LINE公式アカウントの料金:無料と有料プランの違い、メッセージ通数の数え方

公開 書いた人 大林 諒

LINE公式アカウントの料金は、月額固定費と「何通送れるか」だけで決まります。使える機能はどのプランでも同じで、違うのは毎月の無料メッセージ通数と、それを超えて送れるかどうかです。2026年10月時点の公式の料金表をもとに、通数の数え方、料理教室での試算、プランの変え方と支払い方法、公式アカウント以外の費用までを書きます。読み終えると、どのプランで足りるかを自分で計算できます。前提は、公式アカウントを開設済みで、LINE Official Account Manager(管理画面)にログインできることです。

この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. 料金プランの一覧(2026年10月時点)
  3. メッセージ通数の数え方
  4. サンプル料理教室で何通になるか
  5. 通数を節約する送り方
  6. プランの変え方
  7. 支払い方法
  8. 通数の残りを見張る
  9. 公式アカウント以外にかかる費用
  10. できないことと、その代わり
  11. よく詰まるところ
  12. 次にやること

先に決めること

料金を考える前に、次の3つを決めておきます。ここが曖昧なまま有料プランにすると、通数の割に高くつきます。

1つ目は、毎月だれに何回送るかです。週1回か月2回か、全員か会員だけかで、通数は数倍変わります。通数は「送った回数×送った人数」で数えるので、回数と人数の両方を先に決めます。

2つ目は、こちらから送る連絡と、相手の操作に返す連絡を分けることです。予約のリマインドや配信は「こちらから送る」連絡で、通数に入ります。リッチメニューを押した人への自動返信や、チャットでのやりとりは「相手の操作に返す」連絡で、通数に入りません。この線引きで、何を配信で送り、何をリッチメニューと応答メッセージに載せるかが決まります。

3つ目は、通数が足りなくなったときに止まって困るものがあるかです。ライトプラン以下は無料通数を超えると送れません。一斉配信で通数を使い切ると、Messaging APIで送るリマインドまで止まります。止まって困るなら、余裕のあるプランにするか、残りを見張る仕組みを置きます。

料金プランの一覧(2026年10月時点)

公式の料金ページにあるプランは3つです。金額は公式の表記どおり税別です。

プラン月額固定費(税別)無料メッセージ通数(月)追加メッセージ
コミュニケーションプラン0円200通送れない
ライトプラン5,000円5,000通送れない
スタンダードプラン15,000円30,000通送れる(従量課金)

スタンダードプランの追加メッセージの単価は、2026年10月1日に改定されています。今の単価は次のとおりです(税別)。

追加メッセージの通数(月)1通あたりの単価(税別)
20万通まで3円
20万通を超えた分2.5円

無料通数は含みません。たとえばスタンダードプランで月35,000通送ると、無料の30,000通を超えた5,000通が追加メッセージになり、5,000通×3円で15,000円(税別)が月額固定費に上乗せされます。

プランのほかに、どのプランでも契約できるオプションが2つあります。

オプション料金(税別)中身
チャットProオプション月額3,000円チャット履歴の保存期間が6か月から5年に延び、タグとノートを多く作れる
プレミアムID月額100円または年額1,200円好きな文字列のIDを取れる(2026年12月1日に料金改定の予定と公式に記載あり)

料金ページで確かめておく点はほかに4つです。開設したときはコミュニケーションプランになり、ライトプランとスタンダードプランには開設後に切り替えます。初期費用はかかりません。年払いには対応していません。認証済アカウントの申請と利用は無料です。

LINEヤフー for Business の料金プランのページ。3プランの表の部分
LINEヤフー for Business の料金プランのページ。3プランの表の部分

メッセージ通数の数え方

1回の配信×送った人数で数える

通数は「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」です。管理画面からの配信は1回に吹き出しを3つまで入れられますが、吹き出しが1つでも3つでも1回の配信は1通として数えます。友だち300人に吹き出し3つの配信を1回送ると、300通です。900通にはなりません。

