データポータル(Looker Studio)の使い方:最初のレポートを作るまでの画面と手順

公開 更新 書いた人 大林 諒

データポータル(Looker Studio)は、スプレッドシートやGoogleアナリティクス4(GA4)などのデータをつないで、グラフを並べた1枚のレポートを作るGoogleの無料ツールです。作り方そのものは難しくありませんが、最初の1枚で「データソース」「ディメンション」「指標」「期間」といった言葉と画面の場所が一度に出てくるので、そこで手が止まりがちです。この記事では、サンプル料理教室の受付が毎日書いている体験申込の一覧(スプレッドシート)から、代表が毎月見る1枚を作ります。読み終わると、空の状態からデータをつなぎ、グラフを置き、期間を決め、ページを足し、見た目を整えて人に共有するところまで一人でできます。前提は、Googleアカウントを持っていて、元になるスプレッドシートを開ける権限があることです。GA4は使わないので、計測の設定が終わっていなくても進められます。

この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. 作るものの一覧
  3. 作る手順
  4. 応用
  5. できないことと、その代わり
  6. よく詰まるところ
  7. 次にやること

先に決めること

データポータルは、作りながら直せる道具です。ただし、次の4つはあとから変えると作り直しに近くなるので、グラフを置く前に決めます。

誰のアカウントで作るか

無料版のデータポータルでは、レポートとデータソースは作った人のGoogleアカウントの持ち物になります。受付スタッフの個人アカウントで作ると、その人が辞めたときにレポートの持ち主がいなくなります。サンプル料理教室では、教室のGoogle Workspaceの共用アカウント(例: web@sample-cooking.example)で作ります。元のスプレッドシートも同じアカウントのマイドライブに置きます。

作る人には次の条件があります(2026年10月時点)。

  • Googleアカウントにログインしていること
  • データポータルの利用規約に同意していること
  • Google Workspaceのアカウントなら、管理者がデータポータルを有効にしていること(無効だと開けない場合がある)
  • ブラウザはChrome・Firefox・Safariのどれかを使うこと(ほかのブラウザでの編集は推奨されていない)

最初の1枚に何を載せるか

最初から全部を載せようとすると、グラフの置き場所で迷い続けます。サンプル料理教室の最初の1枚は、代表が毎月知りたい次の5つだけにしました。

  • 先月の体験申込の件数
  • 先月の入会の件数と入会率
  • どこから申し込んだか(申込経路別)
  • どのレッスンの体験か(レッスン種別別)
  • 直近12か月の申込件数の推移

広告費やGA4の数字は、この1枚がうまく回ってから足します。最初の1枚は「受付が書いた一覧を、毎月数えなくて済むようにする」ことだけを目的にします。

元の表をどう作るか

データポータルは、スプレッドシートの表をそのまま読みます。表の作りが崩れていると、グラフ側でいくら工夫しても数字が合いません。次の形にそろえます。

  • 1行目は見出し(列の名前)だけにする。見出しを2行にしない
  • セルを結合しない。セルにはデータだけを入れ、メモや色分けで意味を持たせない
  • 1行に1件の申込。合計や小計の行を入れない(データポータル側で数える)
  • 日付の列は年月日まで入れ、表示形式を日付にする
  • 同じ列には同じ種類の値だけを入れる(日付の列に「未定」と書かない)
  • 表示用に整えたシートとは別に、データポータルが読むためのシートを1枚用意する

どこから作り始めるか

レポートの作り始め方は2つあります。データポータルのホームの「作成」から作る方法と、スプレッドシートのメニュー「拡張機能」→「データポータル」→「新しいレポートの作成」から作る方法です。スプレッドシートから作ると早いのですが、作ったあとに「保存して共有」を押さないとレポートが24時間後に消えます。名前も Data Studio Reporting - <作成日時> のような仮の名前で作られます。この記事では、手順がはっきりしていて消える心配のないホームからの作り方で書きます。

