kintoneの使い方。最初の1週間で覚える基本操作

公開 書いた人 大林 諒

kintoneは、作る人より使う人のほうがずっと多い道具です。アプリがよくできていても、使う人が「どこから入るのか」「どこを押せば保存なのか」で止まると、結局Excelとメールに戻ります。この記事は、kintoneにアカウントを作ってもらった人が、最初の1週間で日々の操作に困らなくなるところまでを、画面の順に書いています。後半には、作る側が使う人に渡す社内マニュアルの作り方も入れました。パソコンはGoogle ChromeかMicrosoft Edge、スマホはiPhoneかAndroidを使う前提です。

この記事の内容
  1. 先に確かめておくこと
  2. 画面の地図
  3. レコードを登録する・直す・消す
  4. 一覧で探す・絞り込む・並べ替える
  5. 検索する
  6. 通知を読む
  7. ファイルを添付する
  8. CSVに書き出す
  9. スマホで使う
  10. 最初の1週間でやること
  11. 使う人向けの社内マニュアルの作り方
  12. できないことと、その代わり
  13. よく詰まるところ
  14. 次にやること

先に確かめておくこと

操作を覚える前に、次の3つを手元にそろえます。ここが曖昧なまま始めると、初日に「ログインできない」「ボタンが出ない」で半日が消えます。

ログインURLとログイン名

kintoneのURLは https://(サブドメイン名).cybozu.com/ の形です。サブドメイン名は会社ごとに違うので、管理者から聞きます。ログイン画面でログイン名とパスワードを入れて[ログイン]をクリックすると、サービスを選ぶ画面が出るので[kintone]をクリックします。URLの末尾に /k/ を付けておくと、この選択画面を飛ばしてkintoneのトップに直接入れます。ブラウザーのブックマークは /k/ 付きで保存しておくのがおすすめです。

自分にどこまで権限があるか

kintoneは、アプリごと、レコードごと、フィールドごとに「見てよい」「直してよい」「消してよい」が決まっています。ボタンが出ないのは、たいてい故障ではなく権限です。レコードを追加する+のアイコンが出なければ追加の権限が無く、編集のアイコンが出なければ編集の権限が無い、と読みます。CSVの書き出しも権限が要り、初期設定ではアプリを作った人にしか許可されていません。

どのアプリを毎日使うのか

会社のkintoneには、使う人に関係の無いアプリも並んでいます。最初に「自分が毎日開くアプリ」を2〜3本だけ教えてもらい、あとで説明するお気に入りに入れておくと、迷う時間がほぼ無くなります。

画面の地図

ログインして最初に出る画面を「ポータル」と呼びます。kintoneのトップページです。ポータルと画面上部のメニューにあるものを、使う頻度の高い順に並べるとこうなります。

場所名前何に使うか
ポータルアプリ一覧アプリを開く入口。[お気に入りのアプリ][最近開いたアプリ][すべてのアプリ]などに切り替えられる
ポータル通知一覧コメントやレコードの更新など、自分に関係する出来事が並ぶ
ポータル未処理一覧プロセス管理のあるアプリで、自分が作業者になっているレコードの件数がアプリごとに出る
ポータルお知らせ掲示板全員向けの連絡。編集できるのはシステム管理者などに限られる
ポータルスペース一覧チームごとの部屋。[お気に入りのスペース][参加中のスペース]などに切り替えられる
画面上部[通知一覧](ベルの形)「自分宛」の未読数が数字で出る。99件を超えると「99+」
画面上部[ブックマーク](星の形)よく開く画面を登録しておく
画面上部検索ボックスkintoneの中を探す
画面上部[設定](歯車の形)[個人設定]や[出力されたファイル]を開く
画面上部[サイドメニュー]スペース、アプリ、ピープルへ移動する

スペースは、チーム単位でやり取りとアプリをまとめる場所です。中にスレッドという話題ごとの掲示板があり、スペースに置かれたアプリは「スペース内アプリ」と呼ばれます。社外の人を招く「ゲストスペース」もあります。最初の1週間は、スペースは「見る場所」と割り切って、アプリの操作から覚えるほうが早く身に付きます。

ポータル全体。アプリ一覧、通知一覧、未処理一覧、お知らせ掲示板の位置に枠を付けたもの
ポータル全体。アプリ一覧、通知一覧、未処理一覧、お知らせ掲示板の位置に枠を付けたもの

