SharePointリストとは:作り方と、Excelの台帳をリストに移す判断

公開 書いた人 大林 諒

SharePoint リストは、Microsoft 365 の中にある「複数の人で同時に書ける台帳」です。見た目はExcelの表に似ていますが、1行ずつ保存され、誰がいつ変えたかが残り、Power Automate(パワーオートメイト)や Power Apps からそのまま使えます。この記事では、社員15名ほどの「サンプル工務店」が Excel で管理していた工事案件の台帳を SharePoint リストに移す流れを例に、リストとは何か、作り方、列の設計、ビューとアクセス許可、Power Automate での扱いまでを書きます。Microsoft 365 Business Standard(または SharePoint が使えるプラン)があれば、追加の費用なしで使えます。

この記事の内容
  1. SharePoint リストとは
  2. 先に決めること
  3. リストの作り方
  4. 列の種類
  5. サンプル工務店の工事案件リストの設計
  6. ビュー・書式設定・アクセス許可
  7. Power Automateでリストを扱う
  8. Excelの台帳をリストに移す判断
  9. 上限と、向かない使い方
  10. よく詰まるところ
  11. 次にやること

SharePoint リストとは

SharePoint リストは、SharePoint のサイトの中に作る表形式のデータの入れ物です。1行を「アイテム」(項目)、1列を「列」と呼びます。列ごとに「日付と時刻」「選択肢」「ユーザーまたはグループ」のような種類を決めるので、Excel のように好きなセルに何でも書ける、ということがありません。入力の形がそろうので、集計や自動化で崩れにくくなります。

Excelの表・Microsoft Listsとの違い

よく比べられる3つを並べます。

比べることExcel の表SharePoint リストMicrosoft Lists(アプリ)
正体ブックの中の表SharePoint サイトの中の台帳リストを作って見るためのアプリ
同時に書くぶつかりやすい(ファイルのロック)1行ずつ保存されるのでぶつからないSharePoint リストと同じ
入力の形自由(崩れやすい)列の種類で決まる同じ
変更の履歴ファイル単位アイテムごとにバージョンが残る同じ
計算・グラフ得意集計値の列とビューの合計くらい同じ
件数行は多く入るが、重くなる最大3,000万アイテム(1つのビューは5,000件のしきい値あり)同じ
Power Automateテーブルの行単位で、つまずきが多いトリガー・アクションがそろっている同じ
置き場所OneDrive・SharePoint のファイルSharePoint のサイト個人用リストかサイトを選ぶ

Microsoft Lists は別のデータベースではなく、SharePoint リストと同じ仕組みの上に乗ったアプリです。公式の上限の説明でも「Microsoft Lists と SharePoint リストは同じリスト プラットフォームに基づいている」と書かれています。Lists アプリでサイトを保存先にして作ったリストは、SharePoint のサイトから見ても同じものです。

会社の台帳は、Lists アプリの「個人用リスト」ではなく、SharePoint のサイト(サンプル工務店なら「工事案件」サイト)に作ります。個人用リストは作った人のものなので、退職や異動で持ち主がいなくなると扱いに困ります。

リストが向いている台帳・向いていない台帳

向いている向いていない
工事案件・問い合わせ台帳・発注のように、1件ずつ状態が進む台帳売上の月次集計のように、計算と表が中心のもの
休暇申請・経費精算・社用車の予約のように、多くの人が入力するもの1つのアイテムの中に明細が何十行もある見積書そのもの
Power Automate で「登録されたら知らせる」「状態が変わったら動く」もの数万件のデータを毎日まとめて計算するもの
Power Apps で入力画面を作りたいもの複雑な権限や監査記録が要る基幹の業務

先に決めること

どのサイトに作るか

リストはサイトの中に作り、アクセス許可は基本的にサイトから引き継ぎます。サイトに入れる人が、そのままリストを見られる人になります。サンプル工務店では、営業・設計・工事・事務が使う「工事案件」サイトに工事案件・見積・発注のリストを置き、休暇申請や経費精算は事務が管理する「社内規程」サイトに置いています。見せる相手が違う台帳は、サイトを分けておくと権限で悩みません。

列の名前を英数字で作ってから日本語にする

SharePoint の列には、画面に出る「表示名」と、作ったときに決まって変わらない「内部名」があります。日本語の名前で列を作ると、内部名が _x72b6__x614b_ のような読めない文字列になります。Power Automate のフィルター クエリや式では内部名を使うので、ここが読めないと後で苦労します。

