Gmailを複数人で回す:Googleグループ・共有アドレス・振り分け・署名

公開 書いた人 大林 諒

小さな会社では、問い合わせ用の info@ を受付や事務の2〜3人で見ることになります。Gmailには「共有の受信トレイ」という1つの機能はなく、Googleグループ、グループの共同トレイ、メールの委任、専用のユーザーを1つ作る、のどれかを組み合わせて作ります。この記事では、スタッフ6名の料理教室「サンプル料理教室」の info@ を受付2人で回す形を例に、共有アドレスの作り方の選び方、共同トレイで担当を割り当てて対応済みにする手順、振り分けと不在通知、署名の揃え方、共有アドレスから返信する設定を順に書きます。読み終わると、誰が返したか分からない・二重に返した・返し忘れた、をなくす仕組みを自分で組めます。Google Workspaceの契約と独自ドメインのメールの切り替えが済み、管理コンソールに入れる管理者が1人いることが前提です。

この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. 共有アドレスを作る方法の一覧
  3. 手順
  4. 応用
  5. できないことと、その代わり
  6. よく詰まるところ
  7. 次にやること

先に決めること

返信を「誰の名前」で出すか

共有アドレスで受けたメールに返すとき、差出人を info@sample-cooking.example にするのか、受付本人の sato@sample-cooking.example にするのかを先に決めます。お客さんから見て窓口が1つに見えるのは info@ からの返信です。一方、本人のアドレスで返すと、その後のやり取りが本人の受信トレイに移ってしまい、ほかの受付から見えなくなります。サンプル料理教室では、お客さんへの返信は info@ から、署名に担当者名を入れる、と決めます。

受付の2人が「同じ画面」を見る必要があるか

Googleグループで作った info@ は、届いたメールを2人の受信トレイに配るだけです。2人とも自分のGmailで受け取れますが、どちらが返したかは分かりません。誰が担当か・対応済みかを画面で揃えたいなら、グループの共同トレイを使うか、メールの委任で1つの受信トレイを2人で開きます。この2つの違いは次の表で比べます。

ライセンスを1つ足すかどうか

Googleグループは無料で、ライセンスを使いません。メールの委任を使うには、info@ を「ユーザー」として作る必要があり、ライセンスが1つ要ります。料金は2026年10月時点の料金ページの表示で、Business Starterが1ユーザーあたり月800円(税別)からです。年間の費用と、得られる使い勝手を比べて決めます。

社外からのメールを受けるか

info@ は外のお客さんから届くアドレスなので、組織外からの投稿を受ける設定が必要です。これは管理コンソールの設定とグループの設定の2か所で開けます。社内連絡用のグループ(例: staff@)は外から届かないままにしておくと、なりすましメールが全員に配られる事故を防げます。

共有アドレスを作る方法の一覧

方法ライセンス費用誰が返したか分かるか向く場面
Googleグループ(メーリングリスト)不要無料分からない社内の連絡網、全員に配りたいお知らせ
Googleグループの共同トレイ不要無料担当者の割り当てと「完了」で分かる受付2〜5人で問い合わせを回す
メールの委任(info@ をユーザーとして作る)1つ必要1ユーザー分送信済みに残る。ラベルで管理する1つの受信トレイを数人で開きたい
専用のユーザーを1つ作り、パスワードを共有する1つ必要1ユーザー分分からない使わない(2段階認証と相性が悪く、誰が操作したか残らない)
誰か1人のアドレスに別名(エイリアス)を付ける不要無料その1人しか見られない1人で回す窓口

サンプル料理教室は、無料で担当の割り当てまでできる共同トレイを選びます。1つの受信トレイを2人で開く委任は、ラベルとスターで担当を分ける運用になり、慣れるまで二重返信が出やすいので、受付が3人を超えてから考えます。パスワードを共有するやり方は、2段階認証を入れると片方しかログインできず、退職者が出たときにパスワードを替える手間もあるので選びません。

