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広告運用

リスティング広告の費用|予算の決め方と、少額で始めるときの考え方

リスティング広告の費用|予算の決め方と、少額で始めるときの考え方

リスティング広告を始めようとすると、最初に出てくるのが「いくらから始められるのか」「月にいくら用意すればいいのか」という疑問です。結論から言うと、広告費に決まった最低額はありません。ただし、少なすぎると成果が出ているのかどうかを判断できる件数が溜まらず、多すぎると何が効いたのか分からないまま費用だけが出ていきます。

この記事では、リスティング広告の費用の仕組み(クリック課金とオークション)から、目標の件数とCPAで予算を逆算する方法、少額で始めるときの絞り方、運用を外部に頼むときの費用の考え方までを整理します。数字はすべて計算のための仮定で、業界の平均や相場として示すものではありません。仕様は2026年10月時点のGoogle広告ヘルプで確認した内容です。

この記事でわかること

  • クリック課金とオークションで、広告費がどう決まるか
  • 目標の件数とCPAから、月の予算を逆算する計算の手順
  • 1日の予算の上限(2倍、30.4倍)の意味と、予算の置き方
  • 少額で始めるときに、何を絞り、何を後回しにするか
  • 運用を代行に頼むときの費用の見方と、確認しておく点

リスティング広告の費用は「クリックされたぶん」だけかかる

リスティング広告は、検索結果に広告が表示されただけでは費用が発生せず、ユーザーが広告をクリックしたときに、はじめて費用がかかる仕組みです。これをクリック課金といいます。表示回数が多くても、クリックされなければ広告費は増えません。

1回のクリックにいくら払うかは、クリック単価(CPC)と呼ばれます。広告費は「クリック数 × クリック単価」で決まるので、月の広告費を考えるときは、何回クリックされる想定で、1回あたりいくらを見込むのかが出発点になります。

リスティング広告の費用が発生する流れの図。ユーザーが検索し広告が表示されても費用は発生せず、広告をクリックした時点で費用が発生し、クリック数にクリック単価を掛けたものが広告費になる。
費用が発生するのは、広告がクリックされたとき

注意したいのは、広告費はクリックの数で決まり、成果の数で決まるわけではないことです。クリックされても問い合わせにならなければ、費用だけがかかります。そのため、広告費の議論は、クリック単価だけでなく、クリックから成果になる割合(CVR)と合わせて行う必要があります。この関係はCPAとはで、計算式とあわせて説明しています。

クリック単価はオークションで決まる

クリック単価は、固定の料金表があるわけではなく、広告オークションで決まります。Google広告のヘルプによると、ユーザーが検索するたびにオークションが行われ、表示する広告が瞬時に決まります。広告の掲載位置ごとに、別々のオークションが実施されます。

ヘルプで示されているオークションの主な要素は次のとおりです。

ヘルプには、入札単価が低くても、キーワード、広告、アセットの関連性が高ければ、上位に掲載される可能性があると書かれています。つまり、同じ予算でも、広告やページの質が高ければ、より安く多くのクリックを得られる余地があります。反対に、広告とページの内容が検索の意図とずれていると、単価が上がりやすくなります。

広告オークションで考慮される要素の図。入札単価、広告とランディングページの品質、広告アセットの見込み効果、検索時点のコンテキストが組み合わさって広告ランクが決まり、実際のクリック単価は入札の上限より少なくなることが多い。
オークションで見られる4つの要素(Google広告ヘルプによる)

具体的なクリック単価の水準は、業種、キーワード、地域、時期、競合によって大きく変わります。このため、記事や他社の事例にある単価をそのまま自社の見込みにするのは危険です。実際の水準は、後で触れるキーワードプランナーの予測や、少額での試験配信で確かめます。

予算は「目標の件数 × CPA」で逆算する

月の予算を決める方法として、いちばん筋が通っているのは、欲しい成果の件数から逆算することです。「月にいくら出せるか」だけで決めると、その金額で何件取れるのかが見えません。順番は次のとおりです。

  1. 月に欲しい成果の件数を決める(問い合わせ、資料請求、購入など)
  2. 許容できるCPA(1件あたりの獲得費用)を決める
  3. 目標の件数にCPAを掛けて、月の予算の目安を出す
  4. その予算で、必要なクリック数と、許容できるクリック単価を確かめる