作るものの一覧

元にするスプレッドシートは「サンプル料理教室_申込一覧」です。受付が体験申込を受けるたびに1行足しています。中身は次のような形です。

申込日申込経路レッスン種別体験日入会したか
2026/09/02検索パン2026/09/13入会
2026/09/03Instagram和食2026/09/14未入会
2026/09/05LINEお菓子2026/09/20入会
2026/09/08Google広告洋食2026/09/21(空欄)
2026/09/10チラシパン2026/09/27入会

「入会したか」は体験が終わってから受付が「入会」か「未入会」を入れます。体験前は空欄です。申込経路とレッスン種別は、表記がばらつかないようにスプレッドシートのプルダウン(データの入力規則)で選ぶようにしています。

この表から作る1枚のグラフは次のとおりです。

置くものグラフの種類ディメンション指標置く場所
先月の申込件数スコアカードなしRecord Count左上
先月の入会件数スコアカードなし入会数(計算フィールド)上の中央
入会率スコアカードなし入会率(計算フィールド)右上
申込経路別表申込経路Record Count・入会数左の中段
レッスン種別別円グラフレッスン種別Record Count右の中段
直近12か月の推移期間グラフ申込日(年、月)Record Count下に横長
期間を変える期間設定(コントロール)なしなし右上の端

2ページ目には、申込を1件ずつ見られる明細の表を置きます。

作る手順

スプレッドシートをデータソースとしてつなぐ

データポータルで何かを見るには、まず「データソース」を作ります。データソースは「どのデータを、どの列を、どの型として読むか」を決めた接続の設定です。グラフは必ずどれかのデータソースを元に描かれます。

  1. 共用アカウント web@sample-cooking.example でデータポータルを開く
  2. ホームの左上の「作成」をクリックし、「データソース」を選ぶ
  3. コネクタの一覧から「Google スプレッドシート」を選ぶ
  4. スプレッドシートの列で「サンプル料理教室_申込一覧」を選ぶ(一覧に無ければ、スプレッドシートのURLを貼り付けてもよい)
  5. ワークシートの列で、データポータルが読むためのシートを選ぶ
  6. 「先頭行をヘッダーとして使用する」がオンになっていることを確かめる
  7. 右上の「接続」をクリックする
Google スプレッドシートのコネクタでスプレッドシートとワークシートを選んだところ
Google スプレッドシートのコネクタでスプレッドシートとワークシートを選んだところ

オプションのうち「非表示のセルやフィルタ処理されたセルを含める」は、初期値がオンです。スプレッドシートでフィルタをかけて隠した行も読み込まれます。受付がフィルタで絞り込んだまま閉じても件数が減らないので、オンのままにします。「範囲指定」は、シートの中の一部だけ(例: A1:E2000)を読ませたいときに使います。何も入れなければシート全体を読みます。

フィールドを確かめる(ディメンションと指標の違い)

接続すると、列の一覧が並んだ画面になります。ここで並んでいる1つ1つを「フィールド」と呼びます。スプレッドシートの1列が1つのフィールドです。

フィールドには2種類あります。緑色のチップがディメンション、青色のチップが指標です。

ディメンション指標
何かデータを分ける切り口数えたり足したりした結果の数字
申込一覧での例申込日・申込経路・レッスン種別・入会したかRecord Count(申込の件数)・入会数
グラフでの役割行や棒の「何ごとに」行や棒の「いくつ」
画面の色緑青

ディメンションは「申込経路ごとに」「月ごとに」のように、行を分ける軸です。値はInstagram・検索・LINEのような文字や、日付です。指標は、その分けた中で数えたり合計したりした数字です。たとえば「申込経路ごとの申込件数」なら、申込経路がディメンション、件数が指標です。

申込一覧には金額のような数字の列が無いので、列はすべてディメンションになります。件数は、データポータルが自動で用意する「Record Count」という指標で数えます(日本語の画面でも英語のまま出ます)。1行が1件の申込なので、Record Countがそのまま申込件数です。あとで作る「サンプル料理教室_広告費」のように費用やクリックの列がある表では、数字の列が指標として青で並びます。集計方法は画面で確かめます。