よく使うアプリをお気に入りに入れる

  1. 毎日使うアプリを開きます。
  2. 画面右上のピンの形をした[お気に入り]アイコンをクリックします。

登録したアプリは、ポータルのアプリ一覧で[お気に入りのアプリ]を選ぶと並びます。サイドメニューの[お気に入りのアプリ]からも開けます。もう一度同じアイコンをクリックすると解除です。

レコードを登録する・直す・消す

kintoneでは、1件分のデータを「レコード」と呼びます。顧客1社、案件1件、日報1日分が、それぞれ1レコードです。アプリを開いて最初に出るのは[レコードの一覧]画面で、ここから全部の操作が始まります。

登録する

  1. アプリを開き、[レコードの一覧]画面を出します。
  2. 画面右上の+の形をした「レコードを追加する」アイコンをクリックします。
  3. 各項目を入力します。
  4. [保存]をクリックします。

保存したときに「以下の入力内容にエラーがあるため保存できません。」と出たら、赤字のエラーが出ているフィールドを探します。いちばん多いのは「必須です。」で、入力が必須の欄が空のまま保存したときに出ます。

前回とほとんど同じ内容を入れるなら、元のレコードを開いて「レコードを再利用する」アイコンをクリックすると、中身が入った状態で追加画面が開きます。ただし添付ファイル、コメント、作成者、作成日時などは引き継がれません。

レコードの一覧画面の右上。+のアイコンに枠を付けたもの
レコードの一覧画面の右上。+のアイコンに枠を付けたもの

直す

  1. [レコードの一覧]画面で、直したいレコードの左端にある「レコードの詳細を表示する」アイコンをクリックします。
  2. 「レコードを編集する」アイコンをクリックします。
  3. 内容を直します。
  4. [保存]をクリックします。

一覧の右端の列にある[編集する]アイコンを押すか、行をダブルクリックすると、一覧のまま直せます。ただしテーブルの中のフィールドや、ルックアップで自動コピーされる欄は一覧では直せないので、詳細画面から直します。

同じレコードを別の人が先に保存すると、画面に通知が出ます。編集中にこれが出たら「最新バージョンを開く」で最新版を開き、そちらで直し直します。元の画面のまま保存しようとしてもエラーになります。

誰がいつ何を変えたかは、詳細画面の右側にある[変更履歴]アイコンで見られます。各版の[変更箇所を表示する]で、変わった場所が緑色で示されます。間違えて上書きしたときは、戻したい版の[このバージョンに戻す]で戻せます。ただしプロセス管理のステータスと作業者、自分に編集権限の無いフィールドの値は戻せません。戻した操作も変更履歴に残ります。

消す

  1. 消したいレコードの詳細画面を開きます。
  2. [オプション]アイコンをクリックします。
  3. 「レコードを削除」を選びます。
  4. 確認の画面で「削除する」をクリックします。

削除したレコードは元に戻せません。変更履歴からも戻せません。間違えて登録したレコードでも、会社によっては「消さずに状態を取消にする」決まりにしていることがあるので、最初に確認しておきます。

レコードの詳細画面。編集アイコン、オプションアイコン、変更履歴アイコンの位置
レコードの詳細画面。編集アイコン、オプションアイコン、変更履歴アイコンの位置

コメントを書く

レコードの詳細画面の右側がコメント欄です。そのレコードについてのやり取りをここに残すと、メールやチャットに散らばらず、あとから入った人もレコードを開くだけで経緯がわかります。

  1. 詳細画面右側のコメント入力欄をクリックします。
  2. 本文を書きます。
  3. 相手に知らせたいときは「@」を入力し、続けて名前を打って候補から選びます。宛先が青い文字になれば指定できています。
  4. [書き込む]をクリックします。

宛先に指定された人には「自分宛」の通知が届きます。他人のコメントの[返信]を押すと投稿者が宛先に入り、[全員に返信]を押すと元の宛先の人もまとめて入ります。

書き込んだコメントは、あとから編集できません。直したいときは、自分のコメントに出る[削除]で消してから書き直します。また、レコードのコメント欄には新しいファイルを添付する機能がありません。資料を渡したいときは、レコードの添付ファイルのフィールドに入れて、コメントで「添付に入れました」と知らせます。

