GA4の初期設定:データ保持期間・内部トラフィックの除外・Googleシグナル

公開 更新 書いた人 大林 諒

Googleアナリティクス4(GA4)は、測定IDをサイトに入れた時点で数字を取り始めます。ただ、プロパティを作ったままの設定だと、探索レポートで2か月より前のデータが見られず、自分や社内のアクセスも問い合わせの数字に混ざります。この記事では、プロパティを作った直後に変える設定を、2026年10月時点のアナリティクス ヘルプの値と画面の経路で、やる順番どおりに書きます。読み終わると、1年後に「去年の同じ月と比べたい」と思ったときにデータが残っていて、教室の中からのアクセスが入っていない状態まで進められます。前提として、GA4のプロパティとウェブのデータストリームを作り、測定ID G-XXXXXXXXXX をサイトに入れ終わっているものとします。例は全記事で共通の、スタッフ6名ほどの予約制の小さな料理教室「サンプル料理教室」で、サイトは sample-cooking.example です。

この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. 作った直後に変える設定の一覧
  3. 初期設定の手順
  4. 応用:設定してから1か月目にやること
  5. できないことと、その代わり
  6. よく詰まるところ
  7. 次にやること

先に決めること

初期設定の作業そのものは30分ほどで終わります。やり直しになるのは、次の4つを決めずに始めたときです。

1つ目は、設定する人の権限です。ここで触る設定は、ほとんどがGA4のプロパティの「編集者」以上の権限を求めます。制作会社がプロパティを作って「閲覧者」の権限だけを渡してきた場合、管理画面のボタンが押せません。サンプル料理教室では、代表のGoogleアカウントを「管理者」、受付の1人を「編集者」にしてから始めます。権限の付け方は別の記事で詳しく書きます。

2つ目は、どこからのアクセスを「社内」として除くかです。GA4はIPアドレス(インターネット上の住所のような番号)で社内を見分けます。サンプル料理教室では、教室のWi-Fiと代表の自宅の2か所を除きます。講師がスマホのモバイル回線で自分のサイトを見た分は、IPアドレスでは除けません。そこまで除くかどうかもここで決めます。

3つ目は、何を「成果」として数えるかです。GA4では成果になる操作を「キーイベント」(旧コンバージョン)と呼びます。サンプル料理教室では、体験レッスン申込の完了、電話番号ボタンのタップ、LINE公式アカウントの友だち追加ボタンのタップの3つにします。ブログの閲覧やスクロールは成果に入れません。数を増やすと、何が効いたのかが分からなくなります。

4つ目は、Googleシグナルを有効にするかと、プライバシーポリシーの書き方です。Googleシグナルは、Googleにログインしているユーザーの情報をGA4のレポートに結び付ける設定で、年齢や性別のレポートはこれが前提です。サンプル料理教室では有効にし、サイトのプライバシーポリシーにGoogleアナリティクスを使っていることとCookieの扱いを書きます。文面の決め方は、同意モードとCookieの扱いの記事に回します。

