Dataverseとは:SharePointリスト・Excelとの違いと、使うべき場面

公開 書いた人 大林 諒

Dataverse(データバース)は、Power Apps や Power Automate で使うデータを置いておくための、Microsoft のクラウドのデータベースです。SharePoint リストや Excel と同じく「表にデータを入れておく場所」ですが、表どうしのつながり、誰がどの行を見られるかの権限、入力のルールを、データの側で持てるところが違います。その代わり、Dataverse を使うアプリやフローには Premium のライセンスが要ります。この記事では、Dataverse が SharePoint リストや Excel と何が違うのか、どんなときに使うべきか、サンプル工務店ではどうしているかを書きます。Power Automate・Power Apps・Dataverse の関係を先に知りたい場合は「Power Platformとは:Power Automate・Power Apps・Dataverse・Copilot Studioの関係」を、SharePoint リストの作り方は「SharePointリストとは:作り方と、Excelの台帳をリストに移す判断」を読んでください。

この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. SharePointリスト・Excel・SQLとの比較
  3. Dataverse for Teamsとの違い
  4. Dataverseの基本:テーブル・列・リレーションシップ・セキュリティ ロール
  5. ライセンスと容量
  6. 使うべき場面と、サンプル工務店の判断
  7. あとからSharePointリストから移すときに大変なところ
  8. できないことと、その代わり
  9. よく詰まるところ
  10. 次にやること

先に決めること

Dataverse を使うかどうかは、技術の好みではなく、お金と人で決まります。決めることは3つです。

1つ目は、そのデータを使う人全員に Premium のライセンスを買えるかどうかです。Dataverse のデータを開くアプリを使う人、Dataverse のデータを読み書きするフローを持つ人には、Power Apps Premium や Power Automate Premium などのライセンスが要ります。Microsoft 365 Business Standard に含まれる Power Apps・Power Automate の権利では、通常の Dataverse(Teams の中の環境以外)は使えません。公式のライセンスの FAQ でも、Dataverse を使うアプリは Premium の例に挙がっています。社員15名全員が使うアプリなら15人分です。

2つ目は、データどうしのつながりと、行ごとの見せ分けが本当に要るかどうかです。「工事案件に見積が何件もぶら下がり、見積に明細がぶら下がる」「営業は自分の担当の案件だけ、代表は全部」のような要件があるかどうかで、SharePoint リストで足りるかが分かれます。

3つ目は、誰が設計して誰が直すかです。Dataverse はテーブルの設計、リレーションシップ、セキュリティ ロールと、決めることが SharePoint リストより多く、作った人が辞めると直せない仕組みになりやすいです。社内に引き継げる人がいないなら、SharePoint リストで足りる形に要件を寄せるほうが長持ちします。

SharePointリスト・Excel・SQLとの比較

小さな会社が候補にする4つの置き場を比べます(2026年10月時点)。

比べるところDataverseSharePoint リストExcel(OneDrive・SharePoint に置いた表)SQL(Azure SQL Database など)
入れられる件数技術的な上限はない(容量で決まる)1つのリストに最大3,000万件数万行を超えるとアプリやフローから扱いにくい大量に入る
表どうしのつながり一対多・多対多のリレーションシップを持てる参照列でつなげるが、つながりの動作は持てない持てない持てる(設計が要る)
行ごとの権限セキュリティ ロールと事業単位(部署)で細かく分けられるアイテム単位で分けられるが、数が増えると管理できないファイル単位だけデータベースの権限で分ける(開発が要る)
入力のルールビジネス ルール・必須・重複の確認をデータの側で持てる列の検証・必須くらいセルの入力規則くらい制約やトリガーで持てる(開発が要る)
Power Apps で使うときの委任ほぼ委任できる一部の関数だけ委任できる委任できない委任できるデータ ソース(範囲は関数による)
ライセンスPremium が要るMicrosoft 365 の範囲で使えるMicrosoft 365 の範囲で使えるMicrosoft 365 の外。データベース自体の費用が別にかかり、コネクタの区分も導入前に確かめる
容量データベース・ファイル・ログの3種類を、テナント全体で分け合うSharePoint の保存容量(1TB+ライセンスあたり10GB)の中ファイルの大きさだけ契約したデータベースの大きさ
作る人設計できる人が要る事務の人でも作れる誰でも作れる開発者が要る
Power Apps のアプリの作成画面で、データの接続先として Dataverse・SharePoint・Excel が並んで表示されている状態
Power Apps のアプリの作成画面で、データの接続先として Dataverse・SharePoint・Excel が並んで表示されている状態