共同トレイとメールの委任の違いをもう少し細かく並べます。

項目共同トレイメールの委任
メールを見る場所Googleグループの画面(各自のGmailにも届く)各自のGmailでinfo@に切り替えて見る
担当の割り当て会話ごとに担当者を割り当てられる。担当者にメールが届く機能はない。ラベルやスターで代わりにする
対応済みの印「完了」「対応不要」「重複」を付けられる既読・アーカイブで代わりにする
同時に使える人数グループのメンバー数まで代理人は最大1,000人まで追加、同時アクセスはおおむね40人まで
退職者が出たときグループから外すだけ代理人から外すだけ

手順

1. 管理コンソールで外からのメールを受けられるようにする

既定では、グループのオーナーは組織外からのメールを受ける設定を選べません。先に管理者が許可します。

  1. 管理コンソールを開きます。
  2. 「アプリ」→「Google Workspace」→「ビジネス向け Google グループ」を開きます。
  3. 「共有設定」をクリックします。
  4. 「グループ オーナーは組織外からのメールの受信を許可できます」にチェックを入れます。
  5. 「保存」をクリックします。

この設定は「オーナーが許可できるようにする」だけで、すべてのグループが外から受けるようになるわけではありません。外から受けるかどうかはグループごとに決めます。

管理コンソールの「ビジネス向け Google グループ」→「共有設定」で、組織外からのメールの受信を許可する項目にチェックが入ったところ
管理コンソールの「ビジネス向け Google グループ」→「共有設定」で、組織外からのメールの受信を許可する項目にチェックが入ったところ

2. info@ のグループを作る

  1. Googleグループ(groups.google.com)を開きます。
  2. 「グループを作成」をクリックします。
  3. 「グループ名」に「サンプル料理教室 お問い合わせ」、「グループのメール」に info と入れます。
  4. 「グループの説明」に「お客さんからの問い合わせ窓口。受付2名で対応」と書き、「次へ」をクリックします。
  5. 「グループを検索できるユーザー」は「グループメンバー」、「グループに参加できるユーザー」は「招待されたユーザーのみ」にします。
  6. 「会話を閲覧できるユーザー」は「グループメンバー」、「投稿できるユーザー」は「ウェブ上のすべてのユーザー」にします。
  7. 「メンバー一覧を表示できるユーザー」は「グループメンバー」にして「次へ」をクリックします。
  8. 「グループのオーナー」に代表、「グループメンバー」に受付2名を入れ、「メンバーを直接追加」をオンにします。
  9. 「グループを作成」をクリックします。

作ったグループが動き出すまで数分かかります。作った直後に外から送ると配信エラーで戻ることがあるので、5分ほど置いてから試します。

グループ作成の画面で、投稿できるユーザーが「ウェブ上のすべてのユーザー」になったところ
グループ作成の画面で、投稿できるユーザーが「ウェブ上のすべてのユーザー」になったところ

3. 共同トレイをオンにする

  1. Googleグループで「サンプル料理教室 お問い合わせ」を開きます。
  2. 左の「グループ設定」をクリックします。
  3. 「全般」で会話の履歴がオンになっていることを確かめます。共同トレイは会話の履歴がオフだと使えません。
  4. 「追加の Google グループの機能を有効にする」で「共同トレイ」を選びます。
  5. 「投稿ポリシー」の「メタデータを管理できるユーザー」で、受付2名(またはメンバー全員)を選びます。会話の割り当てと「完了」の印はこの権限で付けます。
  6. 「コンテンツを管理できるユーザー」に「オーナー」と「マネージャー」を選びます。「対応不要」「重複」の印はこの権限です。受付にも付けさせるなら、受付をマネージャーにします。
  7. 「変更を保存」をクリックします。

