Google広告とMeta広告をデータポータル(Looker Studio)に入れる:広告費と問い合わせを1枚に並べる

公開 更新 書いた人 大林 諒

広告を出していると、毎月「いくら使って、何件申込が来たか」を聞かれます。Google広告の管理画面、Meta広告の管理画面、GA4の画面を順に開いて数字を書き写すのは、月1回でも手間がかかり、写し間違いも出ます。データポータル(Looker Studio)に広告費を入れると、GA4の体験申込と同じページに並べ、媒体ごとに「使った金額」と「来た申込」を1回で見られるようにできます。この記事では、サンプル料理教室の代表が毎月見る1枚に、Google広告とMeta広告の費用の段を足します。前提は、GA4で体験申込完了がキーイベント(旧コンバージョン)として数えられていることと、GA4の毎月の1枚がすでにできていることです。

この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. 入れ方の比べ方と、1枚に足すもの
  3. 作る手順
  4. 応用
  5. できないことと、その代わり
  6. よく詰まるところ
  7. 次にやること

先に決めること

広告費の段は、つなぐ作業そのものより「どの数字を正とするか」で揉めます。グラフを置く前に次の5つを決めます。

「申込」をどの数字で数えるか

申込の件数は、少なくとも4か所に出ます。

  • Google広告の管理画面の「コンバージョン」
  • Meta広告の管理画面の「結果」
  • GA4のキーイベント(体験申込完了 generate_lead)
  • 受付が付けている申込の台帳(スプレッドシート「サンプル料理教室_申込一覧」)

この4つは、同じ月でも必ず違う数になります。数える仕組みも、どの広告の手柄にするかの決め方も、日付の付け方もばらばらだからです。1枚の中で混ぜると、代表から「この申込数はどれ」と毎月聞かれます。

サンプル料理教室では、媒体どうしを比べる数字はGA4のキーイベントに統一し、実際の件数として申込一覧の件数を横に置きます。広告の管理画面のコンバージョンと結果は、広告の運用(入札や配信の調整)に使う数字として管理画面で見るだけにし、1枚には載せません。GA4なら、Google広告から来た申込もMeta広告から来た申込も、同じ物差しで数えられるからです。

Meta広告をどうやって入れるか

Google広告にはGoogle製のコネクタがあり、無料でつなげます。Meta広告にはGoogle製のコネクタがありません。データポータルのコネクタ一覧に載っているGoogle製のものは、Google アナリティクス・Google 広告・Search Console・Google スプレッドシートなどで、Meta広告は含まれていません(2026年10月時点)。入れ方は次の2つから選びます。

  • パートナーコネクタ(ほかの会社が作ったコネクタ)を使う。多くは有料
  • Meta広告の数字をスプレッドシートに入れ、そのシートをつなぐ

広告費が月数万円で、キャンペーンが2〜3本の料理教室なら、スプレッドシートで足ります。比べ方は次の節の表に書きます。

誰のアカウントでつなぐか

GA4の1枚と同じく、教室の共用アカウント(例: web@sample-cooking.example)でつなぎます。共用アカウントには、Google広告のアカウントへのアクセス権を付けておきます。データを見るだけなので、Google広告のアクセス権の画面で、見る権限の中でいちばん小さいものを選びます(権限レベルの名前はヘルプで確かめます)。

代理店にGoogle広告を任せていて、代理店のクライアント センター(MCC)の下に教室のアカウントがある場合も、教室のアカウント自体に共用アカウントを招待してもらいます。MCC経由でつなぐと、閲覧者の認証情報にしている場合は見る人もMCCと教室のアカウントの両方に権限が要り、代理店を替えたときに1枚が止まります。

期間とタイムゾーンをそろえる

GA4のプロパティ、Google広告のアカウント、Meta広告の広告アカウントには、それぞれタイムゾーンの設定があります。どれかが日本時間以外になっていると、月の境目の数字がずれます。3つとも日本時間になっているかを先に確かめます。広告アカウントのタイムゾーンは、作った後に変えられないことが多いので、違っていたら「月末の1日分はずれる」と1枚に書き添えておくほうが早いです。

広告費は「管理画面の費用」で数える

請求書の金額は、税や請求のタイミング、残高の調整が入るので、管理画面の費用と一致しません。1枚の広告費は、Google広告もMeta広告も管理画面の費用で数えます。経理の数字と合わせたいときは、月末に請求書と管理画面の差を1行メモしておきます。

入れ方の比べ方と、1枚に足すもの

Meta広告の入れ方を比べます(2026年10月時点)。

入れ方費用手間数字が入るまで向く会社
パートナーコネクタ多くは月額の有料。無料のお試しがあるものもある最初につなぐだけ自動広告アカウントやキャンペーンが多い・毎週見る・Meta以外の広告も入れたい
管理画面から書き出してシートに貼る無料毎月10分ほど貼った日月1回見るだけ・キャンペーンが数本
APIで自動でシートに書く無料(作る手間はかかる)作るのに数時間〜自動社内にスクリプトを書ける人がいる
GA4に費用データを取り込む無料毎月の取り込み取り込んだ日GA4の「広告費用」で全部を見たい