この表で大事なのは、Microsoft 365 の範囲で済むのは SharePoint リストと Excel だけ、という点です。Dataverse は使う人の数だけ毎月ライセンスの費用がかかり、SQL もデータベースそのものの費用が別にかかります。逆に、件数が多い、つながりが複雑、行ごとの権限が要る、のどれかがはっきりしているなら、SharePoint リストで無理をするより Dataverse のほうが安く済むこともあります。

Excel をアプリやフローのデータの置き場にするのは、件数が少なく、1人だけが更新する表に限ります。複数の人が同時に書き込むと、行がずれたり、ファイルがロックされてフローが失敗したりします。

Dataverse for Teamsとの違い

Teams の中で Power Apps を作ると使える「Dataverse for Teams」という置き場もあります。名前は似ていますが、別のものです。

比べるところDataverse for TeamsDataverse
環境の数チームごとに1ついくつでも作れる
大きさチームごとに2GB、行数はおおむね100万行まで購入した容量で決まる
ライセンスMicrosoft 365 の一部のライセンスに含まれるPremium が要る
モデル駆動型アプリ作れない作れる
API で外から読み書きできないできる
監査ログないある
権限チームの所有者・メンバー・ゲストで決まるセキュリティ ロールを自由に作れる
これから廃止が決まっている続く

Dataverse for Teams は、2026年11月15日から新しく作れなくなり、2027年9月15日に止まり、2027年10月30日に廃止されます(2026年10月時点の公式の予定)。今使っている会社は、管理者が Power Platform 管理センターで「本番環境へのアップグレード」を選んで Dataverse に上げるか、データを SharePoint リストなどに移す必要があります。Dataverse にアップグレードすると、そのアプリを使う人に Premium のライセンスが要るようになり、テナントに同じだけの空き容量も要ります。これから新しく作る場合は、Dataverse for Teams を選ぶ理由はありません。

Power Platform 管理センターの「環境」の一覧で、種類が「Microsoft Teams」の環境を選び、「本番環境へのアップグレード」が表示されている状態
Power Platform 管理センターの「環境」の一覧で、種類が「Microsoft Teams」の環境を選び、「本番環境へのアップグレード」が表示されている状態

Dataverseの基本:テーブル・列・リレーションシップ・セキュリティ ロール

Dataverse を使う前に知っておく言葉は4つです。以前は「エンティティ」「フィールド」「レコード」と呼ばれていたので、古い資料を読むときは読み替えます。

テーブルと列

テーブルは表、列は表の項目、行は1件のデータです。SharePoint リストのリスト・列・アイテムにあたります。Dataverse には最初から「取引先企業」「取引先担当者」のような標準テーブルが入っていて、自社用のテーブル(カスタム テーブル)を足して使います。

テーブルは make.powerapps.com の左のメニューの「テーブル」から新しく作ります(ボタンの表記は画面で確かめます)。列の型には、テキスト・数値・日付・選択肢・はい/いいえ・ルックアップ(他のテーブルの行を選ぶ列。画面では「検索」と表示されることがあります)・ファイル・画像などがあります。

make.powerapps.com の「テーブル」で、工事案件テーブルの列の一覧(案件名・顧客・着工日・状態・担当営業)が表示されている状態
make.powerapps.com の「テーブル」で、工事案件テーブルの列の一覧(案件名・顧客・着工日・状態・担当営業)が表示されている状態

リレーションシップ

リレーションシップは、テーブルどうしのつながりです。種類は2つあります。

  • 一対多(1:N):1件の工事案件に、何件もの見積がつながる形。見積のテーブルに「工事案件」という検索列を作ると、このつながりができます
  • 多対多(N:N):1件の工事案件に複数の協力会社が入り、1社の協力会社が複数の工事案件に入る形

画面では「多対一(N:1)」も出てきますが、これは一対多を反対側から見ているだけです。

SharePoint リストの参照列との一番の違いは、つながりに動作を決められることです。たとえば「工事案件を削除するときに、つながっている見積も削除する(すべてカスケード)」「見積が残っている工事案件は削除させない(制限)」「工事案件の担当を変えたら、見積の担当も一緒に変える」といった動作を、データの側で決めておけます。SharePoint リストでこれをやろうとすると、フローで後始末を書くことになります。