4. 問い合わせを割り当てて、対応済みにする

受付の2人は、朝と夕方に共同トレイを開き、未割り当ての会話を分け合います。

  1. Googleグループで info@ のグループを開きます。
  2. 自分で引き受ける会話をクリックし、上部の「自分に割り当てる」アイコンをクリックします。
  3. もう1人に回すときは「他のユーザーに割り当てる」アイコンをクリックし、相手のアドレスを入れます。
  4. 必要なら「割り当てメールに注記を追加」に「体験の日程変更。カレンダー確認してから返信」のように書き、「完了」をクリックします。割り当てられた人にメールが届きます。
  5. 返信が済んだら、その会話を開いて上部の「完了」アイコンをクリックします。
  6. 営業メールなど返さなくてよいものは「対応不要」、同じ人から2通来たものは「重複」の印を付けます。

まだ誰も持っていない会話だけを見るには、検索バーの右の下向き矢印から「割り当て先」で「未割り当て」を選んで「検索」をクリックします。対応が終わっていないものだけを見るには「解決ステータス」で「未解決」を選びます。この2つの検索をブックマークしておくと、朝の確認が1クリックになります。

解決済みの会話を削除すると元に戻せません。消さずに「未解決」で絞って見る運用にします。

共同トレイの会話一覧で、担当者の名前と「完了」の印が付いた会話が並んだところ
共同トレイの会話一覧で、担当者の名前と「完了」の印が付いた会話が並んだところ
検索バーの下向き矢印から「割り当て先」「解決ステータス」を選ぶ検索オプション
検索バーの下向き矢印から「割り当て先」「解決ステータス」を選ぶ検索オプション

5. info@ から返信できるようにする

受付が自分のGmailから info@ の名前で返信するには、送信元のアドレスとして info@ を足します。手順2でグループの「投稿できるユーザー」を「ウェブ上のすべてのユーザー」にしていることが前提です。

  1. 受付本人のGmailをパソコンで開きます。
  2. 右上の歯車のアイコンから「すべての設定を表示」をクリックします。
  3. 「アカウント」タブを開きます。
  4. 「名前」の欄で「他のメール アドレスを追加」をクリックします。
  5. 名前に「サンプル料理教室」、メールアドレスに info@sample-cooking.example を入れ、「次のステップ」をクリックします。
  6. 「確認メールの送信」をクリックします。確認メールは info@ に届くので、共同トレイで開いてリンクをクリックします。
  7. 「アカウント」タブの「返信時:」で「メールを受信したアドレスから返信する」を選びます。

手順7まで済ませると、info@ 宛てに届いたメールに返信するとき、差出人が自動で info@ になります。新しくメールを書くときは、差出人の欄をクリックして info@ を選びます。

Gmailの「アカウント」タブで、「名前」に本人と info@ の2つが並び、「返信時:」の選択肢が見えるところ
Gmailの「アカウント」タブで、「名前」に本人と info@ の2つが並び、「返信時:」の選択肢が見えるところ

6. フィルタとラベルで振り分ける

共同トレイのメールは受付2人のGmailにも届きます。自分の受信トレイに混ざると個人のメールが埋もれるので、info@ 宛てはラベルを付けて受信トレイから外します。

  1. Gmailの上部の検索ボックスの右にある「検索オプションを表示」アイコンをクリックします。
  2. 「To」に info@sample-cooking.example と入れ、「検索」をクリックして、対象のメールが出ることを確かめます。
  3. もう一度「検索オプションを表示」を開き、「フィルタを作成」をクリックします。
  4. 「ラベルを付ける」にチェックを入れ、「新しいラベル」で「info」を作ります。
  5. 「受信トレイをスキップ(アーカイブする)」にチェックを入れます。
  6. 「迷惑メールにしない」にチェックを入れます。
  7. 「一致するスレッドにもフィルタを適用する」にチェックを入れ、「フィルタを作成」をクリックします。