この画面では次の3つを確かめます。

  1. 「申込日」と「体験日」のタイプが日付になっているか確かめる。テキストになっていたら、タイプのプルダウンで日付を選ぶ
  2. 「入会したか」がテキストになっていることを確かめる
  3. 左上のデータソース名をクリックし、「申込一覧_サンプル料理教室」のように分かる名前に変える
データソースの画面でフィールドのタイプと、緑のディメンション・青の指標が並んでいるところ
データソースの画面でフィールドのタイプと、緑のディメンション・青の指標が並んでいるところ

日付の列がテキストのままだと、あとで期間を絞れず、月ごとのグラフも作れません。スプレッドシート側で日付を文字として入れている(例: 9月2日 と手で打っている)と、テキストとして読まれることがあります。表示形式を日付にそろえてからつなぐのが確実です。

入会数と入会率のフィールドを足す

「入会したか」の列は「入会」「未入会」の文字なので、そのままでは入会の件数になりません。データソースに計算式のフィールドを足して数字にします。

  1. データソースの画面で「フィールドを追加」から「計算フィールドを追加」を選ぶ
  2. 名前を「入会数」にし、計算式に次の式を入れる
  3. 「保存」をクリックする
SUM(CASE WHEN 入会したか = "入会" THEN 1 ELSE 0 END)

同じ手順で「入会率」も足します。

SUM(CASE WHEN 入会したか = "入会" THEN 1 ELSE 0 END) / COUNT(申込日)

入会率のフィールドは、タイプをパーセントにすると「42%」のように表示されます(データ型の表に「パーセント」があります)。計算式の中のフィールド名は、データソースの一覧に出ている名前をそのまま書きます。日本語の名前でエラーになるときは、英数字の名前に変えます。名前を変えたフィールドは、変えた後の名前で書きます。

レポートを作る

  1. データソースの画面の右上の「レポートを作成」をクリックする
  2. 「レポートにデータを追加」のメニューが出たら、いま作ったデータソースを選んで追加する(ボタンの表記は画面で確かめる)
  3. 左上の「無題のレポート」をクリックし、「サンプル料理教室_毎月の申込」と名前を付ける

レポートを開くと、キャンバスに表が1つ自動で置かれています。データソースのフィールドを適当に並べた表なので、いったん選んで削除します。

ホームの「作成」から「レポート」を選んで始めることもできます。その場合は「データのレポートへの追加」のパネルが出るので、「マイ データソース」のタブで先ほどのデータソースを選び「追加」をクリックします。

編集画面の見方

ここで画面の各部の名前を押さえておくと、以降の手順が追いやすくなります。

場所何があるか主に使うこと
左上(ヘッダー)レポート名・メニュー(ファイル・編集・表示・挿入・ページ・配置・リソースなど)レポート名の変更、「ファイル」→「レポート設定」、「ページ」→「新しいページ」
メニューの下(ツールバー)「グラフを追加」「コントロールを追加」「データを追加」「テーマとレイアウト」などグラフや期間設定を置く、データソースを足す、見た目を変える
右上「共有」「表示」人に見せる、表示モードで確かめる
中央(キャンバス)グラフ・表・テキストを置くページグラフの移動・サイズ変更
右側(プロパティ パネル)選んだグラフの設定。「設定」タブと「スタイル」タブディメンション・指標・期間・フィルタを決める(設定)、色や文字の大きさを変える(スタイル)
右端(データパネル)レポートに追加したデータソースとフィールドの一覧フィールドをグラフやキャンバスへドラッグする
編集モードのレポート全体。メニュー・ツールバー・キャンバス・プロパティ パネル・データパネルの位置が分かるところ
編集モードのレポート全体。メニュー・ツールバー・キャンバス・プロパティ パネル・データパネルの位置が分かるところ

プロパティ パネルは、何を選んでいるかで中身が変わります。グラフを選べばそのグラフの設定、何も選ばずにキャンバスの余白をクリックすればページの設定が出ます。プロパティ パネルとデータパネルは、パネル マネージャーで出したり隠したりできます。キャンバスが狭いときはデータパネルを隠します。