Messaging APIでも同じで、1回のリクエストにメッセージを最大5つ入れられ、何個入れても「リクエスト1回×送った人数」で数えます。

送った人数には、ブロックしている人は入りません。LINE Developersの料金ページには、ブロックしているユーザーや存在しないユーザーIDには届かないので数えない、とあります。公式の料金シミュレーターも、計算に使う友だち数を「ブロックされていない友だち数(ターゲットリーチ数)」としています。友だち数の画面に出る数字そのままで計算すると、実際より多めに出ます。

何が通数に入り、何が入らないか

公式の料金ページと、分析の「メッセージ通数」の画面の説明を合わせると、次のように分かれます。

送り方通数に入るか補足
メッセージ配信(すべての友だち)入る管理画面の「メッセージ配信」から全員に送ったもの
メッセージ配信(絞り込み)入る属性やオーディエンスで絞って送ったもの
ステップ配信入る友だち追加からの日数や経路・属性に合わせて自動で送るもの
応答メッセージ入らないキーワードなどに自動で返すもの
あいさつメッセージ入らない友だち追加のときに自動で送るもの
チャット入らないスタッフが手で返すやりとり
AIチャットボット(β)入らない登録したQ&Aから自動で返すもの。チャットProオプションの機能
メンバーシップの配信入らないメンバーシップ機能での配信
Messaging APIのReply(応答メッセージ)入らない相手からのメッセージやボタン操作に返すもの
Messaging APIのPush・Multicast・Broadcast・Narrowcast入るこちらの都合で送るもの。予約のリマインドはここ

管理画面の「分析」>「メッセージ通数」では、通数に入るメッセージに「Paid」の印が付きます。印の意味は、グラフの下に説明が出ます。グラフの見出しは「合計(すべてのメッセージ)」です。無料通数の範囲で送った分も、無料枠を超えた追加の分も、Paidの印が付く側に入ります。

管理画面とMessaging APIは同じ枠を使う

管理画面の配信とMessaging APIのプッシュは同じ枠です。LINE Developersのリファレンスでは、当月の上限目安と利用状況を取るAPIの数字に、LINE Official Account Managerから送った分も含まれると書かれています。予約システムや自作の仕組みでリマインドを送っていると、管理画面の一斉配信と同じ月の枠を取り合います。

応答メッセージ(Reply)とプッシュ(Push)の違い

Messaging APIで送るときは、送り方の選び方で通数が変わります。相手がメッセージを送った、リッチメニューのボタンを押した、といったイベントがWebhookで届くと、その中に応答トークンが入っています。この応答トークンを使って返すのがReplyで、通数に入りません。応答トークンは1回しか使えず、Webhookを受け取ってから1分以内に使う必要があります。

curl -v -X POST https://api.line.me/v2/bot/message/reply \
-H 'Content-Type: application/json' \
-H 'Authorization: Bearer YOUR_CHANNEL_ACCESS_TOKEN' \
-d '{
  "replyToken": "WEBHOOKで受け取った応答トークン",
  "messages": [
    {"type": "text", "text": "サンプル料理教室です。体験レッスンの日程はこちらです。"}
  ]
}'

相手の操作がないときに、こちらの都合で送るのがPushです。前日のリマインドのように「相手は何もしていないが送りたい」連絡は、Pushで送るしかなく、通数に入ります。

curl -v -X POST https://api.line.me/v2/bot/message/push \
-H 'Content-Type: application/json' \
-H 'Authorization: Bearer YOUR_CHANNEL_ACCESS_TOKEN' \
-d '{
  "to": "送り先のユーザーID",
  "messages": [
    {"type": "text", "text": "明日19時から体験レッスンです。キャンセルの場合はこのトークで連絡をお願いします。"}
  ]
}'