作った直後に変える設定の一覧

作ったままの状態と、サンプル料理教室で入れる値の一覧です。左から順にやれば、あとで設定を戻す作業は出ません。経路はどれも左下の歯車の「管理」から入ります。

設定管理画面の場所作ったままの状態サンプル料理教室の値
レポートのタイムゾーンと通貨「プロパティ設定」→「プロパティ」→「プロパティの詳細」作成時に選んだもの日本・(GMT+09:00) 日本時間、日本円 (¥)
データ保持期間「データの収集と修正」→「データの保持」2か月イベントデータもユーザー データも14か月、「新しいユーザー アクティビティのたびにリセット」はオン
内部トラフィックの定義「データの収集と修正」→「データ ストリーム」→「タグ設定を行う」→「内部トラフィックの定義」なし教室のWi-Fiと代表の自宅のIPアドレス、値は internal
データフィルタ(内部トラフィック)「データの収集と修正」→「データフィルタ」「Internal Traffic」が「テスト」で入っている確認してから「有効」
データフィルタ(デベロッパー トラフィック)「データの収集と修正」→「データフィルタ」なし自分で作って「有効」
Googleシグナル「データの収集と修正」→「データの収集」オフ(「オンにする」のボタンが出ている)オン
ユーザー属性・地域とデバイスの詳細「データの収集と修正」→「データの収集」地域とデバイスの詳細はオンそのまま
キーイベント「データの表示」→「イベント」または「キーイベント」purchase など一部だけ体験申込完了・電話タップ・LINE追加の3つ
Search Consoleのリンク「サービス間のリンク設定」→「Search Console のリンク」なしドメインプロパティとリンク
Google広告のリンク「サービス間のリンク設定」→「Google 広告のリンク」なし体験レッスンの広告のアカウントとリンク

逆に、作ったままでよい設定もあります。小さな会社のサイトで初日に触らなくていいものを並べます。

設定既定触らない理由
セッションのタイムアウト30分(上限は7時間55分)料理教室のサイトを30分以上開いたまま読む人はほぼいない
エンゲージメント セッションの時間10秒他社や過去の数字と比べられなくなる
拡張計測機能有効スクロールや外部リンクのクリックは自動で取れて困らない
レポート用識別子プロパティによって異なるログインのあるサイトでなければ違いが小さい
GA4の「管理」画面全体。「データの収集と修正」「データの表示」「サービス間のリンク設定」の位置が分かるように
GA4の「管理」画面全体。「データの収集と修正」「データの表示」「サービス間のリンク設定」の位置が分かるように

初期設定の手順

1. タイムゾーンと通貨を確かめる

最初にタイムゾーンを確かめるのは、変更が変えたあとのデータにしか効かないからです。日付の区切りがずれたまま数週間たつと、その期間の日別の数字は直りません。

  1. 「管理」を開き、左上のアカウントとプロパティが sample-cooking.example のものか確かめる
  2. 「プロパティ設定」→「プロパティ」→「プロパティの詳細」を開く
  3. 「レポートのタイムゾーン」が、左の欄で「日本」、右の欄で「(GMT+09:00) 日本時間」になっているか確かめる
  4. 「通貨の表示」が「日本円 (¥)」になっているか確かめる
  5. 変えたときは「保存」を押す
「プロパティの詳細」で「レポートのタイムゾーン」と「通貨の表示」の欄
「プロパティの詳細」で「レポートのタイムゾーン」と「通貨の表示」の欄

タイムゾーンを途中で変えると、時差の切り替えのせいで、変えた日の数字が平らになったり急に増えたりして見えます。故障ではありません。公式ヘルプでは、変更は1日1回までにするよう案内されています。

2. データ保持期間を14か月にする

データ保持期間は、GA4がユーザーやイベント単位の細かいデータを何か月残すかの設定です。プロパティを作ったままだと2か月です。標準のプロパティで選べるのは2か月か14か月の2つだけなので、14か月にします。

  1. 「管理」→「データの収集と修正」→「データの保持」を開く
  2. 「ユーザーデータとイベントデータの保持」の中の「イベントデータ」の「データの保持」で「14 か月」を選ぶ
  3. その下の「ユーザー データ」の「データの保持」も「14 か月」を選ぶ
  4. 「新しいユーザー アクティビティのたびにリセット」がオンになっているか確かめる
  5. 「保存」を押す
「データの保持」で「イベントデータ」の「データの保持」のプルダウンを開き、「2 か月」と「14 か月」が並んでいるところ
「データの保持」で「イベントデータ」の「データの保持」のプルダウンを開き、「2 か月」と「14 か月」が並んでいるところ

2か月のままにすると何が起きるかを、公式の説明どおりに書きます。この設定が効くのは、探索レポート(データ探索)とファネルのレポートだけです。探索レポートでは、保持期間より前の期間を指定してもデータが出ません。たとえば10月に、自由形式の探索で「体験申込をした人が、その前に読んだブログ記事」を去年の春の分まで見ようとしても、8月より前は空になります。保持期間が過ぎたデータは月単位で自動的に削除され、あとから14か月に延ばしても戻りません。