列は最初に Status Sales StartDate のような英数字の名前で作り、そのあと表示名を「状態」「営業担当」「着工日」に変えます。内部名は英数字のまま残り、画面には日本語が出ます。

リストの作り方

作り方は3つあります。

作り方向いている場面注意
空白のリスト列を一から設計したい列の内部名を英数字で作れる
Excel から今のExcelの台帳をそのまま移したい取り込めるのは1回だけ。テーブルが必須、5,000行まで
テンプレートから課題の管理など、ありものの形で始めたい列名が決まっているので、会社の言葉に直す

ほかに「既存のリストから」(別のリストの列だけを引き継ぐ。データは入らない)と「CSV から」もあります。

空白のリストから作る

  1. SharePoint の「工事案件」サイトを開く
  2. ホームの「+ 新規」→「リスト」を選ぶ
  3. 「空白のリスト」を選ぶ
  4. 名前に Projects、説明に「工事案件の台帳」と入れ、「サイト ナビゲーションで表示」をオンにして「作成」を押す
  5. 作成後、右上の歯車→「リストの設定」でリストの名前を「工事案件」に変える
  6. 「+ 列の追加」から列を足していく(次の節の設計表のとおり)
SharePoint の「工事案件」サイトで「+ 新規」→「リスト」を開き、「空白のリスト」「Excel から」「テンプレート」が並んだ「リストの作成」画面
SharePoint の「工事案件」サイトで「+ 新規」→「リスト」を開き、「空白のリスト」「Excel から」「テンプレート」が並んだ「リストの作成」画面

リスト名も、英数字で作ってから日本語に変えると URL が /Lists/Projects になり、Power Automate や共有のときに扱いやすくなります。

Excelから作る

  1. 元のExcelの表を「ホーム」→「テーブルとして書式設定」でテーブルにする(5,000行まで)
  2. SharePoint の「+ 新規」→「リスト」→「Excel から」を選ぶ
  3. 「ファイルのアップロード」でブックを選ぶ
  4. 「このファイルからテーブルを選択し」で取り込むテーブルを選び、「次へ」を押す
  5. 列ごとの種類を確かめ、名前を付けて「作成」を押す
「Excel から」で工事案件台帳.xlsxを選び、「このファイルからテーブルを選択し」でテーブルを選んで列の種類が並んだところ
「Excel から」で工事案件台帳.xlsxを選び、「このファイルからテーブルを選択し」でテーブルを選んで列の種類が並んだところ

列の種類は、Excelの列の中身から判定されます。日付の列は日付になりやすいですが、担当者の名前は「ユーザーまたはグループ」にはならず文字になります。取り込んだあとで列の種類を直すか、空白から作ったリストに Excel のデータを貼り付ける方が、きれいに仕上がります。

Excel から作ったリストは、元のExcelと同期しません。取り込んだ時点のデータが入るだけです。移す日を決め、その日から Excel には書かないルールにします。

テンプレートから作る

「リストの作成」画面の下の方に、課題トラッカーなどのテンプレートが並びます。列と書式があらかじめ入っているので、中を見て会社の項目に近ければ使います。工事案件のように会社ごとに項目が違う台帳は、空白から作った方が早いことが多いです。

列の種類

「+ 列の追加」で選べる主な種類です。

列の種類使いどころ覚えておくこと
1 行テキスト案件番号・施主名・電話最大255文字
複数行テキスト要望・申し送り最大63,999文字。変更を追記する設定あり
数値坪数・人数最小値・最大値・小数点以下の桁数
通貨契約金額お金は数値ではなく通貨を使う
日付と時刻着工日・引渡予定日日付のみ/日付と時刻を選ぶ
選択肢状態・種別選択肢を決める。手入力を許すか選べる
はい/いいえ完了したか既定値を決められる
ユーザーまたはグループ営業担当・現場監督社内の人をアカウントで選ぶ。複数可
ハイパーリンク図面フォルダの場所URL と表示する文字
画像外観写真1枚1つの画像を付ける
参照問い合わせ台帳のどの件かサイトのリストやライブラリから選ぶ
計算結果(集計値)工期の日数同じリストの列だけで計算する
地域現場の住所地図や住所から入れる