返事で済むものは全部Replyで返し、Pushはリマインドのようにこちらから送るものだけにします。実際に運用していると、予約の空きを調べるのに時間がかかってReplyの期限を過ぎ、Pushで返している仕組みをよく見かけます。応答トークンは1回しか使えないので、先にReplyで「確認しています」と返すと、本当の答えはPushになって通数を使います。処理を軽くして、1分以内に答えを1回のReplyで返す作りにします。

管理画面の「分析」>「メッセージ通数」。「Paid」マークの説明と「合計(すべてのメッセージ)」のグラフ
管理画面の「分析」>「メッセージ通数」。「Paid」マークの説明と「合計(すべてのメッセージ)」のグラフ

サンプル料理教室で何通になるか

サンプル料理教室の運用で、友だち300人・800人・2,000人のときに月何通になるかを計算します。条件は次のとおりです。

  • 友だち数はブロックを除いた人数(ターゲットリーチ)
  • 一斉配信は週1回、全員に送る。1か月を4回で計算し、5週ある月は5回
  • 予約のリマインドは予約1件につき前日と当日の2通。Messaging APIのPushで送る
  • 体験レッスンの後のステップ配信は、体験者1人につき3通
  • 予約件数は、300人で月40件、800人で月100件、2,000人で月250件。そのうち体験レッスンが10件、25件、60件
友だち数週1配信(4回)リマインドステップ配信合計(4回の月)合計(5回の月)合うプラン
300人1,200通80通30通1,310通1,610通ライトプラン(5,000円)
800人3,200通200通75通3,475通4,275通ライトプラン(5,000円)
2,000人8,000通500通180通8,680通10,680通スタンダードプラン(15,000円)

金額はいずれも税別の月額固定費です。2,000人のときもスタンダードプランの無料通数30,000通に収まるので、追加メッセージ料金はかかりません。

この表から読み取れることは3つあります。

1つ目は、コミュニケーションプランの200通では、友だち300人の教室でも全員への一斉配信が1回もできないことです。コミュニケーションプランで回すなら、一斉配信は使わず、あいさつメッセージ・リッチメニュー・応答メッセージ・チャットという「通数に入らない機能」だけで運用します。予約をリッチメニューから受け、質問はチャットで返す形なら0円で回ります。

2つ目は、800人のライトプランは5週ある月に4,275通で、残りが725通しかないことです。友だちが増えるか、臨時のお知らせを1回足すと超え、リマインドまで止まります。

3つ目は、2,000人のときは一斉配信の送り方を変えるとライトプランに収まることです。全員への配信を月2回にすると、4,000通+リマインド500通+ステップ配信180通で4,680通です。残り2回はお知らせを配信ではなくリッチメニューに載せます。月10,000円(税別)の差なので、2,000人を超えたら一度見直します。

通数を節約する送り方

絞り込み配信で送る人を減らす

全員に同じ内容を送る必要がない配信は、絞り込みます。土日のレッスンの空き案内は土日に来ている人にだけ、入会の案内は体験に来てまだ入会していない人にだけ送る、という具合です。通数は送った人数で決まるので、送る人を半分にすれば通数も半分です。

絞り込みには、性別・年代・地域などの属性で絞る方法と、オーディエンスで絞る方法があります。体験に来た人・入会した人のように教室の都合で分けるなら、推計の属性よりオーディエンスが向いています。詳しい作り方は「セグメント配信とオーディエンス:属性・タグ・行動で送り分ける」に書いています。

配信メッセージ数の上限を決めて送る

メッセージの作成画面には「配信メッセージ数の上限を指定」という項目があります。ここで通数を決めると、その数を目安に配信が止まります。指定した数と実際の配信数はずれることがあります。届く相手は、属性を推計できる友だちの中からランダムに選ばれます。使うには「一部のターゲットへの配信を許可」にもチェックが必要です。属性で絞り込んでいるときは、50通以下は指定できません。

全員に届けたい連絡には向きませんが、通数が残り少ない月にキャンペーンの案内を残りの範囲だけ送る使い方はできます。

メッセージの作成画面の「配信メッセージ数の上限を指定」と「一部のターゲットへの配信を許可」
メッセージの作成画面の「配信メッセージ数の上限を指定」と「一部のターゲットへの配信を許可」