一方で、左のメニューにある標準のレポート(「レポート」の中の集客やページのレポート)は、この設定の影響を受けません。2か月のままでも、標準レポートなら去年の同じ月のユーザー数は見られます。「2か月にしていたら去年のデータが全部消えた」わけではない、という点は覚えておくと慌てずに済みます。

延ばすのは早いほど得です。公式ヘルプでは、保持期間を延ばすと、すでに集めていてまだ削除されていないデータにも新しい期間が適用されると書かれています。プロパティを作った初日に14か月にすれば、初日からの分がすべて14か月残ります。変更が反映されるまでには24時間かかり、その間は元に戻せます。

「新しいユーザー アクティビティのたびにリセット」は、同じ人がまた来たときに、その人の保持期間を数え直す設定です。体験レッスンに来た人が半年後にまたサイトを見に来たとき、オンならその人のデータは来た日から14か月残ります。

保持期間には、設定と関係なく決まっているものもあります。年齢・性別・インタレスト カテゴリのデータは、何を選んでも2か月です。Googleシグナルのデータは最長26か月です。探索レポートで年齢別の分析をするなら、直近2か月の分しか使えないということです。

3. 内部トラフィックを定義する

ここからが社内のアクセスの除外です。GA4では2段階に分かれていて、まず「どのIPアドレスを社内とみなすか」を決め(内部トラフィックの定義)、次に「社内とみなしたデータを捨てるか」を決めます(データフィルタ)。最初の段階だけでは、データには印が付くだけで何も除かれません。

先に、除く場所のIPアドレスを控えます。教室のWi-Fiにつないだパソコンで、IPアドレスを表示する確認用のサイトを開くか、ルーターの管理画面で「WAN側のIPアドレス」を見ます。代表の自宅でも同じことをします。光回線の契約によっては、IPv4のアドレスとIPv6のアドレスの両方が出ます。両方を控えます。

  1. 「管理」→「データの収集と修正」→「データ ストリーム」を開く
  2. sample-cooking.example のウェブストリームを選ぶ
  3. 下のほうの「タグ設定を行う」を押す
  4. 「設定」の「すべて表示」を押す
  5. 「内部トラフィックの定義」を押す
  6. 「作成」を押し、ルール名に 教室と代表自宅 と入れる
  7. traffic_type の値は internal のままにする
  8. 「IP アドレス」の「マッチタイプ」で「IP アドレスが範囲内(CIDR 表記)」を選び、「値」に教室のIPアドレスを入れる。1つだけのアドレスも、この欄にそのまま入れて通る
  9. 「条件を追加」を押し、代表の自宅のIPアドレスを入れる。IPv6も控えた場合は、同じように条件を足す
  10. 「作成」を押す
「内部トラフィックの定義」の作成画面。ルール名、traffic_type の値、IPアドレスの条件が2つ並んでいるところ
「内部トラフィックの定義」の作成画面。ルール名、traffic_type の値、IPアドレスの条件が2つ並んでいるところ

マッチタイプは、等しい・次から始まる・次で終わる・次を含む・範囲内(CIDR表記)・正規表現に一致の6つから選べます。条件を複数並べると「どれか1つに一致すれば社内」の扱いになります。IPv6のアドレスは、契約によっては日によって後ろの部分が変わります。実際に運用していると、IPv6の後ろ半分が変わって除外が外れていた、ということが起きます。その場合は「範囲内」でCIDR表記を使い、前半の部分だけで指定します。

IPアドレスの調べ方、固定IPでない回線の扱い、モバイル回線の除き方は、自分と社内のアクセスを除外する記事で詳しく書きます。

4. データフィルタを「テスト」で確かめてから「有効」にする

内部トラフィックの定義を作ると、教室や自宅からのアクセスには traffic_type=internal の印が付きます。この印の付いたデータを捨てるのがデータフィルタです。データフィルタには「テスト」「有効」「無効」の3つの状態があります。