体験の申込通知のように件名で決まっているものは、「件名」に 【体験申込】 と入れて別のラベル「体験」を付けます。作ったフィルタは「すべての設定を表示」→「フィルタとブロック中のアドレス」で直せます。同じ画面でチェックを入れて「エクスポート」をクリックすると .xml のファイルになり、もう1人の受付は「フィルタをインポート」で同じ振り分けを取り込めます。

振り分けの例条件処理
問い合わせTo: info@sample-cooking.exampleラベル「info」、受信トレイをスキップ、迷惑メールにしない
体験の申込通知件名: 【体験申込】ラベル「体験」、スターを付ける
予約スケジュールの予約通知From: calendar-notification@google.comラベル「予約」
経理の請求書件名: 請求書 かつ From: @example.co.jpラベル「経理」、税理士への転送はしない
フィルタの処理を選ぶ画面で「ラベルを付ける」「受信トレイをスキップ」「迷惑メールにしない」にチェックが入ったところ
フィルタの処理を選ぶ画面で「ラベルを付ける」「受信トレイをスキップ」「迷惑メールにしない」にチェックが入ったところ

7. 休みの日の自動返信を出す

教室の定休日や年末年始に「受け付けました。返信は◯日以降です」と返すには、不在通知を使います。グループには不在通知の機能がありません。受付本人の不在通知も、メーリングリスト宛てのメールには返らない仕様なので、グループの info@ に届いたお客さんには返りません。グループ宛てのお客さんに自動で返したいときは、フォーム経由の問い合わせならフォームの確認メールで、メール経由ならGASで返します。委任で info@ をユーザーとして作っている場合は、info@ の設定で不在通知を出せます。

  1. info@ のGmailをパソコンで開き、「すべての設定を表示」をクリックします。
  2. 「全般」タブの「不在通知」で「不在通知 ON」を選びます。
  3. 期間(最初の日・最終日)、件名、メッセージを入れます。
  4. 組織内の人に返したくないときは、メッセージの下のチェックボックスで返信先を絞ります。
  5. ページ下部の「変更を保存」をクリックします。

不在通知は、同じ相手にはふつう1回だけ返ります。同じ相手から4日以上たってまた届いたとき、または文面を直したあとに届いたときは、もう一度返ります。迷惑メールに入ったメールと、登録しているメーリングリスト宛てのメールには返りません。件名を入れると、返信は元の会話に入らず別のメールとして届きます。

8. 署名を作る・揃える

まず受付の個人の署名です。

  1. Gmailで「すべての設定を表示」をクリックします。
  2. 「全般」タブの「署名」で「新規作成」をクリックし、名前に「info用」と入れます。
  3. 本文に次のように書きます。
  4. 署名欄の上のプルダウンで、送信元を info@sample-cooking.example に切り替え、「署名のデフォルト設定」で新規メール用と返信用に「info用」を選びます。
  5. ページ下部の「変更を保存」をクリックします。
サンプル料理教室 受付 佐藤
info@sample-cooking.example
営業時間 火〜日 10:00〜21:00(月曜定休)

署名は10,000文字まで入れられ、画像も文字数に含まれます。送信元ごとにデフォルトの署名を分けられるので、本人のアドレスには本人の署名、info@ には窓口の署名を設定します。プルダウンが出ないときは、「アカウント」タブの「名前」に info@ が入っているかを見ます。

会社として揃える方法は2つあります。

方法どこで設定するか本人が変えられるか向く使い方
管理コンソールのフッター「アプリ」→「Google Workspace」→「Gmail」→「コンプライアンス」→「フッターを追加」変えられない。作成中の画面にも出ない住所・個人情報の取り扱いなど全員共通の一文
Gmail APIで全員に同じ署名を入れるGASやスクリプト本人があとで直せる名前と役職だけ変えて形を揃える

フッターは既定では組織外に送るメールにだけ付き、社内宛てにも付けるかを選べます。本文は10,000文字までで、反映まで最長24時間ほどかかります。署名と違って本人には見えないので、署名とフッターの両方に住所を書いて二重になる、ということが起きます。フッターに入れたものは署名から消します。