リッチメニューに載せる

日程・持ち物・よくある質問のような情報は配信せず、リッチメニューの「レッスン日程」ボタンから返せば、見たい人だけが見ます。リッチメニューのボタンでキーワードを送らせ、応答メッセージで返す作りなら、通数は0です。

応答メッセージとあいさつメッセージで返す

友だち追加のときの案内はあいさつメッセージに入れ、申し込み方法や料金はキーワードの応答メッセージで返します。どちらも通数に入りません。

ステップ配信は友だち追加からの日数や経路・属性に合わせて自動で送れて便利ですが、通数に入ります。友だち追加の直後に送る1通目はあいさつメッセージに寄せ、ステップ配信は2通目以降だけにすると、新しい友だち1人あたり1通減ります。

プランの変え方

変更できる人と、変わるタイミング

プランの変更や支払いの管理は、管理者の権限を持つメンバーだけができます。運用担当者の権限ではできません。

変わるタイミングは、上げるか下げるかで違います。

変更反映お金と通数の扱い
コミュニケーション → ライトまたはスタンダードその月のうちに反映差額を払うと月中から適用され、差分の通数が付く
ライト → スタンダードその月のうちに反映同上
ライト → コミュニケーション翌月に反映その月はライトのまま
スタンダード → ライトまたはコミュニケーション翌月に反映その月はスタンダードのまま

月の途中で上げたとき、変更前にその月に送った通数も合わせて数えます。ライトで4,000通送った月にスタンダードへ上げると、30,000通のうち4,000通を使った状態から始まります。

下げるのは翌月からなので、「今月は通数が少なかったから下げる」と月末に気づいても、その月の料金は戻りません。月額固定費は月初の前払いです。下げると決めたら、月が変わる前に手続きします。

PC(管理画面)での手順

  1. 管理画面にログインし、右上の「設定」を押します。
  2. 左のメニューの「利用と請求」から「月額プラン」を開きます。
  3. 変えたいプランの「アップグレード」または「ダウングレード」を押します。
  4. ダウングレードのときは機能の案内が出るので「次へ」を押します。いちばん下のコミュニケーションプランを使っている間は「ダウングレード」のボタンは出ず、「アップグレード」だけが並びます。
  5. 「利用規約に同意します」にチェックを入れます。
  6. 「変更」を押します。

有料プランを買うには、先に支払い方法の登録が要ります。

管理画面の「設定」>「利用と請求」>「月額プラン」。3つのプラン(コミュニケーション¥0・ライト¥5,000・スタンダード¥15,000)と「アップグレード」のボタン
管理画面の「設定」>「利用と請求」>「月額プラン」。3つのプラン(コミュニケーション¥0・ライト¥5,000・スタンダード¥15,000)と「アップグレード」のボタン

スマホでの手順

支払い方法の登録・変更などの支払い関連の管理は、LINE公式アカウントアプリではできません。スマホからは、ブラウザでWeb Store(購入画面)を開きます。

  1. スマホのブラウザで https://manager.line.biz/webstore/ を開き、ログインします。
  2. 対象のアカウントを選びます。
  3. 「アカウント設定」から「プラン」を開きます。
  4. 変えたいプランを選び、画面の案内に沿って変更します。

認定セールスパートナーが管理しているアカウントや、特別なプランを使っているアカウントは、Web Storeを使えません。

Web Storeでプランを選んだあとのボタンの文言は、この記事を書いた時点では確かめられていません。画面の案内に沿って進めます。

スタンダードプランの追加メッセージの上限

スタンダードプランで追加メッセージを送るには、先に上限を決めておく必要があります。

  1. 管理画面の「設定」から「利用と請求」の「ダッシュボード」を開きます。
  2. 「今月のメッセージ利用状況」の「上限を変更」を押します。ここには「配信済みの無料メッセージ数」(例 0 / 200)と「配信済みの追加メッセージ数」も出ます。
  3. 追加メッセージの上限を入れて保存します。