たとえば、月に20件の問い合わせが欲しく、許容CPAが1万円だとします。月の予算の目安は、20件 × 1万円で20万円です。CVRが2%と仮定すると、20件を取るために必要なクリックは、20 ÷ 0.02で1,000回です。20万円で1,000回のクリックなら、許容できるクリック単価は200円までになります。

予算の逆算の計算例の図。月20件の問い合わせ、許容CPA1万円から月の予算は20万円。CVR2%と仮定すると必要なクリックは1,000回、許容できるクリック単価は200円。
目標の件数から予算を逆算する(計算例)
項目計算計算例の結果
月の目標件数決める20件
許容CPA粗利から決める10,000円
月の予算の目安20件 × 10,000円200,000円
必要なクリック数20件 ÷ CVR2%1,000回
許容できるクリック単価200,000円 ÷ 1,000回200円

ここで大事なのは、逆算した結果の「許容できるクリック単価」が、実際に取れる単価と合うかどうかです。もし狙うキーワードのクリック単価が、実際には400円かかるなら、この計算の前提は成り立ちません。そのときは、CVRを上げる、許容CPAを上げる、目標の件数を減らす、のどれかを選びます。広告費だけでなく、商談化率や成約率まで含めた採算の見方は、LTV・CAC・CPOとはで整理しています。

許容CPAをどう決めるかが分からない場合は、粗利から決めます。たとえば、1件の問い合わせが、10%の確率で成約し、成約1件あたりの粗利が30万円なら、問い合わせ1件の粗利は3万円です。この全額を広告費に回すと利益が残らないため、その半分の1万5,000円を上限、さらに余裕を見て1万円を目標にする、という具合に決めます。数字は仮定です。

予算の大きさで、見え方がどう変わるか

同じ許容CPA(1万円)、同じCVR(2%)、同じクリック単価(200円)と仮定して、予算の大きさで成果の件数と判断までの日数がどう変わるかを並べます。1か月を30日として計算します。

月の予算月のクリック月の成果30件に届くまで見え方
5万円250回5件約6か月判断に時間がかかる。成果の定義を手前の行動にするなどの工夫が要る
10万円500回10件約3か月方向性は見えるが、細かい比較は難しい
20万円1,000回20件約1.5か月2〜3か月で、広告文やキーワードの比較ができる
40万円2,000回40件約3週間複数の施策を並行して比べやすい。ただし採算が合う前提が要る

この表の数字は、前提をそろえた計算の例で、実際の水準ではありません。見てほしいのは、予算が小さいほど、判断までの期間が長くなるという点です。少額で始めるときは、成果が出るかどうかより、データを集めるのに時間がかかることを織り込んでおく必要があります。

キーワードプランナーの予測は目安として使う

実際のクリック数や単価を事前につかむ手段として、Google広告にはキーワードプランナーがあります。キーワードを入れると、月間の検索ボリュームの目安や、入札単価の目安、予算に応じたクリック数の予測などが確認できます。

ただし、これはあくまで予測で、実際の結果を保証するものではありません。広告やランディングページの品質、競合の動きによって、実績はずれます。予測を見るときは、次のように使います。

予測と実績のずれが大きいときは、キーワードの選び方、広告文、ページのどこかに原因があります。このときの見直しの順番は、広告のCPAが急に悪化したときの原因の切り分け方と同じ考え方で進められます。

1日の予算の仕組み:2倍まで使うことがある

Google広告では、予算は「1日の平均予算」として設定します。ヘルプによると、1か月を通して毎日使っても問題ない金額を基準にし、検索が多い日や成果が見込める日には多く配信され、平均より上の日も下の日もあります。

上限については、ほとんどのキャンペーンで、1日の費用は1日の平均予算の2倍まで、1か月の費用は1日の平均予算の30.4倍までと説明されています。たとえば、1日の平均予算を1万円にすると、ある日の費用が最大2万円になることがあります。月の合計は、1万円 × 30.4日で、最大30万4,000円までです。

1日の予算の仕組みの図。1日の平均予算が1万円の場合、ある日の費用は最大2万円まで、1か月の費用は1日の平均予算の30.4倍の30万4,000円までになる。
1日の予算は日によって上下する(上限は2倍、月は30.4倍)