画面の表示名はサイトの言語や時期で少し変わります(「数値」と「数字」、「ユーザーまたはグループ」と「ユーザー」など)。

「+ 列の追加」を押して列の種類のメニューが開き、「1 行テキスト」「選択肢」「日付と時刻」「ユーザー」などが並んだところ
「+ 列の追加」を押して列の種類のメニューが開き、「1 行テキスト」「選択肢」「日付と時刻」「ユーザー」などが並んだところ

サンプル工務店の工事案件リストの設計

Excel の工事案件台帳を、次の列のリストにしました。左が最初に作るときの英数字の名前(内部名になる)、右が画面に出す名前です。

作るときの名前表示名種類設定
Title案件名1 行テキスト最初からある列。名前を変えるだけ
ProjectNo案件番号1 行テキスト必須・一意の値を適用(例 K-2026-031)
Client施主名1 行テキスト必須
Type種別選択肢リフォーム・新築
Status状態選択肢見積中・契約・施工中・完了・失注。既定値は見積中
Sales営業担当ユーザーまたはグループ1人
Supervisor現場監督ユーザーまたはグループ1人
Amount契約金額通貨円・小数点以下0桁
StartDate着工日日付と時刻日付のみ
HandoverDate引渡予定日日付と時刻日付のみ
Inquiry問い合わせ参照問い合わせ台帳リストのタイトル
InquiryId反響ID1 行テキスト売上集計の反響表と結ぶ受付番号
Folder案件フォルダハイパーリンクPower Automate で入れる

選択肢は、Excel時代に人によって「施工中」「工事中」「着工済」と書き方が割れていたものを1つにそろえたものです。リストに移すときにいちばん効くのは、この「書き方をそろえる」ところです。

案件番号には「一意の値を適用」をオンにしておくと、同じ番号の二重登録を止められます。この設定には列のインデックスが必要で、オンにするときに自動で作られます。

工事案件リストの「すべてのアイテム」ビューで、状態・営業担当・着工日などの列が並び、状態が色分けされているところ
工事案件リストの「すべてのアイテム」ビューで、状態・営業担当・着工日などの列が並び、状態が色分けされているところ

ビュー・書式設定・アクセス許可

ビューで見せ方を分ける

ビューは、同じリストのデータを、列・並び順・絞り込み・グループ化を変えて見せる設定です。データは1つのままで、人ごとに見たい形を作れます。

  1. リストの右上のビューの名前(「すべてのアイテム」)を開き、「ビューの作成」を選ぶ
  2. 名前を「施工中の現場」にし、表示形式を選んで「作成」を押す
  3. 列の見出しの「状態」で「次の値でフィルター」を選び、「施工中」にチェックを入れる
  4. 「現場監督」の見出しで「現場監督でグループ化」を選ぶ
  5. ビューの名前の横の「ビューを名前を付けて保存」で保存する

サンプル工務店では、「施工中の現場」(現場監督ごと)、「自分の案件」(営業担当が自分)、「今月の引渡」(引渡予定日が今月)、「失注」の4つのビューを作っています。「自分の案件」は、フィルターの値に [自分]([Me])を使うと、見る人ごとに中身が変わります。

ビューは、件数が多いリストでの5,000件のしきい値の対策にもなります。

「施工中の現場」ビューで、現場監督ごとにグループ化された案件が並んでいるところ
「施工中の現場」ビューで、現場監督ごとにグループ化された案件が並んでいるところ

書式設定で状態に色を付ける

列の見出しから「列の設定」→「この列の書式設定」を選ぶと、選択肢ごとに色を付けられます。状態の「施工中」を青、「完了」を緑、「失注」を灰色にするだけで、一覧の読みやすさが変わります。凝った見た目は JSON で書けますが、画面の設定でできる範囲で足ります。

アクセス許可

リストのアクセス許可は、何もしなければサイトのものを引き継ぎます。

やりたいこと方法
サイトの人は全員見て書ける何もしない(サイトのメンバーに入れる)
パートは見るだけにするサイトの「閲覧者」に入れる
このリストだけ見せる人を変える「リストの設定」→「このリストに対する権限」で継承をやめる
自分が作ったアイテムだけ見せる・直させる「リストの設定」→「詳細設定」のアイテム レベルのアクセス許可
列ごとに見せる・隠す標準の機能では列単位の権限はない。隠したい列は別のリストに分ける