スマホのWeb Storeでは「アカウント設定」の「追加メッセージ数の上限」で、数と金額の上限を決めて「保存」を押します。決めた上限を超えると配信が止まります。ただし公式には、連続して配信したときなどは上限を超えることがあり、上限は目安だと書かれています。上限を0にしていても、使い方によっては追加メッセージ料金がかかることがあります。

上限には制限値があり、それを超える設定は「上限引き上げ」の申請が要ります。承認されたときの最大は359万通です。2026年10月からは、上限の金額を新しい単価で換算するので、同じ通数のまま設定していると、上限の金額が前より高く見えることがあります。

「利用と請求」の「ダッシュボード」。今月の利用状況と「上限を変更」のボタン
「利用と請求」の「ダッシュボード」。今月の利用状況と「上限を変更」のボタン

解約したいとき

有料プランをやめたいときは、コミュニケーションプランへダウングレードします。翌月からコミュニケーションプランになり、月額固定費がかからなくなります。アカウントは消えないので、友だちも残ります。

チャットProオプションは「拡張オプション」から解約します。解約してもその月の末までは使え、上限を超えて作ったタグやノートは消えません。

公式アカウントごと消すときは、「設定」の「アカウント設定」にある「アカウントを削除」から削除します。ここには注意が多いです。

  • 有料サービスの支払い予定が残っていると削除できない。先にダウングレードの予約やオプションの解約をする
  • 月の途中で削除してもお金は戻らない
  • 削除の前に送った追加メッセージは、次の決済日に請求される
  • 削除すると元に戻せない。友だちも全部消え、新しいアカウントには引き継げない
  • 削除から30日たつと、分析のデータを含めて全部消える

教室を閉めるのでなければ、コミュニケーションプランで残すほうが安全です。

支払い方法

主な支払い方法は次のとおりです。

主な支払い方法使えるアカウント補足
クレジットカードすべてVISA・MasterCard・JCB・AMEX・Diners。LINEアプリに電話番号を登録しておく必要がある
請求書払い(Paid)認証済アカウントだけ削除すると同じものは使えず、新しく申し込み直す

iOS版の管理アプリから購入したときは、Appleなどプラットフォームが指定する支払い方法に従います。支払い方法は最大5件まで登録でき、複数あるときは自動で引き落とす順番を決められます。管理画面では「設定」の「利用と請求」にある「お支払い方法」の「追加」から登録します。スマホのWeb Storeでは「お支払い設定」の「お支払い方法」から登録します。

支払いのタイミングは2つに分かれます。

料金支払いのタイミング
月額固定費・チャットProオプション月初に前払い
追加メッセージ料金月末に締めて、翌月10日ごろに後払い

インボイスに合わせた形で受け取りたいときは、「利用と請求」の「インボイス情報」に「会社/事業者名」を登録します。登録していると、「お支払い履歴」の「お取引の詳細」が適格請求書の様式で表示されます。「お取引の詳細」が見られるのは2026年1月26日以降に払った分からです。見積書は発行していません。

請求書で払いたい会社は、先に認証済アカウントを申請します。審査の流れは「認証済アカウントの申請:審査の流れ、通らないとき、できるようになること」に書いています。

「利用と請求」の「お支払い方法」と「インボイス情報」
「利用と請求」の「お支払い方法」と「インボイス情報」

通数の残りを見張る

ライトプランで予約のリマインドを送っているなら、通数の残りを見張る仕組みを置きます。管理画面の「ダッシュボード」で見られますが、毎日は見に行けません。Messaging APIには、当月の上限目安と、当月に送った数を返すAPIがあります。どちらも管理画面から送った分を含んだ数字です。

curl -v -X GET https://api.line.me/v2/bot/message/quota \
-H 'Authorization: Bearer YOUR_CHANNEL_ACCESS_TOKEN'

curl -v -X GET https://api.line.me/v2/bot/message/quota/consumption \
-H 'Authorization: Bearer YOUR_CHANNEL_ACCESS_TOKEN'