月の予算を決めたら、その金額を30.4で割って、1日の平均予算にします。月20万円なら、20万円 ÷ 30.4で約6,579円です。月の途中で予算を変えるときは、この上限の考え方を踏まえて、変更前後の費用の合計を確認します。

ポイント

予算が足りずに広告が止まる日があるなら、予算が足りていないというサインです。一方で、予算を増やす前に、クリックが成果につながっているかを確認します。成果につながっていない状態で予算を増やすと、無駄な費用が増えるだけです。

少額で始めるときは、範囲を絞る

予算が限られているときは、広く浅く出すのではなく、範囲を絞って、その範囲に十分な予算を当てます。絞る観点は、次の4つです。

絞る観点考え方具体例
キーワード購入や問い合わせに近い検索語句から始める「サービス名 費用」「サービス名 依頼」など。「とは」のような情報収集の語句は後回しにする
地域対応できる地域に限る商圏の都道府県や市区町村だけにする
時間帯・曜日電話や対応が可能な時間に合わせる営業時間内に絞る。ただし実績を見て判断する
商品・サービス主力の1〜2つに絞る最も粗利が出る、または問い合わせが取りやすいもの

絞る理由は、1つのキャンペーンに集めたほうが、成果の件数が早く溜まるからです。Google広告のヘルプでは、目標アクション単価などの自動入札の評価は、少なくとも30件のコンバージョンを含む期間で行うことが勧められています。複数のキャンペーンに予算を分けると、1つあたりの件数が少なくなり、判断ができません。

少額で始めるときの絞り方の図。広く浅く配信すると1つあたりの件数が少なく判断できない。購入や問い合わせに近いキーワード、対応地域、主力の商品に絞ると件数が早く溜まり、判断できる。
少額のときは範囲を絞って、件数を早く溜める

始める前に、成果を正しく数えられる状態にしておくことも欠かせません。計測が壊れていると、予算を使っても、何が効いたのか分かりません。事前の確認は広告の計測精度を上げる方法、成果の設定はGA4のキーイベント設定にまとめています。

少額で始めるときは、広告を出す前に「この予算を使い切っても成果がゼロだったとき、何を学べたことにするか」を決めておくと、気持ちの上でも続けやすくなります。たとえば、どの検索語句に反応があったか、どの広告文がクリックされたか、フォームの入力でどこまで進んだか、といった学びは、成果が出なくても残ります。次の施策の材料になるので、最初の予算は、成果を買うためだけでなく、データを買うための費用でもあります。

少額で始めるときの進め方

  1. 成果の定義と計測を確認する(問い合わせ完了ページなど)
  2. 購入や問い合わせに近いキーワードを、少数に絞って始める
  3. 最初の2〜4週間は、広告文やキーワードを大きく動かさず、実績を溜める
  4. 検索語句のレポートを見て、関係のない語句を除外する
  5. 件数が溜まったら、CPAと許容CPAを比べて、予算を増やすか絞るかを決める

最初の期間は、成果が出ることよりも、データを溜めて仮説を確かめることが目的です。この期間の目安日数は、必要な件数を、1日の予想成果で割って決めます。1日の成果が0.5件なら、30件に届くまでに60日かかります。この計算が長すぎるなら、成果の取りやすい手前の行動(資料請求など)を成果に設定するか、予算を増やすかを検討します。

検索語句のレポートで、無駄なクリックを減らす

少額で始めるときに、とくに効果が出やすいのが、検索語句のレポートの確認です。広告がどんな検索語句で表示され、クリックされたのかを一覧で確認できます。意図せず、関係のない語句で広告が表示されていると、その分の費用が無駄になります。

ここでの数字も計算で見られます。たとえば、月のクリックが1,000回のうち、関係のない語句が20%あれば、200回分、金額にして4万円(クリック単価200円と仮定)が成果につながらない費用です。除外で半分に減らせれば、同じ予算で、成果につながるクリックを100回増やせます。

広告費を増やす前に、見直すところ

成果が足りないときに、すぐ予算を増やすのは得策ではありません。広告費を増やす前に、次の順で見直したほうが、同じ費用で成果を増やせる可能性があります。

クリック単価を下げるより、CVRを上げるほうが効果が大きいことは少なくありません。CVRが2%から3%に上がれば、同じクリック数でも成果は1.5倍になります。広告費の効率は、クリック単価とCVRの両方で決まるので、どちらか片方だけを見ないようにします。