アイテム1件ごとに権限を変えることもできますが、公式では1つのリストで固有の権限を持てる数の上限が50,000、推奨は5,000とされています。100,000件を超えたリストでは、リストやフォルダの権限の継承をやめられなくなります。サンプル工務店では、契約金額を見せたくない相手がいたので、工事案件リストから金額を外して別の「契約金額」リストに分け、そちらは代表と経理だけが見られるサイトに置きました。

Power Automateでリストを扱う

リストは Power Automate と組み合わせると力が出ます。SharePoint コネクタの主なトリガーとアクションです(名前は公式ドキュメントの表記)。

種類名前使いどころ
トリガー「アイテムが作成されたとき」新しい案件が登録されたら知らせる
トリガー「アイテムが作成または変更されたとき」状態が変わったら動く
アクション「項目を作成する」Forms の回答やメールからアイテムを作る
アクション「項目を取得する」ID で1件を読む
アクション「アイテムを取得」条件に合う複数件を読む
アクション「項目を更新する」状態や案件フォルダを書き込む
アクション「アイテムの削除」アイテムを消す

新しい案件が登録されたらTeamsに知らせる

  1. 「マイ フロー」→「新しいフロー」→「自動化したクラウド フロー」を選ぶ
  2. トリガーに SharePoint の「アイテムが作成されたとき」を選ぶ
  3. 「サイト アドレス」で「工事案件」、「リスト名」で「工事案件」を選ぶ
  4. Teams の「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」を足し、「営業」チームに、案件名・施主名・営業担当の表示名・アイテムへのリンクを投稿する
  5. 保存して、リストに試しに1件登録する
新しいデザイナーで「アイテムが作成されたとき」に工事案件サイトと工事案件リストを選んだところ
新しいデザイナーで「アイテムが作成されたとき」に工事案件サイトと工事案件リストを選んだところ

状態が変わったときだけ動かす

「アイテムが作成または変更されたとき」は、どの列が変わっても動きます。状態が「契約」になったときだけ動かしたいときは、トリガーの設定の「トリガー条件」に式を入れます。Status は内部名、Value は選択肢の値です。

@equals(triggerBody()?['Status']?['Value'], '契約')

これだけだと、契約になったあとで別の列を直すたびにまた動きます。1回だけ動かしたいときは、「契約通知済み」のような はい/いいえ の列を作り、フローの最後に「項目を更新する」で はい にし、トリガー条件に @and(equals(triggerBody()?['Status']?['Value'], '契約'), not(equals(triggerBody()?['Notified'], true))) のように足します。

条件に合うアイテムを読む

「アイテムを取得」の「フィルター クエリ」に OData の書き方で条件を入れます。列は内部名で書きます。

Status eq '施工中'
StartDate ge '2026-10-01' and StartDate lt '2026-11-01'
Supervisor/EMail eq 'kantoku-c@sample-koumuten.example'

ユーザー列の中のメールアドレスで絞る3つめの書き方は、「アイテムを取得」の公式ページには載っていません。使う前に、テストのフローで結果が返るかを確かめます。

日本語の名前で作った列は内部名が _x... の形になり、フィルター クエリが書きにくくなります。列の内部名は、リストの設定で列を開いたときの URL の Field= の後ろで確かめられます。

「アイテムを取得」の詳細パラメーターで、フィルター クエリに「Status eq '施工中'」を入れたところ
「アイテムを取得」の詳細パラメーターで、フィルター クエリに「Status eq ‘施工中’」を入れたところ

件数が多いリストを全件読むときは、アクションの「設定」で改ページをオンにし、しきい値を入れます。参照列やユーザー列が多いリストでは、「ビューで列を制限する」に必要な列だけのビューを指定すると、列の多さによるエラーを避けられます。

Formsの回答をリストにためる流れは、Microsoft FormsとPower Automate:回答をExcelやリストにためて担当に知らせる、で書いています。リストに申請を入れて承認を回す形は、Teamsの承認アプリとPower Automateの承認フロー:申請から承認までを作る、で書いています。

Excelの台帳をリストに移す判断

移すかどうかは、次の表で決めます。2つ以上当てはまるなら移す時期です。

今のExcelで起きていることリストにすると
2人以上が同じ台帳に書き、上書きや「誰かが開いています」が起きる1行ずつ保存されるのでぶつからない
状態や担当の書き方が人によって違い、集計で揃え直している選択肢・ユーザー列で入力がそろう
誰がいつ変えたか分からないアイテムごとのバージョン履歴が残る
「新しい案件が入ったら知らせる」を自動にしたいトリガーがそろっている
スマホで現場から入力したいブラウザや Lists アプリで入力できる