1つ目は {"type": "limited", "value": 5000} の形で返り、type が none なら上限目安は未設定です。2つ目は {"totalUsage": 3475} の形で当月に送った数を返します。概算なので、正確な数は管理画面で見ます。

Googleスプレッドシートに紐づくGoogle Apps Scriptで、毎朝これを取り、8割を超えたらメールで知らせるなら次のようになります。チャネルアクセストークンは「プロジェクトの設定」の「スクリプト プロパティ」に LINE_CHANNEL_ACCESS_TOKEN という名前で入れておきます。

function checkLineQuota() {
  const token = PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('LINE_CHANNEL_ACCESS_TOKEN');
  const options = { headers: { Authorization: 'Bearer ' + token } };

  const quota = JSON.parse(
    UrlFetchApp.fetch('https://api.line.me/v2/bot/message/quota', options).getContentText()
  );
  const usage = JSON.parse(
    UrlFetchApp.fetch('https://api.line.me/v2/bot/message/quota/consumption', options).getContentText()
  );

  if (quota.type !== 'limited') {
    Logger.log('上限目安が未設定です。今月の送信数: ' + usage.totalUsage);
    return;
  }

  const rate = usage.totalUsage / quota.value;
  Logger.log('今月の送信数: ' + usage.totalUsage + ' / ' + quota.value);

  if (rate >= 0.8) {
    MailApp.sendEmail(
      'staff@example.com',
      '【サンプル料理教室】LINEの通数が8割を超えました',
      '今月の送信数: ' + usage.totalUsage + ' / ' + quota.value + '\n' +
      '一斉配信を止めるか、プランの変更を検討してください。'
    );
  }
}

エディタの「トリガー」から、この関数を「時間主導型」の「日付ベースのタイマー」で毎朝動くように設定します。時刻は「午前7時〜8時」のように1時間の幅で選びます。分単位では決められません。一般のGoogleアカウントでも外部へのアクセスは1日20,000回まで使えるので、1日1回なら上限は気にしなくて済みます。

Apps Scriptのトリガー設定画面。時間主導型・日付ベースのタイマーを選んだところ
Apps Scriptのトリガー設定画面。時間主導型・日付ベースのタイマーを選んだところ

公式アカウント以外にかかる費用

LINE公式アカウントの料金は、メッセージを送るための料金です。予約や顧客管理を足していくと、別の費用がかかります。どこにお金がかかるかを先に並べておきます。

何を足すかかかるもの目安の考え方
予約を受ける予約システムの月額予約システムは月額制のものが多い。LINEとつなげる機能が上位プランだけのこともあるので、各社の公式の料金ページで確かめる
送り分け・タグ・ステップを細かく組む拡張ツールの月額Lステップ・エルメ・プロラインフリーなど。料金と中身は別の記事で比べている
拡張ツールを自分で動かすサーバーの費用L Harnessはソフト自体は0円。動かすCloudflareの費用と、公式アカウントの通数は別にかかる
リマインドや記録を自作するMessaging APIを動かす場所Google Apps Script、Cloudflare Workers、n8nを置くサーバーなど
制作・運用を外に頼む代行の費用作業の範囲で大きく変わる

Messaging APIで送った分の料金は、公式アカウントのプランの通数で決まります。動かす場所の費用は、小さな教室の規模なら無料の範囲に収まることが多いです。たとえばCloudflare Workersの無料プランは1日100,000リクエストまで、データベースのD1は無料プランで1日500万行の読み取りと10万行の書き込みまで使えます。L HarnessはこのCloudflareの上で動きます。