状態データはどうなるか使う場面
テスト捨てない。一致したデータに「テストデータのフィルタ名」の値が付く作った直後。条件が合っているか確かめる
有効一致したデータを処理しない。あとから戻せないテストで社内の分だけが引っかかると確かめたあと
無効フィルタを評価しない一時的に止めたいとき

順番は、テストで作る、1〜2日待って確かめる、有効にする、の3段です。いきなり「有効」で作らないのは、データフィルタで除いたデータはGA4でもBigQueryでも二度と使えなくなるからです。IPアドレスを1桁間違えて、お客さんの多い地域の回線を丸ごと除いていても、有効にしたあとでは気付いても戻せません。

作ったばかりのプロパティでも、データフィルタの一覧には「Internal Traffic」(内部トラフィック・除外)というフィルタが「テスト」の状態で自動で入っています。内部トラフィックのフィルタは新しく作らず、この「Internal Traffic」を使います。

  1. 「管理」→「データの収集と修正」→「データフィルタ」を開く
  2. 一覧の「Internal Traffic」の行で、「フィルタの種類」が「内部トラフィック」、「オペレーション」が「除外」、「現在の状態」が「テスト」になっているか確かめる
  3. 行を開き、traffic_type の値が internal と一致するものを除外する設定になっているか確かめる
  4. 一覧がからっぽで「Internal Traffic」が無いときだけ、「フィルタを作成」→「内部トラフィック」で作り、状態を「テスト」にして保存する(名前は40文字以内、同じプロパティで重複しない名前)

フィルタの適用には24〜36時間かかることがあります。翌々日に、教室のパソコンでサイトを何ページか見てから、次の手順で確かめます。

  1. 左のメニューの「探索」を開き、「空白」の自由形式を作る
  2. ディメンションに「テストデータのフィルタ名」と「イベント名」を足す
  3. 指標に「イベント数」を足す
  4. 行に「テストデータのフィルタ名」と「イベント名」、値に「イベント数」を置く
  5. 「テストデータのフィルタ名」が Internal Traffic の行に、教室で見た分の page_view が出ているか確かめる
自由形式の探索で、テストデータのフィルタ名ごとにイベント数が出ている表
自由形式の探索で、テストデータのフィルタ名ごとにイベント数が出ている表

教室で見た分だけが出ていて、ふだんのお客さんの分が混ざっていなければ、「Internal Traffic」を開いて状態を「有効」に変えて保存します。一覧の「現在の状態」が「有効」になれば完了です。データフィルタは有効にした時点から先のデータにだけ効き、それより前のデータに社内のアクセスが混ざっていても消えません。だから内部トラフィックの除外は、サイトにGA4を入れた週のうちに終わらせます。

続けて、デベロッパー トラフィックのフィルタを自分で作ります。これは、GTMのプレビューやDebugViewで動作を確かめているとき(デバッグモードのとき)のデータを、レポートに入れないためのフィルタです。プロパティを作っただけでは入っていません。サンプル料理教室では、GTMで電話タップやLINE追加の計測を何度も試すので、試した分が電話タップの件数に混ざるのを防げます。

  1. 「データフィルタ」の一覧で「フィルタを作成」を押す
  2. フィルタの種類で「デベロッパー トラフィック」を選ぶ
  3. 名前を Developer Traffic にする
  4. 「除外」を選ぶ
  5. 状態を「有効」にして「作成」を押す
  6. 「テストせずにフィルタを有効にしますか?」と確認が出たら「フィルタを有効にする」を押す
「データフィルタ」の一覧。「Internal Traffic」(テスト)と、自分で足した「Developer Traffic」(有効)が並んでいるところ
「データフィルタ」の一覧。「Internal Traffic」(テスト)と、自分で足した「Developer Traffic」(有効)が並んでいるところ