コメント欄で@を入力し、宛先の候補が出ている状態
コメント欄で@を入力し、宛先の候補が出ている状態

一覧で探す・絞り込む・並べ替える

レコードが100件を超えると、一覧を上から眺めて探すのは無理になります。ここを覚えると、kintoneが急に便利になります。

一覧を切り替える

[レコードの一覧]画面の左上にあるドロップダウンで、アプリの作り手が用意した一覧を切り替えられます。「(すべて)」はアプリを作ると最初からある一覧で、全レコードが出ます。ただし作成者、更新日時、テーブルなどは「(すべて)」には表示されません。作り手が「今月の案件」「自分の担当」のような一覧を作っていれば、まずそれを使います。

1ページに出る件数は、初期設定では20件です。右上の[オプション]アイコンから[表示件数]で変えられます。

その場で絞り込む

  1. [レコードの一覧]画面で、[絞り込む]アイコンをクリックします。
  2. [条件]で、絞り込みに使うフィールドを選びます。
  3. 条件と値を入れます。
  4. 条件を足すときは「追加」のアイコンで行を増やします。
  5. [適用]をクリックします。

条件を複数入れて両方に当てはまるものだけ出したいときは、「すべての条件を満たす」にチェックを入れます。担当者のフィールドで値に「ログインユーザー」を選ぶと、開いた人ごとに自分の担当分だけが出ます。

[適用]で絞り込んだ結果は、その場限りです。[保存]ボタンはアプリ管理権限のある人にしか出ません。

並べ替える

一覧のフィールド名をクリックすると、その列で並べ替わります。[絞り込む]の[ソート]でも順番を指定できます。文字列(1行)のフィールドに数字を入れている場合は文字コード順に並ぶので、「1」「10」「11」「2」のような順になります。これは不具合ではなく仕様です。

絞り込むダイアログ。条件の行、すべての条件を満たすのチェック、ソート、適用ボタン
絞り込むダイアログ。条件の行、すべての条件を満たすのチェック、ソート、適用ボタン

自分用の絞り込みを残す

アプリ管理権限の無い人は、絞り込みを一覧として保存できません。毎回同じ条件を入れ直すのは面倒なので、次のどちらかで残します。

  • 絞り込んだ画面をブックマークする。絞り込みが適用された一覧は、条件ごとkintoneのブックマークに登録できます
  • 作り手に一覧を作ってもらう。「担当者が自分」「今週が期限」のように、複数の人が同じ条件を使うなら、一覧にしてもらうほうが全員が助かります

ブックマークの手順は次のとおりです。

  1. 絞り込みを適用した一覧を表示します。
  2. 画面上部の星の形をした[ブックマーク]アイコンをクリックします。
  3. +の形をした[このページをブックマークする]アイコンをクリックします。
  4. [名前]を「自分の未完了」のようにわかる名前に変えます。
  5. [OK]をクリックします。

登録したものは[ブックマーク]アイコンを開くと、[アプリ][検索結果][その他]に分かれて並びます。スマホのkintoneではブックマークを操作できないので、スマホで同じ条件を見たいなら一覧にしてもらうほうが確実です。

検索する

画面右上の検索ボックスに言葉を入れてEnterキーを押すと、[検索結果]画面が開きます。どの画面で検索したかで範囲が変わります。

  • ポータルで検索すると、kintone全体が対象
  • アプリを開いて検索すると、そのアプリの中だけ
  • スペースを開いて検索すると、そのスペースの中だけ

レコードの中で検索の対象になるのは、文字列(1行)、文字列(複数行)、リッチエディター、リンク、ルックアップ(コピー元が文字列(1行)かリンクのもの)です。数値、日付、ドロップダウンのような選択肢の欄は検索では見つかりません。選択肢で探したいときは、検索ではなく一覧の絞り込みを使います。ほかに、レコードのコメント、添付ファイルの名前と中身(Word、Excel、PowerPoint、PDFなど)も検索されます。ただし50MB以上のファイルは名前だけで、50MB未満でも中身は先頭から1MBまでが対象です。

キーワードの書き方は4つです。

書き方例意味
スペースで区切る見積 山田両方を含む
前にハイフン見積 -下書き下書きを含むものを除く
大文字のOR見積 OR 請求どちらかを含む
二重引用符で囲む"山田 商店"スペースを含めた並びのまま探す