逆に、次のときは Excel のままにします。

  • 1人しか書かず、計算やグラフが中心の表(月次の売上集計など)
  • 列が毎月増える・形が決まっていない表
  • 移しても誰もリストを開かず、結局Excelに書き戻すことになりそうなもの

移すときの段取りは、①列の設計を決める、②空白のリストを英数字の列名で作る、③Excelのデータを貼り付けるか取り込む、④1週間は両方を見比べる、⑤Excelを読み取り専用にして「旧」と名前に付ける、の順です。

移したあとも Excel で集計したいときは、リストのコマンドバーの「エクスポート」から Excel に書き出します。書き出したブックはリストへの一方向のつながりを持ち、Excel の「データ」→「すべて更新」で最新の内容を読み直せます。Excel で直した内容はリストには戻りません。月に1回の集計なら、この形で十分です。

上限と、向かない使い方

公式で確かめた上限です(2026年10月時点)。

項目上限
1つのリストのアイテム数3,000万
リスト ビューのしきい値5,000件(超える操作はブロックされることがある)
Excel から作るときの行数5,000行
1 行テキスト255文字
複数行テキスト63,999文字
アイテムに添付できるファイル250 MB(Power Automate のコネクタでは90 MBまで)
固有の権限を持てるアイテム50,000(推奨は5,000)
1つのサイト(サイト コレクション)あたりのリストとライブラリ合わせて2,000

5,000件のしきい値は、リストに5,000件までしか入らないという意味ではありません。1回の表示や絞り込みで5,000件を超えるデータを処理しようとすると止まる、という意味です。絞り込みに使う列(状態・着工日)にインデックスを作り、ビューのフィルターで5,000件より少なく絞れるようにしておけば、件数が増えても使えます。インデックスは「リストの設定」→「インデックス付きの列」で作ります。

向かない使い方と、その代わりは次のとおりです。

向かない使い方代わり
明細が多い伝票(見積の明細が何十行)見積はExcelのファイルで作り、リストには1件1行の見出しだけ置く
リスト同士を何段も参照でつなぐDataverse を使う
毎日数万件を出し入れするDataverse か専用のデータベース
列ごとに見せる人を変えるリストを分ける
厳しい監査記録が要る基幹業務専用のシステム

リストの参照を3つ4つと重ねていくと、表示が遅くなり、Power Automate でも扱いにくくなります。そうなったら、Dataverseとは:SharePointリスト・Excelとの違いと、使うべき場面、を読んで、移すかどうかを考えます。

よく詰まるところ

症状原因直し方
フィルター クエリで列が見つからないと出る表示名で書いている。内部名は別列の設定の URL の Field= で内部名を確かめる
内部名が _x... で読めない日本語の名前で列を作った英数字で作り直してから表示名を日本語にする
Excel から作ったリストが更新されない取り込みは1回だけで同期しない移した日から Excel に書かない
担当者がユーザー列にならず文字で入ったExcel の取り込みは名前を文字として扱うユーザー列を作り直し、入れ直す
「しきい値を超えた」と出て表示できない1つのビューで5,000件を超えて処理している絞り込む列にインデックスを作り、フィルターで絞る
状態を変えていないのにフローが何度も動く「作成または変更されたとき」はどの列の変更でも動くトリガー条件を入れる。フローが自分で更新した変更でも動く点に注意
フローが自分の更新でまた動き、止まらない同じリストを更新して、その変更でトリガーが動く通知済みの列とトリガー条件で、2回目は動かないようにする
選択肢の値が式で取れない選択肢は {"Value":"施工中"} の形で届く?['Status']?['Value'] で取り出す
ユーザー列に入れられないメールアドレスの形が違う・社外の人社内アカウントのメールアドレスで入れる
一意の値を適用できないすでに重複した値がある重複を直してからオンにする
パートが金額を見られてしまう列ごとの権限はない金額を別のリストに分ける
リストがサイトのメニューに出ない作成時に「サイト ナビゲーションで表示」をオフにした「サイトのコンテンツ」から開き、ナビゲーションに足す

次にやること

リストができたら、入力の入口と自動化をつなぎます。

工事案件リストが落ち着いたら、同じ作り方で見積・発注のリストを足し、参照列で工事案件とつなぎます。ただし参照は1段までにしておくと、あとで Power Automate や Power Apps から扱うときに迷いません。

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