デベロッパー トラフィックのフィルタは、デバッグモードで送ったデータだけを除くので、内部トラフィックと違っていきなり「有効」にしても困りません。ただし、プレビューを通さずに本番のサイトで直接ボタンを押して試した分は、デバッグモードにならないのでこのフィルタでは除かれません。試すときは必ずGTMのプレビューから開きます。データフィルタはプロパティごとに10個までです。

5. Googleシグナルとユーザー属性を設定する

Googleシグナルを有効にすると、Googleにログインしていて広告のパーソナライズをオンにしている人について、年齢・性別・興味や関心のデータがレポートに加わります。スマホで見てあとでパソコンから申し込んだ、という機器をまたいだ動きもまとめて見えるようになります。

  1. 「管理」→「データの収集と修正」→「データの収集」を開く
  2. いちばん上の「Google シグナルのデータ収集」の欄で、「オンにする」のボタンを押す
  3. 地域ごとの設定が出たら、日本がオンになっているか確かめる
「データの収集」で「Google シグナルのデータ収集」の欄と「オンにする」のボタン
「データの収集」で「Google シグナルのデータ収集」の欄と「オンにする」のボタン

この欄には、Googleシグナルを有効にすると「Google の広告向けの機能に関するポリシー」を守り、必要なプライバシーの開示をエンドユーザーに行うことに同意したと見なされる、と書かれています。先に決めることの4つ目で、プライバシーポリシーの書き方を決めておくのはこのためです。

2026年6月15日から、Googleシグナルの役割が変わっています。公式ヘルプの「Google アナリティクスのデータ管理の更新」によると、この日以降、GA4のGoogleシグナルの設定が扱うのは、GA4で集めたデータとログインしているユーザーの情報を行動のレポートのために結び付けることだけです。Google広告で使うCookieやIDの収集は、Google広告の同意モードの設定で決まるようになりました。広告のパーソナライズの扱いも、2026年中に同意モードの設定へ移ると案内されています。古いブログに「Googleシグナルをオンにするとリマーケティングができる」と書かれていても、2026年10月時点ではそのとおりではありません。

同じ「データの収集」の画面には、地域とデバイスに関する詳細なデータの収集のスイッチもあります。オフにすると、市区町村、デバイスのブランドやモデル、画面の解像度などが取れなくなります。既定でオンになっていて、サンプル料理教室では「どの市から来ているか」を見たいので、そのままにします。

年齢・性別のレポートは「ユーザー属性の詳細」にあります(公式ヘルプの手順では、左のメニューの「レポート」から開きます。並びは画面で確かめてください)。正直に書くと、月に数百人ほどしか来ない料理教室のサイトでは、この表はあまり埋まりません。人数が少ないと、個人が推測されないように「データのしきい値」がかかって行が隠れます。しきい値はシステムが決めるもので、こちらで下げることはできません。年齢層を知りたいなら、体験レッスンの申込フォームで「年代」を聞くほうが確実です。

6. キーイベントを決めて印を付ける

キーイベントは、GA4のイベントのうち「これが成果」と印を付けたものです。以前はGA4でも「コンバージョン」と呼んでいましたが、Google広告との間でコンバージョンの件数が食い違っていたため、一貫性を高める目的でGA4の側が「キーイベント」に名前を変えました。Google広告の側の「コンバージョン」はそのままの名前で、GA4のキーイベントを元にGoogle広告のコンバージョンを作る、という関係です。

サンプル料理教室のキーイベントは次の3つです。

成果イベント名どう取るか
体験レッスン申込の完了generate_leadサンクスページ /thanks/ の表示をGTMで取る
電話番号ボタンのタップtel_clicktel: のリンクのクリックをGTMで取る
LINE友だち追加ボタンのタップline_clickLINEの追加ボタンのクリックをGTMで取る

イベントがGA4に一度でも届いていれば、印を付けるのは次の手順です。

  1. 「管理」→「データの表示」→「イベント」を開く
  2. 「最近のイベント」のタブで generate_lead を探す
  3. イベント名の横の星のアイコンを押す
  4. tel_click と line_click も同じように星を押す
「イベント」の「最近のイベント」一覧で、generate_lead の横の星が塗られているところ
「イベント」の「最近のイベント」一覧で、generate_lead の横の星が塗られているところ