見積テーブルの「リレーションシップ」で、工事案件テーブルとの多対一のリレーションシップと、削除時の動作の設定が表示されている状態
見積テーブルの「リレーションシップ」で、工事案件テーブルとの多対一のリレーションシップと、削除時の動作の設定が表示されている状態

注意点として、検索列に値が入っていると、つながり先の行を見る権限がない人にも、つながり先の名前(プライマリ名の列)は見えます。顧客の個人情報のように見せたくない値は、プライマリ名の列に入れないでください。

セキュリティ ロール

セキュリティ ロールは、テーブルごとに「作成・読み取り・書き込み・削除・追加・追加先・割り当て・共有」の8つの特権を、どの範囲まで許すかを決めたものです。範囲(アクセス レベル)は次の5段階です。名前は公式の表記で書いています。

アクセス レベル見られる行
なし見られない
ユーザー自分が所有する行と、組織・自分・自分の所属するチームに共有された行
事業単位自分の事業単位(部署にあたる単位)の行
親: 下位の部署自分の事業単位と、その下のすべての事業単位の行
組織全部の行

ユーザーには複数のロールを付けられ、付けたロールの権限は足し算になります。サンプル工務店で工事案件を Dataverse に置くなら、「営業:工事案件の読み取りは組織、書き込みはユーザー(自分の担当だけ直せる)」「現場監督:読み取りは組織、書き込みはなし」「代表・事務:全部組織」のように作ります。SharePoint リストではここまで細かく分けられません。

セキュリティ ロールは、Power Platform 管理センターの「管理」→「環境」→ 環境を選択 →「設定」→「ユーザー + アクセス許可」→「セキュリティ ロール」で作ります。テーブルごとに「フル アクセス」「共同作業(全員分を見られて自分の分だけ直せる)」「非公開(自分の分だけ見られて直せる)」「リファレンス(見るだけ)」の決まった組み合わせを選べるので、1つずつ特権を設定しなくても始められます。

Power Platform 管理センターのセキュリティ ロールの編集画面で、工事案件テーブルの権限設定に「共同作業」を選んでいるところ
Power Platform 管理センターのセキュリティ ロールの編集画面で、工事案件テーブルの権限設定に「共同作業」を選んでいるところ

ライセンスと容量

ライセンス

Dataverse を使うアプリとフローには Premium のライセンスが要ります。公式の料金ページでは、Power Apps Premium は1ユーザーあたり月額2,998円相当(年払い、税抜、2026年10月時点)で、1ライセンスごとに Dataverse のデータベース容量250MB とファイル容量2GB がテナントに足されます。アプリごとに払う「Power Apps per app」プランは、2026年1月2日から一部の購入経路で新規の会社には売られなくなりました。料金とライセンスの組み合わせは「Power Automateの料金とライセンス:Microsoft 365に含まれる範囲とPremiumが要る場面」に詳しく書いています。

サンプル工務店で全員(15人)が Dataverse のアプリを使うと、Power Apps Premium だけで月に約45,000円(2,998円×15人)です。工事案件のアプリを営業と代表と事務の7人だけが使うなら、約21,000円です。

容量の3つの種類

Dataverse の容量は、データベース・ファイル・ログの3種類に分かれていて、テナント全体で分け合います。

容量の種類入るもの増え方
データベーステーブルの行、テーブルの定義、検索用のインデックステナントの既定の容量に、Premium のライセンス1つごとに250MB が足される
ファイル添付ファイル、ファイル列・画像列の中身テナントの既定の容量に、Premium のライセンス1つごとに2GB が足される
ログ監査ログ、プラグインのログテナントの既定の容量

テナントの既定の容量(組織の既定値)の数字は、容量の公式ページには書かれていません。公式の学習コンテンツの例では、Power Apps のユーザーごとのプランを最初に買うと、テナントにデータベース10GB・ファイル20GB・ログ2GB の容量が1回だけ付く、とされています。自社の実際の値は、Power Platform 管理センターの容量のページの「ソース別のストレージ容量」で確かめます。足りなくなったら1GB単位で追加の容量を買えます。公式の料金ページの容量アドオンは1GBあたり月額5,997円(2026年10月時点)です。