設計の上流にあたる、誰に何を伝えるのかが曖昧なままだと、広告費を増やしても成果は伸びにくくなります。広告を始める前の整理は、マーケティングの上流設計で扱っています。

入札の方法によって、予算の考え方が少し変わる

入札の方法が手動のクリック単価か自動入札かによっても、予算の置き方が変わります。手動のクリック単価では、入札の上限を自分で決めるので、クリック単価の管理がしやすい反面、調整の手間がかかります。自動入札は、コンバージョンの見込みに応じて入札が調整されますが、学習のための件数が必要です。

成果の件数がまだ少ない最初の段階では、手動で単価を管理しながらデータを溜め、件数が十分に増えてから自動入札に切り替える、という進め方も現実的です。切り替えると学習期間に入るため、切り替え直後の数日は、CPAが不安定になることを前提にしておきます。

支援の現場から(オンライン英会話スクール)

オンライン英会話スクールの検索広告で、日予算150,000円に対して、使えていたのは1日約87,000円(58%)でした。予算を上げる前にインプレッションシェアを見ると、予算が理由で出せなかった分は0.0〜1.6%、掲載順位で負けて出せなかった分が82〜90%です。予算を上げても消化は増えない状態でした。

さらに、除外キーワードが2つのキャンペーンに1,294語ずつ入っていて、自分たちで出せる検索を消していました。外してよい179語を外し、広告文を増やしたところ、消化は1日68,274円・表示2,768回から、翌日には121,104円・表示4,035回まで増えました。

広告費のほかにかかる費用も見ておく

予算の議論では広告費だけが話題になりがちですが、広告を回すには、ほかにもかかる費用があります。見落とすと、広告費の採算は合っているのに、全体では赤字という状態になります。

ここで言いたいのは、これらを必ず予算に足す、ということではありません。採算を見るときに、広告費だけでなく、自社の工数も含めて考えたほうが、判断を誤りにくいという話です。小さく始めるほど、担当者の時間が最大の費用になることもあります。

商材によって、予算の見え方も変わります。単価が高く、成約まで時間がかかる商材は、許容CPAを高く取れる一方で、成果の件数が少なくなりやすく、判断に時間がかかります。単価が低い商材は、許容CPAが低く、広告費の効率の管理がシビアになります。たとえば、許容CPAが5,000円の商材と、5万円の商材では、同じクリック単価でも、必要な成約率がまったく違ってきます。自社の商材がどちらの型かを意識したうえで、予算を考えます。

運用を代行に頼むときの費用の考え方

運用を広告代理店や運用代行に頼む場合は、広告費とは別に、運用の手数料がかかる形が多いです。ただ、手数料の決め方は会社によってまちまちで、ここで平均や相場を示すことはしません。確認すべきは、金額の大小より、何に対して払う費用なのかです。

手数料の形特徴確認しておくこと
広告費に対する割合広告費が増えると手数料も増える広告費が少ないときの最低料金があるか。広告費を増やす提案が、手数料目当てになっていないか
固定の月額広告費が変わっても手数料は一定どこまでの作業が含まれるか(レポート、広告文の改善、LP提案など)
成果報酬成果の件数に応じて支払う成果の定義、計測の方法、広告費の負担者
初期費用アカウント設計や計測設定のために最初にかかる設定したアカウントや計測が、自社の資産として残るか

割合で払う形の計算例を示します。広告費が月20万円で、手数料が広告費の一定割合だとします。手数料の割合を仮に20%とすると、手数料は4万円で、合計の支払いは24万円です。このとき、広告費20万円のうち、実際に配信に使われるのは20万円ですが、成果の計算は、手数料を含めた24万円で行います。許容CPAが1万円で目標が20件なら、手数料を含めた24万円で20件取っても、CPAは1万2,000円になります。手数料を含めても採算が合うかを見ます。数字は仮定です。

運用代行の費用の計算例の図。広告費が月20万円、手数料が広告費の20%と仮定すると手数料は4万円で合計24万円。20件獲得するとCPAは広告費だけなら1万円、手数料を含めると1万2,000円になる。
手数料を含めたCPAで採算を見る(計算例。割合は仮の数字)