レポートには編集モードと表示モードがあります。いま触っているのが編集モードで、グラフを動かしたり設定を変えたりできます。右上の「表示」で表示モードに切り替えると、共有した人が見るのと同じ画面になります。表示モードから戻るときは「編集」をクリックします。「編集」のボタンは、そのレポートの編集権限がある人にだけ出ます。保存のされ方は画面の表示で確かめます。前の状態に戻したいときは「編集」→「元に戻す」、それでも戻せないときは「変更履歴」から以前の版を復元します。

スコアカードを3つ置く

  1. ツールバーの「グラフを追加」をクリックし、「スコアカード」を選ぶ
  2. キャンバスの左上をクリックして置く
  3. プロパティ パネルの「設定」タブで、データソースが「申込一覧_サンプル料理教室」になっていることを確かめる
  4. 「指標」をクリックし、「Record Count」を選ぶ
  5. 同じ手順でスコアカードを2つ足し、指標を「入会数」「入会率」にする
  6. 3つを選んだ状態で、「配置」メニューから上端をそろえる
申込件数・入会数・入会率のスコアカードが上に3つ並んでいるところ
申込件数・入会数・入会率のスコアカードが上に3つ並んでいるところ

スコアカードの名前は初期値だと「Record Count」と出ます。代表にはそのままでは伝わらないので、「設定」タブで指標にカーソルを合わせて出る編集のアイコンから、グラフの中だけの名前を「体験申込」に変えます。グラフの中で変えた名前は、データソースのフィールド名より優先されます。データソースの名前は変わらないので、ほかのグラフには影響しません。

複数のグラフをまとめて動かしたり、そろえたりするときは、Windowsは「Ctrl」、Macは「Command」を押しながらクリックして選びます。

申込経路別の表とレッスン種別の円グラフ

  1. 「グラフを追加」から「表」を選び、スコアカードの下の左側に置く
  2. 「設定」タブで「ディメンション」を「申込経路」にする
  3. 「指標」に「Record Count」と「入会数」を入れる
  4. 並べ替えを「Record Count」の降順にする
  5. 「グラフを追加」から「円グラフ」を選び、表の右に置く
  6. 「ディメンション」を「レッスン種別」、「指標」を「Record Count」にする

ディメンションや指標は、右端のデータパネルから「設定」タブの欄へドラッグしても入れられます。データパネルからキャンバスの空いているところへフィールドを直接ドラッグすると、そのフィールドを使ったグラフが新しくできます。

グラフの種類を間違えたときは、置き直さなくても「設定」タブの上の「グラフの種類」から切り替えられます。ディメンション・指標・色などの設定は引き継がれます。

申込経路別の表と、レッスン種別の円グラフが中段に並んでいるところ
申込経路別の表と、レッスン種別の円グラフが中段に並んでいるところ

直近12か月の推移

  1. 「グラフを追加」から「期間グラフ」を選び、ページの下に横長に置く
  2. 「ディメンション」を「申込日」にする
  3. 「設定」タブで「申込日」にカーソルを合わせて出る編集のアイコンをクリックし、タイプを「年、月」にする(英語では Year Month)
  4. 「指標」を「Record Count」にする

日付をそのまま使うと、1日ごとの細かい折れ線になります。月ごとに1点にするために「年、月」に変えます。期間はこのあと決めます。

期間を決める

期間を絞るには、データポータルが「どの列を日付として見るか」を知っている必要があります。これを期間のディメンションと呼びます。GA4のデータソースでは自動で決まりますが、スプレッドシートでは日付の列のどれかを選びます。申込一覧には申込日と体験日の2つの日付があるので、申込日を選びます。

もう1つ大事なのが初期の期間です。GA4は何も設定しないと過去28日間ですが、スプレッドシートは何も設定しないとシートの全期間を集計します。スコアカードに出る件数が「これまでの全部の申込」になるので、先月の数字にするには期間を変えます。

  1. メニューの「ファイル」→「レポート設定」を開く
  2. 「期間のディメンション」を「申込日」にする
  3. 「デフォルトの期間フィルタ」を「カスタム」にし、先月を選ぶ
  4. 推移のグラフを選び、「設定」タブの「デフォルトの期間フィルタ」を「カスタム」にして、先月を含む直近12か月を指定する
  5. ツールバーの「コントロールを追加」から「期間設定」を選び、ページの右上に置く
レポート設定で期間のディメンションを申込日、期間を先月にしたところ
レポート設定で期間のディメンションを申込日、期間を先月にしたところ