まだイベントが届いていない場合は、「イベント」の画面で「+ イベントを作成」を押し、イベント名を入れて「キーイベントとしてマークを付ける」をオンにして作っておく方法もあります。印を付けた時点から先のデータが数えられ、それより前に起きた分はキーイベントには数え直されません。標準レポートに出るまでには最大24時間かかります。標準のプロパティで印を付けられるのは30個までです。

イベントそのものの作り方(GTMでサンクスページやボタンのクリックを取る方法)は、キーイベントの設定の記事とGTMの記事で書きます。初期設定の段階では、3つの名前を決めて、届いたらすぐ星を押す、とメモしておけば十分です。

7. Search ConsoleとGoogle広告とリンクする

最後に、ほかのGoogleのサービスとつなぎます。どちらも「管理」→「サービス間のリンク設定」から入ります。

Search Consoleとのリンクは、検索結果での表示回数・クリック数・検索キーワードを、GA4のレポートの中で見られるようにするものです。リンクには、GA4のプロパティの「編集者」以上の権限と、Search Consoleのプロパティの確認済みの所有者であることが必要です。1つのウェブデータストリームは1つのSearch Consoleのプロパティにしかリンクできず、あとからリンク先を変えるには一度削除して作り直します。リンクしても、Search Consoleのレポートのまとまり(コレクション)は既定で非公開なので、左下の「ライブラリ」から公開しないと左のメニューに出てきません。データはSearch Consoleに集まってから48時間後にGA4で見られるようになります。手順の細かいところは、GA4とSearch Consoleを連携する記事で書きます。

「サービス間のリンク設定」の一覧。「Google 広告のリンク」と「Search Console のリンク」が並んでいるところ
「サービス間のリンク設定」の一覧。「Google 広告のリンク」と「Search Console のリンク」が並んでいるところ

Google広告とのリンクは、GA4のキーイベントをGoogle広告のコンバージョンとして使うためと、広告から来た人がサイトで何をしたかをGA4で見るためのものです。GA4側はプロパティの「編集者」以上、Google広告側はアカウントの「管理者」の権限が要ります。リンクの途中で出る「自動タグ設定を有効にする」はオンにします。サンプル料理教室では、体験レッスンの広告を出しているGoogle広告のアカウント1つとリンクします。Meta広告はGoogleのサービスではないのでここには出てきません。Meta広告から来た人は、広告のリンクに付けるUTMパラメータで分けます。

応用:設定してから1か月目にやること

初期設定を終えて1か月ほどたったら、次の3つを見直します。

1つ目は、内部トラフィックが本当に除けているかです。自宅の回線は、ルーターを再起動したりプロバイダの都合で、IPアドレスが変わることがあります。月に一度、代表の自宅でサイトを見たあと、リアルタイムのレポートに自分の分が出ていないかを見ます。出ていたら、IPアドレスを調べ直して内部トラフィックの定義の条件を直します。

2つ目は、除外する参照のリストです。サンプル料理教室では、月謝の支払いや通常のレッスンの予約が reserve.example という別のドメインで動いています。そこから戻ってきた人の流入元が reserve.example からの参照になり、本当の流入元(Google広告やInstagram)が見えなくなることがあります。予約システムの画面にもGA4のタグが入れられるならクロスドメイン計測で、入れられないなら「タグ設定を行う」→「除外する参照のリスト」に reserve.example を入れて直します。どちらを選ぶかはクロスドメイン計測の記事で書きます。除外する参照はデータストリームごとに50個までです。

3つ目は、データのしきい値で表が空いていないかです。ユーザー属性や検索キーワードの入ったレポートで行が隠れているときは、期間を広げると表示されることがあります。公式ヘルプでは、レポート用識別子が「混合型」や「計測データ」のときにしきい値がかかることがあると書かれています。「管理」→「データの表示」→「レポート用識別子」で「デバイスベース」に切り替えて比べることもできます。この設定はデータの集め方には影響せず、いつでも元に戻せます。