拡張ツールの料金と、どの規模から要るかは「Lステップとは:料金・できること、公式アカウントだけでできること」と「Lステップ・エルメ・プロラインフリーの比べ方:拡張ツールが要る会社・要らない会社」に、月額0円の選択肢は「L Harnessとは:月額0円で使えるLINEの拡張ツール。Lステップとの違いと、かかる費用」に書いています。どの道具を使っても通数は公式アカウントの枠から引かれるので、拡張ツールの月額と公式アカウントの月額は両方かかります。

できないことと、その代わり

できないこと代わりの手
ライトプランで5,000通を超えて送るスタンダードプランへ上げる(月の途中でも差額で上げられる)。または絞り込み配信とリッチメニューで通数を減らす
月の途中で下げて、その月の料金を減らす下げるのは翌月から。下げると決めたら月末までに手続きする
年払いで安くする年払いはない。プレミアムIDだけは年額がある
見積書をもらう見積書は発行されない。料金ページの金額と、支払い履歴の「お取引の詳細」で社内の手続きをする
認証済でないアカウントで請求書払いにする認証済アカウントを申請してから請求書払い(Paid)を登録する
LINE公式アカウントアプリで支払い方法を登録・変更するスマホのブラウザでWeb Storeを開いて登録する

よく詰まるところ

症状原因直し方
友だち300人なのにコミュニケーションプランで一斉配信が全員に届かない無料通数が200通で、300人に1回送るだけで足りないライトプランへ上げるか、一斉配信をやめてリッチメニューと応答メッセージで回す
月末にリマインドが届かなくなった一斉配信で無料通数を使い切り、Messaging APIのPushも止まった通数の残りを見張る仕組みを置き、大きな配信の前に残りを確かめる。止まって困るならスタンダードプランにする
APIで送ると 429 と You have reached your monthly limit. が返る無料通数か、追加メッセージの上限目安を超えたプランを上げるか上限を変える。ナローキャストの配信中に別の送信をすると、残りがあっても一時的にこのエラーになることがある
吹き出しを3つ入れたら3倍の通数になると思い、配信を分けていた吹き出しの数は数えない。1回の配信で1人1通同じ日の連絡は1回の配信に吹き出し3つまでまとめる
友だち数で計算したプランより、実際の通数が少ないブロックしている人には届かず、数えない計算はブロックを除いたターゲットリーチの人数で行う
月末にダウングレードしたのに、翌月の請求が下がっていない手続きが月をまたいだ。下げるのは手続きした月の翌月から下げると決めたら月の前半に手続きする
ライトからスタンダードに上げたのに、30,000通まるまる使えない変更前に送った通数も合わせて数える上げる前の送信数を引いた残りで計算する
プランの画面が開けない・変更ボタンが出ない管理者の権限がない管理者の権限を持つ人がPCの管理画面か、スマホのブラウザのWeb Storeで操作する
有料プランを買おうとするとエラーになる支払い方法が未登録、またはカードの限度額・有効期限「お支払い方法」を登録し直す。追加メッセージの支払いの失敗は支払い履歴から再試行する
アカウントを削除しようとしても消せない有料プランやオプションの支払い予定が残っている先にダウングレードの予約とオプションの解約をする。月の途中の削除は返金されない
スタンダードプランで上限を決めたのに、少し超えて請求された上限は目安で、連続した配信などで超えることがある上限は余裕を見て低めに決め、大きな配信を連続で予約しない

次にやること

プランが決まったら、通数を使わない送り方を固めます。一斉配信・予約配信・テスト配信の使い分けは「メッセージ配信の基本:一斉・予約・テスト配信と、通数を節約する送り方」に、送る人を絞る方法は「セグメント配信とオーディエンス:属性・タグ・行動で送り分ける」に書いています。

拡張ツールを入れるか迷っているなら、「Lステップとは:料金・できること、公式アカウントだけでできること」で公式アカウントだけで足りる範囲を確かめ、そのうえで「L Harnessとは:月額0円で使えるLINEの拡張ツール。Lステップとの違いと、かかる費用」を読むと、毎月かかる費用の総額で比べられます。

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