期間設定のコントロールを置くと、表示モードで見ている人が「夏の3か月だけ見たい」ときに自分で期間を変えられます。コントロールで変えた期間は、そのページの日付を持つグラフ全部に効きます。推移のグラフだけは直近12か月のまま動かしたくない場合は、期間設定とほかのグラフをまとめてグループにします。グループに入れたグラフだけがコントロールの影響を受けます。

期間の初期値は、レポート全体(レポート設定)、ページごと(「ページ」→「現在のページ設定」)、グラフごと(「設定」タブ)の3か所で決められます。サンプル料理教室では、レポート全体を先月にし、推移のグラフだけを個別に直近12か月にしています。違う期間のグラフが混ざると、どの数字がいつのものか分からなくなるので、個別に変えたグラフにはタイトルに「直近12か月」と書いておきます。

ページを足す

1ページに入れるものが増えてきたら、ページを分けます。サンプル料理教室では2ページ目に、申込を1件ずつ見る明細を置きました。代表が「先月のInstagramの申込は誰で、入会したのか」を確かめるためのページです。

  1. 左上の「ページ」メニューから「新しいページ」を選ぶ
  2. 「レポートのページ」パネルを開く
  3. 2ページ目にカーソルを合わせ、その他メニューのアイコンから「名前を変更」を選び、「申込の明細」と入れる
  4. 1ページ目も同じ手順で「毎月の1枚」と名前を付ける
  5. 2ページ目に「表」を置き、ディメンションに申込日・申込経路・レッスン種別・体験日・入会したかを入れ、指標の「Record Count」は外す
  6. 「コントロールを追加」から「プルダウン リスト」を選び、コントロール フィールドを「申込経路」にする
レポートのページのパネルで、2ページ目の名前を「申込の明細」に変えているところ
レポートのページのパネルで、2ページ目の名前を「申込の明細」に変えているところ

ページの順番は、「レポートのページ」パネルでドラッグするか、その他メニューの「上に移動」「下に移動」で変えます。似たページを作るときは、その他メニューの「複製」でページごとコピーできます。作業用のページを閲覧者に見せたくないときは、その他メニューの「表示の制御」で表示モードでは常に非表示にできます。

ページの切り替え方は、ツールバーの「テーマとレイアウト」→「レイアウト」タブの「ナビゲーションの種類」で選びます。初期値は「左」(折りたためる一覧)で、ほかに「タブ」「左上」(プルダウン)「非表示」があります。2〜3ページなら「タブ」にすると、代表がページがあることに気づきやすくなります。

テーマとレイアウトで見た目を整える

テーマは、グラフ・表・背景・文字の色とスタイルをまとめたものです。テーマを変えると、レポートの中のグラフ全部の色がまとめて変わります。グラフを1つずつ塗り直す必要はありません。

  1. ツールバーの「テーマとレイアウト」をクリックする
  2. 「テーマ」タブで、用意されているテーマから1つ選ぶ
  3. 教室の色に合わせたいときは、パネル上部の「カスタマイズ」をクリックし、「テーマの編集」でメインのスタイルとアクセントのスタイルの色を変える
  4. 「レイアウト」タブで「キャンバス サイズ」を選ぶ
テーマとレイアウトのパネルでテーマを選んでいるところ
テーマとレイアウトのパネルでテーマを選んでいるところ

教室のロゴの画像がある場合は、「テーマ」タブの下の「画像からテーマを抽出」でロゴを読み込むと、ロゴの色から作ったテーマの候補が出ます。1つ選んで「適用」をクリックすれば、配色を一から考えずに済みます。

キャンバス サイズは、US レターサイズ・A4・画面(16:9)の縦向きと横向きから選べ、カスタムでも指定できます。パソコンの画面で見るなら「画面(16:9)」の横向き、PDFにして印刷したりメールで送ったりするならA4にします。ページごとに大きさを変えたいときは「ページ」→「現在のページ設定」の「スタイル」でそのページだけ変えます。ページの背景色もここで変えられます。