日本語は、2文字以上の単語は2文字以上のキーワードで探します。たとえば「日本語」は「日」では見つかりません。入力できるのは100文字まで、キーワードは10個までです。結果は[作成日時順]と[関連度順]で並べ替えられます。

レコードを見られるのに検索に出てこない場合は、作成日時のフィールドに閲覧の権限が無いことが原因として案内されています。作り手に権限を見直してもらうか、一覧の絞り込みで探します。

アプリ内で検索した結果画面。左側の絞り込み条件と並び順の切り替え
アプリ内で検索した結果画面。左側の絞り込み条件と並び順の切り替え

通知を読む

コメントで宛先に入れられたとき、プロセス管理で作業者になったとき、作り手が設定した条件をレコードが満たしたときなどに、通知が届きます。画面上部のベルの形をした[通知一覧]アイコンに出る数字は、「自分宛」の未読の数です。

通知には「自分宛」と「すべて」の2種類があります。「自分宛」は自分が宛先に入っているもの、「すべて」は一度コメントしたレコードに他の人が書き込んだときなど、自分を名指ししていない出来事も含むものです。最初の1週間は「自分宛」だけ追えば足ります。

既読にする

新しい通知画面では、通知ごとに[既読にする]が出ます。まとめて片付けたいときは次の手順です。

  1. [通知一覧]アイコンをクリックします。
  2. [一括操作]をオンにします。
  3. 既読にしたい通知にチェックを入れます。
  4. [選択した通知を既読にする]をクリックします。

従来の通知画面では、通知を選んでキーボードの x を押すと未読と既読が切り替わります。間違えて既読にした通知は、[既読]を表示し、画面右上の[通知にボタンを常に表示する]にチェックを入れると出る[未読にする]アイコンで戻せます。

通知は70日たつと見られなくなります。あとで対応するものは、通知の右上の[あとで読む]を押しておくと、外すまで残ります。

届かないとき

自分で登録・編集したレコードについては、自分には通知が来ません。ExcelやCSVの読み込みで登録・更新されたレコードも通知されません。「通知が来ない」と思ったら、まずこの2つを疑います。

メールでも受け取りたい、あるいはメールは止めたいときは、[設定]アイコンから[個人設定]を開き、[メール通知]で受け取る対象と形式を選びます。ChromeかEdgeなら、[デスクトップ通知]をオンにすると画面の隅に出ます。

通知画面。自分宛・すべて・あとで読むの切り替えと、一括操作のスイッチ
通知画面。自分宛・すべて・あとで読むの切り替えと、一括操作のスイッチ

ファイルを添付する

添付ファイルのフィールドには、Excel、Word、PDF、画像など形式を問わず添付でき、1ファイル1GBまで入ります。

  1. レコードの追加か編集の画面を開きます。
  2. 添付ファイルのフィールドの[参照]をクリックします。
  3. ファイルを選んで[開く]をクリックします。
  4. レコードの[保存]をクリックします。

[参照]の上にファイルをドラッグして落としても添付できます。複数のファイルを一度に選ぶこともできます。外したいときは、ファイル名の左の[×]のアイコンを押します。

BMP、GIF、JPG、PNGで10MB以内、5,000万画素以内の画像は、サムネイルが出ます。サムネイルをクリックすると拡大表示され、ファイル名をクリックするとダウンロードされます。それ以外のファイルは、名前とサイズだけが出ます。

レコードに添付した複数のファイルを、画面からまとめてダウンロードする機能はありません。1つずつ落とします。

添付ファイルのフィールド。画像のサムネイルとPDFのファイル名が並んだ状態
添付ファイルのフィールド。画像のサムネイルとPDFのファイル名が並んだ状態

CSVに書き出す

集計をExcelでやりたいとき、取引先に一覧を渡すときに使います。[オプション]アイコンの中に[ファイルに書き出す]が無ければ、権限がありません。必要なら作り手に頼みます。

  1. [絞り込む]で、書き出したいレコードだけに絞ります。
  2. 右上の[オプション]アイコンをクリックします。
  3. [ファイルに書き出す]を選びます。
  4. [先頭行を項目名にする]にチェックが入っていることを確かめます。
  5. [文字コード]で「BOM付きUTF-8」を選びます。Excelで開くときはこれです。
  6. [区切り文字]でカンマを選びます。
  7. [すべて追加]を押すか、要る項目だけをドラッグで並べます。
  8. [書き出す]をクリックします。
  9. [出力されたファイル]画面で[状況]が[完了]になったら、ファイル名をクリックしてダウンロードします。