容量でつまずきやすいのは次の点です。

  • 新しい環境を作るには、データベース容量に1GB以上の空きが要ります。データベースの有無にかかわらず、環境は1つにつき1GB消費します
  • 既定の環境には、データベース3GB・ファイル3GB・ログ1GB の容量が含まれています
  • 足りない容量は、上位の種類から借りられます。データベースの空きでログやファイルの不足を埋められ、ログの空きでファイルの不足を埋められます。逆はできません
  • 借用を差し引いたあとの残りが15%を切ると、管理者に週ごとのメールが届き、さらに5%を切ったときと超えたときにも知らせが来ます。Dataverse だけを使っているテナントでは、管理センターや作成画面にもお知らせのバナーが出ます
  • データベース容量の空きが1GB未満だと、新しい環境の作成・コピー・復元ができません。容量を超えた状態が続くと制限が段階的に強まる仕組み(30日で管理者だけが使える状態、90日で使えない状態など)も、2026年10月時点で順に展開される予定です

容量の使い方は、Power Platform 管理センターの「ライセンス」→「製品」の「Dataverse」で、種類ごと・環境ごと・テーブルごとに確かめられます。

Power Platform 管理センターの「ライセンス」→「Dataverse」で、データベース・ファイル・ログの「ストレージの種類ごとの使用量」のタイルが表示されている状態
Power Platform 管理センターの「ライセンス」→「Dataverse」で、データベース・ファイル・ログの「ストレージの種類ごとの使用量」のタイルが表示されている状態

写真や図面のような大きなファイルは、Dataverse のファイル列に入れるより、SharePoint のドキュメント ライブラリに置いて、Dataverse には場所だけを持たせるほうが容量を食いません。

使うべき場面と、サンプル工務店の判断

Dataverseを使うべき場面

  • 表どうしのつながりが3段以上ある(工事案件→見積→見積明細、のような形)
  • 行ごとに見せる人を分ける必要があり、分け方が「自分が作った分だけ」より複雑
  • 件数が多く、Power Apps の委任の制限(SharePoint リストで委任できない関数を使うと500件・2,000件で切れる)に困っている
  • モデル駆動型アプリで、一覧・詳細・関連データの画面をまとめて作りたい
  • 監査ログ(誰がいつ何を変えたか)を残す必要がある

SharePointリストで足りる場面

  • 1つの表で完結する台帳(問い合わせ台帳・休暇申請・社用車の予約・経費精算)
  • 見せ分けが「全員が見られる」か「自分が作った分だけ」で足りる
  • 件数が年に数千件以下
  • 事務の人が列を足したり、ビューを作ったりして育てていきたい

サンプル工務店の判断

サンプル工務店では、2026年10月時点で Dataverse は使っていません。問い合わせ台帳・工事案件・見積・発注・休暇申請・経費精算・社用車の予約は、すべて SharePoint リストです。理由は、社員15人のうち毎日アプリを使うのが全員で、全員に Premium を買うと月に約45,000円かかるのに対し、今の要件(台帳ごとに完結していて、見せ分けは休暇申請と経費精算の「自分の分だけ」だけ)は SharePoint リストで足りているからです。

ただし、見直す条件も決めています。工事案件ごとに見積と発注と工程をつなげて、営業ごとに担当案件だけを直せるようにしたい、という要件が出たら、工事案件・見積・発注の3つだけを Dataverse に移し、使う7人分の Premium を買う、という判断です。そのときに移しやすいように、今から次の2つを守っています。

  • 工事案件のリストに、案件番号(例:K-2026-0123)の列を作り、見積と発注のリストからは SharePoint の ID ではなく案件番号でつなぐ
  • 列名を英数字で作り、表示名を日本語にしておく

あとからSharePointリストから移すときに大変なところ

SharePoint リストをそのまま Dataverse に切り替える機能は、公式の説明には見当たりません。移すときは、テーブルを作り直し、データを取り込み、アプリとフローを作り直す作業になります。実際に移すと、次のところで手間がかかります。