1つのグラフだけ色を変えたあと、元に戻したくなったら、そのグラフを選んで「スタイル」タブの一番下の「レポートのテーマに戻す」をクリックします。

共有する

  1. 右上の「共有」をクリックする
  2. 「ユーザーやグループとの共有」の画面で、「ユーザーやグループを追加」に代表のメールアドレスを入れる
  3. 右の権限を「閲覧者」にする(招待のメールが要らなければ「通知を送信する」のチェックを外す)
  4. 「送信」をクリックする
「ユーザーやグループとの共有」で代表のアドレスを入れ、権限を閲覧者にしたところ
「ユーザーやグループとの共有」で代表のアドレスを入れ、権限を閲覧者にしたところ

閲覧者はレポートを見て、期間設定やプルダウン リストを操作できますが、グラフを変えたり人に共有したりはできません。編集者はグラフを変えられ、ほかの人にも共有できます。サンプル料理教室では、レポートを直す共用アカウントだけが編集者で、代表と講師は閲覧者です。

レポートを共有しても、データソースや元のスプレッドシートが共有されるわけではありません。閲覧者に数字が見えるかどうかは、データソースの「データの認証情報」で決まります。「オーナーの認証情報」なら、閲覧者にスプレッドシートを共有していなくても数字が出ます。その分、「リンク設定」を「限定公開」や「公開」にすると、URLが外に出たときに申込の明細まで誰でも見られます。明細のページには個人に近い情報が入るので、リンク設定は「制限付き」(追加した人だけ)のままにします。認証情報と配信の細かい設定は、共有と権限の記事に分けて書いています。

最後に右上の「表示」をクリックし、表示モードで先月の件数が出ているか、期間設定を動かすと数字が変わるかを確かめます。

応用

シートに書き足した行がいつ反映されるか

スプレッドシートのデータソースは、初期値で15分ごとに新しいデータを取りにいきます。データソースの画面の「データの更新頻度」で、15分ごと・1時間ごと・4時間ごと・12時間ごとから選べます。毎月1回見る1枚なら、15分ごとのままで困りません。

受付が今書いた行をすぐ見たいときは、レポート右上のその他のアイコン(縦の三点)から「データを更新」をクリックします。手動の更新は1分に1回までで、続けて押しても1分たつまでは変わりません。閲覧者に更新させたいときは、レポート設定で「閲覧者のデータ更新」を有効にすると、閲覧者がグラフを右クリックして「データを更新」を選べるようになります。

シートの列を変えたとき

スプレッドシートに列を足した、列名を変えた、列を消した、並べ替えた。このときは、データソースを開いて左下の「フィールドを更新」をクリックし、変更内容を確かめて「適用」をクリックします。

ただし、列の中身の型を変えた(文字で入れていた日付を日付形式に直した、など)ときは、「フィールドを更新」では検出されません。データソースの画面でその列のタイプを選び直すか、データソースの接続を編集してつなぎ直します。

申込経路の表記ゆれを防ぐ

データポータルは「Instagram」「instagram」「インスタ」を別の値として数えます。申込経路別の表が3行に割れて、合計が合っていても経路ごとの比較ができなくなります。実際に運用していると、受付が2人以上いる教室ではほぼ必ず起きます。データポータル側で直すより、スプレッドシートの列にプルダウン(データの入力規則)を付けて、選ぶだけにするほうが確実です。すでにばらついている過去の行は、スプレッドシートの検索と置換でそろえます。

2つ目のデータソースを足す

広告費の表「サンプル料理教室_広告費」を同じレポートに入れるときは、ツールバーの「データを追加」から同じ手順でスプレッドシートをつなぎます。1つのレポートに複数のデータソースを入れられ、グラフごとにどのデータソースを使うかを「設定」タブで選びます。期間設定のコントロールは、日付ディメンションを持つデータソースのグラフ全部に効きます。広告費と申込を1つの表で割り算する方法は、グラフとダッシュボードの記事で扱います。