自分の送信元の署名をGASで入れるには、GASのエディタで「サービス」から「Gmail API」を追加して、次のコードを実行します。各自が自分のアカウントで1回実行すれば、形の揃った署名が入ります。全員分を管理者がまとめて入れる方法として、管理者ヘルプではGmail APIと、Google Workspace Marketplaceのアプリが案内されています。

function setInfoSignature() {
  const sendAs = 'info@sample-cooking.example'; // Gmailの「名前」に追加済みの送信元
  const staffName = '佐藤';
  const html = 'サンプル料理教室 受付 ' + staffName + '<br>' +
               'info@sample-cooking.example<br>' +
               '営業時間 火〜日 10:00〜21:00(月曜定休)';
  Gmail.Users.Settings.SendAs.patch({ signature: html }, 'me', sendAs);
  Logger.log('署名を更新しました: ' + sendAs);
}

sendAs には、Gmailの「アカウント」タブの「名前」に足してあるアドレスを入れます。足していないアドレスを入れるとエラーになります。Gmail APIのリファレンスでは、この署名はGmailのウェブ画面でその送信元から新しく書くメールに入る、と説明されています。

9. メールの委任を使う場合

受付が3人を超え、1つの受信トレイを全員で開きたくなったら委任に切り替えます。info@ をグループからユーザーに作り替えるので、グループの info@ を消して(または別名に変えて)から、同じアドレスのユーザーを作ります。

  1. 管理コンソールで「アプリ」→「Google Workspace」→「Gmail」→「ユーザー設定」を開きます。
  2. 「メールの委任」で「ドメインの他のユーザーにメールボックスへのアクセスを委任できるようにする」にチェックを入れます。
  3. 代理人が送ったメールに、持ち主と代理人の両方のアドレスを出すか、持ち主だけにするかを選び、「保存」をクリックします。
  4. info@ のアカウントでGmailを開き、「すべての設定を表示」→「アカウント」を開きます。
  5. 「アカウントへのアクセスを許可」で「別のアカウントを追加」をクリックし、受付のアドレスを入れます。
  6. 「次のステップ」→「メールを送信してアクセスを許可」をクリックします。
  7. 受付が届いたメールのリンクで承諾します。

代理人が使えるようになるまで最長で24時間ほどかかります。招待メールは1週間で切れます。代理人はメールの閲覧・送信・削除ができますが、チャットやパスワードの変更、Gmailの中のGeminiなどメール以外の機能は使えません。代理人に追加できるのは同じ組織のユーザーとグループだけです。

管理コンソールの「Gmail」→「ユーザー設定」→「メールの委任」の項目
管理コンソールの「Gmail」→「ユーザー設定」→「メールの委任」の項目

応用

問い合わせが来たらChatとLINEに知らせる

共同トレイを開くのが朝と夕方だけだと、急ぎの問い合わせに気付けません。info@ に届いたことをGoogle Chatのスペース「問い合わせ通知」に流すと、スマホに通知が来ます。Gmailの受信をGASかn8nで拾い、スペースのWebhookに送ります。手順は「Google Chatの使い方:スペースで社内連絡をまとめる」に書きます。

定型の返信を用意する

体験の申込への返信、駐車場の案内のように毎回同じ文面は、Gmailの「テンプレート」(設定の「詳細」タブでオンにする)に入れておくと、返信のたびに書かずに済みます。フォームから来た申込に自動で確認メールを返すなら「Googleフォームの自動返信メール:標準機能とGASの使い分け」を使います。

会員への一斉連絡

休講の連絡のように会員全員に送るメールは、info@ から1通ずつ手で送らず、スプレッドシートの宛先に差し込んでGASで送ります。BCCで全員に送ると、アドレスの入れ間違いで全員のアドレスが漏れる事故が起きます。手順は「GASでメールを自動送信する:スプレッドシートの宛先に1通ずつ差し込む」です。