代理店の選び方や、契約前に確認すること、契約後の関わり方は広告代理店の選び方に詳しくまとめています。広告アカウントの所有者が自社になっているか、計測の設定内容を共有してもらえるかは、契約前に確認します。

費用の管理で見る数字と、見直しのタイミング

運用を始めたら、広告費そのものより、広告費に対する成果を見ます。月に1回は、次の数字を並べて確認します。

見直しのタイミングは、件数が十分に溜まってからにします。1日や2日の数字で予算を動かすと、ただのぶれに反応してしまいます。予算や入札を変えるときは、大きく変えず、少しずつ動かします。大きく動かすと、自動入札の学習がやり直しになることがあります。

月次の見直しで、予算を動かす判断の目安

見直しの場では、数字を並べたうえで、次のように判断すると、感覚に頼らずに済みます。CPAが許容CPAと比べて、どの状態にあるかで、動かす方向が決まります。

状態見方動かし方
CPAが許容CPAより低く、予算が足りず止まる日がある取れる余地があるのに、予算で止まっている予算を少しずつ増やす。増やしたあとのCPAを見る
CPAが許容CPAに近く、安定している採算の境目予算は維持して、広告文やページの改善でCVRを上げる
CPAが許容CPAより高い状態が続くこのままでは採算が合わない検索語句の除外、広告文、ページ、計測の順に見直す。予算を増やさない
件数が少なく、判断できないデータ不足期間を延ばす、または成果の定義を手前の行動にする

予算を増やすときは、数日ごとに少しずつ動かし、動かすたびにCPAの変化を確認します。一気に倍にすると、配信が安定せず、増やした効果なのか、ぶれなのかが分からなくなります。

よくある質問

Q. リスティング広告は、月いくらから始められますか?

決まった最低額はなく、少額でも始められます。ただし、予算が少なすぎると、判断に必要な件数が溜まるまでに時間がかかります。目標の件数と許容CPAから逆算して、その予算で何件取れる計算になるかを確認してから決めます。

Q. 1日の予算を超えて費用がかかることはありますか?

あります。Google広告のヘルプでは、ほとんどのキャンペーンで、1日の費用は1日の平均予算の2倍まで、1か月の費用は1日の平均予算の30.4倍までと説明されています。月の合計が予算を超えないよう、この上限の考え方を踏まえて設定します。

Q. 成果が1件も出ないまま、いつまで続けるべきですか?

期間ではなく、クリック数で判断します。CVRを仮に2%とすると、成果1件に平均50クリックが必要です。100クリックで成果が0件でも、確率の上ではあり得ます。300〜500クリックで0件なら、広告やページ、計測のどこかに問題がある可能性が高いので、計測の確認から順に見直します。

Q. 少額なら、複数のキャンペーンを並行して試したほうがいいですか?

おすすめしません。予算が分散して、どのキャンペーンも件数が溜まらず、判断できなくなります。最初は主力の1つに絞り、件数が溜まってから広げるほうが、早く学べます。

Q. 代理店に任せると、広告費は安くなりますか?

一概にはいえません。運用の質が上がってCPAが下がる可能性はありますが、手数料が加わるので、手数料を含めた採算で判断する必要があります。広告費だけでなく、手数料を含めたCPAで比べてください。

Q. 予算が足りないとき、先に削るのは何ですか?

成果につながっていない部分から削ります。検索語句のレポートで、関係のない語句に使われている費用、成果が出ていないキーワード、成果の出にくい地域や時間帯の順に見ます。成果が出ている部分から削ると、CPAは良く見えても、成果の件数そのものが減ってしまいます。

まとめ:予算は件数とCPAから逆算し、少額なら絞って始める

リスティング広告の費用は、クリックされたぶんだけかかり、単価はオークションで決まります。予算は気分で決めず、目標の件数とCPAから逆算し、実績を見ながら見直します。

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この記事を書いた人

株式会社Nexly 代表 大林 諒。広告運用、kintone・SalesforceなどのCRM構築、業務の自動化とAI活用を中心に、マーケティングの設計から実行まで中小企業の支援をしています。自社でも転職エージェント「Re:WORK」を運営し、広告・SEO・CRMを日々回しています。

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