できないことと、その代わり

できないこと代わりの手
ページごとに違うテーマを使うテーマはレポート全体に1つ。ページの背景色だけは「現在のページ設定」で変えられる
作ったカスタムテーマを別のレポートで使い回すカスタムテーマはレポートの間で共有されない。整えたレポートをコピーして使い回す
共有ドライブに置いたスプレッドシートをつなぐ公式の案内では共有ドライブのファイルは対象外。マイドライブに置いたシートを使う
書いた瞬間の数字を見る更新の最短は15分ごと。すぐ見たいときは「データを更新」を押す
1ページにいくらでもグラフを置く1ページに置けるグラフは50個まで。増えたらページを分ける
Excelのファイルをそのまま読むMicrosoft Excelのコネクタを使うか、スプレッドシートに取り込んでからつなぐ
合計行の入った表をそのまま正しく数える合計行も1件として数えられる。読むためのシートから合計行を消す
型を変えた列を「フィールドを更新」で直す型の変更は検出されない。タイプを選び直すか、つなぎ直す

よく詰まるところ

症状原因直し方
スコアカードの件数がスプレッドシートの全件と同じになるスプレッドシートの初期の期間がシートの全期間のままレポート設定で期間のディメンションを申込日にし、期間を先月にする
期間を変えても件数が変わらない申込日のタイプがテキストになっているデータソースで申込日のタイプを日付にする。シートの表示形式も日付にそろえる
推移のグラフが1日ごとのギザギザになる申込日をそのまま使っているディメンションの申込日のタイプを「年、月」にする
申込経路別の表に同じ経路が何行も出る「Instagram」「インスタ」のように表記がばらついているシートにプルダウンを付け、過去の行を置換でそろえる
件数が実際より多いシートに合計行や見出しの2行目がある読むためのシートを1行目が見出し・1行1件の形にする
入会率が先月だけ極端に低い先月の後半に申し込んだ人の体験がまだで、「入会したか」が空欄入会率は体験が終わった月で見る。毎月の確認を翌月中旬にする
シートに足した列がデータソースに出てこないフィールドの一覧が接続した時点のままデータソースの「フィールドを更新」→「適用」をクリックする
受付が今書いた行がグラフに出ない15分ごとの更新を待っている「データを更新」をクリックする(1分に1回まで)
スプレッドシートが一覧に出てこないデータポータルとドライブで別のアカウントにログインしている、または共有ドライブに置いている同じアカウントでログインし直す。シートをマイドライブに置く
期間設定を動かしても一部のグラフだけ変わらないそのグラフに個別の期間を設定している意図どおりならタイトルに期間を書く。そうでなければグラフの「デフォルトの期間フィルタ」を「自動」に戻す
テーマを変えたのにテキストの色だけ変わらないテキスト ボックスに個別に付けたスタイルはテーマで上書きされないテキスト ボックスを選んで色を直す
共有した相手の画面に「編集」が無い閲覧者として共有している直す人だけ「共有」で編集者に変える
スプレッドシートから作ったレポートが翌日消えた「拡張機能」から作ったあと「保存して共有」を押していない作ったらすぐ「保存して共有」を押す。迷うならホームの「作成」から作る

次にやること

最初の1枚ができたら、データポータルで何ができて何が向かないのかを「データポータル(Looker Studio)とは:できること・無料版とProの違い・GA4の探索との使い分け」で押さえておくと、次に何を足すかを決めやすくなります。受付の一覧の作り方や、書き足した行がいつ反映されるかをもっと詰めるなら「スプレッドシートをデータポータル(Looker Studio)につなぐ:表の作り方と、数字が更新されるタイミング」が続きです。広告費やGA4の数字を足して1枚を育てるときは「データポータル(Looker Studio)のグラフとダッシュボード:1枚に何をどこへ置くか」で置き場所を決めます。代表以外にも見せる人が増えたり、毎月メールで届くようにしたりするときは「データポータル(Looker Studio)の共有と権限:閲覧者と編集者、データの認証情報、定期配信」を見てください。GA4の数字を同じ1枚に入れる手順は「データポータル(Looker Studio)でGA4のレポートを作る:毎月の数字を1枚にまとめる」に書いています。

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