書き出しには数秒から数分かかります。終わると「自分宛」の通知が届くので、画面を開いたまま待つ必要はありません。出力されたファイルは、書き出し開始から3日間だけダウンロードできます。

ラベル、添付ファイル、関連レコード一覧、変更履歴は書き出せません。1ファイル100MBを超えると失敗するので、そのときは絞り込むか項目を減らします。

書き出したファイルをExcelでそのまま開くと、「000123」が「123」になったり、長い数字が「3.43E+08」のような表記になったりします。電話番号や社員番号の列がある場合は、Excelのテキストの取り込みで、その列を「文字列」に指定して開きます。

ファイルに書き出す画面。文字コード、区切り文字、すべて追加、書き出すボタン
ファイルに書き出す画面。文字コード、区切り文字、すべて追加、書き出すボタン

スマホで使う

外出先での登録、写真の添付、通知の確認はスマホのほうが速く済みます。

アプリを入れる

  1. iPhoneはApp Store、AndroidはGoogle Playで「kintone」を検索します。
  2. 入手(インストール)をタップします。
  3. アプリを開き、iPhoneでは使用条件の画面で[使用許諾契約に同意する]をタップします。
  4. サブドメインを入力します。URLの「cybozu.com」の前の部分です。
  5. [次へ]をタップします。
  6. ログイン名とパスワードを入れて[ログイン]をタップします。

会社がBasic認証やシングルサインオン、2要素認証を使っていると、途中の画面が増えます。そのときは管理者の案内どおりに進めます。一度ログインすると、アカウント情報が保持されるので、毎回入力する必要はありません。ブラウザーでも使えますが、プッシュ通知を受け取れるのはアプリのほうです。

スマホでの基本操作

一覧の画面では、[一覧]と[グラフ]をタブで切り替えます。先頭行のフィールド名をタップすると並び順が変わり、[絞り込む]で条件を入れられます。レコードを開くと、下に[編集]ボタンが出ます。コメントは[コメント]タブから書きます。

写真を添付するときは、編集画面で添付ファイルのフィールドの「ファイルを添付」をタップし、「写真またはビデオを撮る」か「写真ライブラリ」を選びます。iOS 18.4以降のiPhoneでは、「複数の写真を撮る」で続けて撮ることもできます。

プッシュ通知で届くのは「自分宛」の通知です。届かないときは、スマホ本体の設定で「kintone」の通知がオンになっているかを見ます。

スマホのkintoneでレコードを開き、下部に編集ボタンが出ている状態
スマホのkintoneでレコードを開き、下部に編集ボタンが出ている状態

【画面:スマホで添付ファイルのフィールドをタップし、写真またはビデオを撮るのメニューが出た状態】

最初の1週間でやること

1日に全部覚えようとすると、どれも中途半端になります。実際に回っている順番はこうです。

日やることここまでできれば合格
1日目ログイン、/k/ 付きのURLをブラウザーに登録、スマホにアプリを入れるPCとスマホの両方でポータルが開く
2日目毎日使うアプリをお気に入りに入れ、レコードを登録・編集する自分の担当分を3件登録できる
3日目コメントで宛先を指定して書く、通知を読んで既読にする自分宛の未読が0になる
4日目一覧の切り替え、絞り込み、並べ替え、よく使う条件のブックマーク自分の担当だけを10秒で出せる
5日目検索、添付ファイル、スマホで写真を添付して保存過去のレコードを言葉で探し出せる
6〜7日目変更履歴の見方、CSVの書き出し(権限がある人だけ)間違えて上書きしたものを自分で戻せる

削除はあえて1週目の最後まで触らないほうが安全です。戻せない操作なので、ほかの操作に慣れてからにします。

使う人向けの社内マニュアルの作り方

ここからは、作る側の話です。使う人向けのマニュアルを、kintoneの操作を全部説明しようとして厚くすると、誰も読みません。基本操作は公式ヘルプとこの記事に任せて、社内マニュアルには「その会社のそのアプリでしか書けないこと」だけを書きます。1アプリにつきA4で1〜2枚が目安です。