移すもの大変なところやり方
行の IDSharePoint の ID は移らず、Dataverse では新しい ID が付く案件番号のような自分で振った番号でつなぎ直す
参照列ID でつないでいた参照は、そのままでは切れる先に親のテーブルを取り込み、案件番号で検索列を埋め直す
ユーザーの列Dataverse のユーザーにひもづけ直す必要があるメールアドレスで照合して取り込む
添付ファイル行の添付ファイルは一緒に移らないファイル列に入れ直すか、SharePoint に残して場所だけ持たせる
作成者・作成日時取り込んだ人・取り込んだ日時になる元の値は別の列に取り込んで残す
Power Apps のアプリ列名・選択肢の書き方・委任のできる式が違う式を書き直す。画面ごとに作り直すことが多い
Power Automate のフロートリガーとアクションが SharePoint のものから Dataverse のものに変わるフローを作り直す。動いている間は二重に動かさない

データの取り込みは、Power Query を使った取り込みや、Excel・CSV の取り込みでできると公式に書かれています。Power Query の取り込み元に SharePoint のリストを選び、列ごとに Dataverse のテーブルの列へ割り当てる形になります(取り込み元の選び方と画面の表記は画面で確かめます)。

make.powerapps.com で Dataverse のテーブルにデータを取り込む Power Query の画面で、取り込み元に SharePoint のリストを選び、列の割り当てを設定しているところ
make.powerapps.com で Dataverse のテーブルにデータを取り込む Power Query の画面で、取り込み元に SharePoint のリストを選び、列の割り当てを設定しているところ

取り込みそのものより、アプリとフローの作り直しと、移す日の切り替えのほうが時間を食います。台帳が10個以上あり、フローが何十本も動いている状態で移すのは、小さな会社にとってかなり重い作業です。最初から Dataverse が要るとはっきりしているなら最初から Dataverse で作り、迷うなら SharePoint リストで作って上の2つ(自分で振った番号でつなぐ・列名を英数字にする)を守っておく、が現実的です。

できないことと、その代わり

  • Microsoft 365 のライセンスだけで通常の Dataverse を使うこと。できません。Premium を買わないなら、SharePoint リストで作ります
  • 事務の人が SharePoint リストと同じ感覚で気軽に列を足すこと。テーブルの変更は、環境とソリューションの考え方を知っている人がやる前提です。現場で台帳を育てたいなら、SharePoint リストか、kintone のような業務アプリのサービスのほうが向いています
  • Excel のように開いて自由に集計すること。Dataverse のデータは Excel に書き出したり Power BI でつないだりして集計します
  • 社外の人に気軽に見せること。社外の人に見せるには Power Pages など別の仕組みとライセンスが要ります
  • 会計や販売管理のような基幹の仕組みを1から作ること。作れはしますが、作った人しか直せないものになりやすく、専用のクラウドサービスを使うほうが安く長持ちします

よく詰まるところ

症状原因直し方
アプリを開いた人に「ライセンスが必要」と出るDataverse を使うアプリは Premium が要る使う人に Power Apps Premium を割り当てる
フローを保存すると Premium と表示されるDataverse のコネクタは Premiumフローの所有者に Power Automate Premium を割り当てる
新しい環境が作れないデータベース容量の空きが1GB未満使っていない環境を削除するか、容量を買い足す
アプリから行が見えない人がいるセキュリティ ロールが付いていない、または範囲が「ユーザー」管理センターでロールを付け、テーブルの範囲を見直す
見積を作ろうとすると権限のエラーになる工事案件への「追加先」の特権がない工事案件に「追加先」、見積に「追加」の特権を付ける
見せていないはずの顧客名が見える検索列はつながり先のプライマリ名を返す見せたくない値をプライマリ名の列に入れない
管理者に容量の警告メールが届く借用を差し引いたあとの、どれかの容量の残りが15%を切った管理センターでテーブルごとの使用量を見て、古いデータや大きなファイルを整理する
Teams で作ったアプリが使えなくなると言われたDataverse for Teams の廃止2027年9月15日までに Dataverse へアップグレードするか、SharePoint リストに移す
SharePoint から移したら参照がつながらないSharePoint の ID は移らない案件番号で検索列を埋め直す
取り込んだデータの作成日時が全部同じ日になった取り込んだ日時が入る元の作成日時を別の列に取り込む

次にやること

Dataverse を使うかどうかを決めたら、データの置き場に合わせてアプリとフローを作ります。SharePoint リストで進めるなら、台帳の作り方とアプリの作り方から読んでください。

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