できないことと、その代わり

できないこと代わりの手
グループに不在通知を付けるフォームの確認メール、またはGASで自動返信する。委任で作ったinfo@なら不在通知が使える
共同トレイで返信の下書きを2人で共有する返信は各自のGmailから出す。下書きの相談はChatで行う
共同トレイで期限やSLAを管理する割り当てメールの注記に期限を書く。件数が多いなら問い合わせ管理のツール(kintoneなど)に移す
管理者が全員の署名を画面から一括で書き換えるフッターを使うか、Gmail APIで入れる
個人の@gmail.comを代理人にする代理人は同じ組織のユーザーとグループだけ。外部の人には転送ではなく、社内のアカウントを渡す
スマホのGmailアプリで代理人を追加するパソコンのブラウザで設定する

問い合わせが月に数百件を超え、担当者ごとの対応時間や件数を集計したくなったら、共同トレイでは足りません。その段階では、メールをkintoneの問い合わせ管理アプリに取り込む、問い合わせ管理の専用ツールを入れる、といった手に移ります。月に数十件なら共同トレイで十分回ります。

よく詰まるところ

症状原因直し方
外から info@ に送ると戻ってくるグループの「投稿できるユーザー」が組織内だけ管理コンソールで組織外からの受信を許可し、グループで「ウェブ上のすべてのユーザー」にする
「ウェブ上のすべてのユーザー」が選べない管理コンソールの「グループ オーナーは組織外からのメールの受信を許可できます」がオフ手順1を行う
グループを作った直後のテストが届かないグループが有効になるまで数分かかる5分ほど置いて送り直す
外からのメールが届かず承認待ちに溜まる投稿が保留(モデレーション)になっている「投稿ポリシー」の「コンテンツを管理できるユーザー」にオーナーとマネージャーを入れ、保留を承認する。保留の設定を見直す
グループ宛ての正しいメールが迷惑メールに入る送り手のドメインの認証不足、または受け手側のGmailの判定個人のGmailのフィルタで「迷惑メールにしない」を付ける。教室から送るメールはSPF・DKIM・DMARCを設定する
受付のGmailで、元の送り主ではなく info@ が差出人に見える「デフォルトの送信者」が「グループ アドレス」「投稿ポリシー」で「投稿者のアドレス」に変える。直らなければ一度「グループ アドレス」で保存してから戻す
返信の差出人が受付個人のアドレスになる送信元に info@ を足していない、または「返信時:」の設定が既定のアドレス手順5を行い、「メールを受信したアドレスから返信する」を選ぶ
info@ を送信元に足す確認メールが届かないグループの投稿権限が閉じている、または確認メールが保留に入った投稿できるユーザーを確かめ、共同トレイの保留を見る
担当を割り当てるアイコンが出ない共同トレイがオフ、または「メタデータを管理できるユーザー」に入っていない手順3の権限を見直す
不在通知が同じ人に何度も返る4日以上たって再送された、または文面を直した仕様どおり。期間中は文面を触らない
署名がinfo@で送るときに出ない送信元ごとのデフォルトの署名が未設定署名の上のプルダウンで info@ を選び、デフォルトを設定する
住所が2回入る署名とフッターの両方に書いたフッターに入れたものを署名から消す
委任したのに相手の画面にinfo@が出ない反映待ち最長24時間待つ。招待の承諾を済ませたかを確かめる

次にやること

独自ドメインのメールをまだGmailに切り替えていない場合は「Google Workspaceの導入手順:独自ドメイン・メールの切り替え・最初のユーザー」から始めます。問い合わせの通知やスタッフ同士の相談は「Google Chatの使い方:スペースで社内連絡をまとめる」でスペースにまとめます。フォームの申込に確認メールを返すなら「Googleフォームの自動返信メール:標準機能とGASの使い分け」、会員への一斉連絡は「GASでメールを自動送信する:スプレッドシートの宛先に1通ずつ差し込む」に続きます。

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