書くのは次の7つで足ります。

  • このアプリで何を管理するか(1行)
  • いつ登録するか(「商談が終わった当日中」のように、タイミングを決める)
  • 各フィールドに何を書くか。特に迷う欄だけ、入力例を付ける
  • どの一覧を毎日見るか
  • 誰がどの通知を受け取るか
  • やってはいけないこと(削除しない、ステータスを飛ばさない、など)
  • 困ったときに聞く相手

置き場所は、アプリの説明が向いています。[アプリの設定]の[設定]タブで[一般設定]の[アイコンと説明]を開いて書き、[保存]したあと[アプリを更新]を押せば、使う人が[レコードの一覧]画面などで常に目にできます。書式で装飾でき、リンクも貼れます。長くなるなら、スペースのスレッドにまとめて、アプリの説明からそこへリンクします。

もう1つ効くのが、入力欄の並びそのものをマニュアルにすることです。上から順に埋めれば仕事が終わる並びにしておくと、文章の説明が大きく減ります。アプリの作り方は「kintoneアプリの作り方。最初の1本を30分で作る」に書いています。

できないことと、その代わり

できないこと代わりの手
削除したレコードを戻す削除の権限を絞る。定期的にCSVでバックアップを取る
コメントをあとから編集する自分のコメントを削除して書き直す
レコードのコメントに新しいファイルを付ける添付ファイルのフィールドに入れ、コメントで知らせる
管理権限なしで絞り込みを一覧として保存するブックマークに登録する。作り手に一覧を作ってもらう
数値・日付・選択肢の値で検索する一覧の絞り込みを使う
添付ファイルを画面からまとめてダウンロードする1つずつ落とす。量が多いならAPIを使うツールを作り手に頼む
スマホでCSVを書き出す、絞り込みを保存するPCで操作する
スマホの一覧でテーブルや添付ファイルを見るレコードを開いて詳細画面で見る

よく詰まるところ

症状原因直し方
+のアイコンが無く、レコードを追加できない追加の権限が無い作り手に権限を確認してもらう
編集・削除のアイコンが出ない、グレーで押せないアプリかレコードのアクセス権で制限されている作り手に権限を確認してもらう
保存すると「以下の入力内容にエラーがあるため保存できません。」必須の欄が空、形式が違う赤字のエラーが出た欄を直す
保存したら「ログインしてください。」と出た編集画面を開いたまま、別のタブでkintoneからログアウトした入力内容をコピーしてから画面を閉じ、ログインし直して入れ直す
編集中に保存できなくなった別の人が先に同じレコードを保存した「最新バージョンを開く」で開き直して直す
登録したのに通知が来ない自分の操作は自分に通知されない別の人の操作で確かめる
CSVで読み込んだレコードの通知が来ないファイルの読み込みは通知の対象外読み込んだあとに担当者へコメントで知らせる
検索で見つからない2文字以上の単語を1文字で探している、選択肢や数値の欄を探している単語のまま2文字以上で探す。選択肢や数値は絞り込みで探す
見られるレコードなのに検索に出ない作成日時のフィールドに閲覧権限が無い作り手に権限を見直してもらう
番号順に並べたら「1、10、2」になる文字列(1行)は文字コード順に並ぶ作り手に数値かドロップダウンへの変更を頼む
CSVをExcelで開くと先頭の0が消えるExcelが数値として読んでいるテキストの取り込みで列を「文字列」にして開く
ファイルに書き出すが見つからないファイル書き出しの権限が無い作り手に権限を頼む
書き出したファイルが見当たらないダウンロードできるのは3日間[設定]の[出力されたファイル]を見る。過ぎていれば書き出し直す
スマホにプッシュ通知が来ないスマホ本体の通知がオフ、またはアプリにログインしていない本体の設定で「kintone」の通知をオンにし、アプリにログインする

次にやること

使い方に慣れたら、kintoneで何ができて何ができないかを作る側から知っておくと、「こういうアプリがほしい」を具体的に言えるようになります。「kintoneとは。何ができて何ができないか(作る人目線)」にまとめています。

自分でもアプリを作ってみるなら「kintoneアプリの作り方。最初の1本を30分で作る」、毎日見る一覧を自分で設計したいなら「一覧の作り方。絞り込み・並び替え・カレンダー表示まで」へ進みます。画面に出てくる言葉の意味で迷ったら「kintone用語集。画面に出てくる言葉の意味」を開いてください。

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