できないことと、その代わり

できないこと代わりの手
標準のプロパティで、探索レポートのデータを14か月より長く残すBigQueryにデータを書き出しておく。無料枠と小さな会社で使う場面はBigQueryの記事で書く
削除済みの探索用のデータを、保持期間を延ばして取り戻す取り戻せない。標準レポートの集計なら残っているので、そちらで見る
データフィルタで除いたデータを戻す戻せない。必ず「テスト」で確かめる。見えなくしたいだけならレポートのフィルタを使う
データフィルタやタイムゾーンを、過去のデータにさかのぼって効かせるできない。初日に設定する。過去の分は探索レポートで「テストデータのフィルタ名」を除く条件を付けて見る
講師のスマホのモバイル回線をIPアドレスで除く回線のIPアドレスが変わり続けるので無理。GTMで、社内の人だけが開くURLに印を付けて除く方法がある
年齢・性別を2か月より長く探索レポートで見る年齢・性別のデータは設定にかかわらず2か月。申込フォームで年代を聞く
小さなサイトでユーザー属性の表を全部埋めるしきい値は調整できない。期間を広げるか、フォームで聞く
キーイベントを、印を付ける前の日付にさかのぼって数えるできない。過去の件数は探索レポートでイベント数を数えて代わりにする

有料の解析ツールには、過去のデータを長く残せるものや、社内アクセスの除き方を細かく選べるものがあります。複数の店舗や大量のページを持つ会社には向きます。1教室のサイトなら、ここに書いたGA4の設定とBigQueryで足ります。

よく詰まるところ

症状原因直し方
「データの保持」が押せない、ボタンが灰色権限が「閲覧者」や「アナリスト」プロパティの管理者に「編集者」以上をもらう
14か月にしたのに、探索レポートで3か月前が空2か月の間に削除済みの分は戻らない変えた日から先は14か月残る。過去分は標準レポートで見る
標準レポートと探索レポートで、去年の数字の出方が違う保持期間は探索レポートにだけ効く長い期間の比較は標準レポートで見る
内部トラフィックを定義したのに、自分のアクセスが数字に入るデータフィルタが「テスト」のまま確かめてから「有効」に変える
「有効」にしたのに、教室からのアクセスが入るIPv6で見に来ていて、IPv4しか登録していないIPv6のアドレスも条件に足す。後ろが変わるならCIDRの範囲で入れる
先月まで除けていた自宅のアクセスが、今月から入る自宅の回線のIPアドレスが変わったIPアドレスを調べ直して条件を直す
探索で「テストデータのフィルタ名」が出ないフィルタを作ってから24〜36時間たっていない2日待ってから探索を作り直す
年齢・性別のレポートが空、または「不明」ばかりGoogleシグナルがオフ、またはしきい値で隠れているGoogleシグナルをオンにし、期間を広げる。それでも空ならフォームで聞く
星を押したのに、キーイベントの数が0反映まで最大24時間。押す前の分は数えない翌日に見る。押した日より前は探索レポートで数える
電話タップのキーイベントが、GTMで試した回数だけ増えたデベロッパー トラフィックのフィルタを作っていない、またはプレビューを通さずに本番のサイトで直接押して試したフィルタを作って「有効」にし、試すときは必ずGTMのプレビューから開く。試した分は戻らないので、試した日と回数をメモしておく
Search Consoleとリンクしたのに、メニューに出ないコレクションが非公開のまま「ライブラリ」でSearch Consoleのコレクションを公開する
Search Consoleのリンク画面に、自分のサイトが出てこないSearch Consoleの所有者になっていない、または別のGoogleアカウントで入っているSearch Consoleで確認済みの所有者のアカウントでGA4に入り直す
タイムゾーンを直したら、その日の数字が急に増えた時差の切り替え故障ではない。変更は1日1回までにする

次にやること

初期設定が終わったら、次の記事に進みます。

あわせて読む