サンプル料理教室は、管理画面から書き出してシートに貼る方法にしています。受付が毎月1日に10分で終わり、何かずれたときにシートを見れば原因が分かるからです。

毎月の1枚に足すのは、媒体ごとに4つの数字を横に並べた段です。

段広告費クリックGA4の体験申込申込一覧の件数
Google広告Google広告コネクタの費用Google広告コネクタのクリック数GA4(参照元が google / cpc)申込一覧(申込経路がGoogle広告)
Meta広告広告費シート(媒体がMeta)広告費シート(媒体がMeta)GA4(メディアが paid_social)申込一覧(申込経路がInstagram広告)

それぞれの数字は、別のデータソースから取ったスコアカードです。1つの表にまとめるのではなく、同じ期間で横に並べるだけにします。1つの表にする方法は応用の節で触れます。

作る手順

Google広告をデータソースとしてつなぐ

  1. 共用アカウント web@sample-cooking.example でデータポータルを開く
  2. 左上の「作成」をクリックし、「データソース」を選ぶ
  3. コネクタの一覧から「Google 広告」を選ぶ
  4. 許可を求められたら「承認」をクリックする
  5. 「すべてのアカウント」をクリックし、教室のGoogle広告アカウントを名前かアカウントIDで探して選ぶ
  6. 「アカウント包括フィールド」を選ぶ
  7. 右上の「接続」をクリックする
データソースの作成でGoogle 広告のアカウントを選び、アカウント包括フィールドを選んだところ
データソースの作成でGoogle 広告のアカウントを選び、アカウント包括フィールドを選んだところ

「アカウント包括フィールド」を選ぶと、Google広告のすべての項目が1つの一覧にまとまり、ディメンションと指標を自由に組み合わせられます。

  1. 左上のデータソース名をクリックし、「Google広告_サンプル料理教室」のように分かる名前に変える
  2. 上部の「データの認証情報」が「オーナーの認証情報」になっていることを確かめる

閲覧者の認証情報にすると、1枚を見る人全員にGoogle広告の権限が要ります。代表と講師にGoogle広告の権限を配る理由はないので、オーナーの認証情報にします。Google広告のデータは12時間ごとに更新され、頻度は変えられません。月1回見る1枚には十分です。

Google広告コネクタで出せる項目

フィールドの一覧には数百の項目が並びます。料理教室の1枚で使うのは次のくらいです。名前はフィールドの一覧に出る名前で書いています(2026年10月時点。表示名は画面で確かめてください)。

種類項目1枚で使うか
ディメンションキャンペーン使う
ディメンション広告グループ使わない(運用の人が管理画面で見る)
ディメンション検索語句・キーワード使わない
ディメンション日推移のグラフで使う
ディメンションデバイス使わない
指標費用使う
指標クリック数使う
指標表示回数使わない
指標クリック率・平均クリック単価使わない
指標コンバージョン・コンバージョン単価1枚には載せない

出せない項目もあります。表示回数が0のキャンペーンや広告グループは一覧に出ません。オークション分析の項目(インプレッション シェア、上部掲載率など)は、2024年からどのコネクタでも取れなくなっています。住所表示オプションの項目は2026年5月にデータの提供が止まり、「アセットの場所」の項目に置き換わりました。古いレポートをコピーして使っている場合、これらの項目が入ったグラフはエラーになるので外します。

Meta広告の費用をスプレッドシートに貼る

見本のスプレッドシート「サンプル料理教室_広告費」は、次の5列です。1行目は見出しで、2行目から1日・1キャンペーンで1行にします。

日付媒体キャンペーン費用クリック
2026-10-01Meta体験レッスン_秋124018
2026-10-01Meta体験レッスン_土日86011
2026-10-02Meta体験レッスン_秋131021

毎月1日に、受付が先月分を次の手順で貼ります。

  1. Meta広告マネージャを開き、期間を先月1日から末日にする
  2. キャンペーンの一覧で、内訳を「日別」にする
  3. 列を「キャンペーン名」「消化金額」「リンクのクリック」にそろえる
  4. 「レポート」から「表のデータをエクスポート」を選び、CSVで書き出す
  5. 書き出したファイルを開き、日付・キャンペーン名・消化金額・リンクのクリックの4列を「サンプル料理教室_広告費」の末尾に貼る
  6. 媒体の列に Meta と入れる
Meta広告マネージャでキャンペーンを日別にし、表のデータをエクスポートを開いたところ
Meta広告マネージャでキャンペーンを日別にし、表のデータをエクスポートを開いたところ

日付は 2026-10-01 の形に統一します。Metaから書き出したファイルの日付の書式は設定によって変わるので、貼るときにスプレッドシートの「表示形式」で年-月-日にそろえます。費用は数字だけにし、円記号やカンマを入れません。円記号が混ざると、データポータルで費用が文字として扱われ、合計できなくなります。

Metaの「クリック(すべて)」は、広告のリンク以外の操作まで数えます。サイトへ来た回数に近いのは「リンクのクリック」なので、こちらを貼ります。

このシートには、チラシの印刷代やLINEの配信の費用も、媒体の列を変えて同じ形で足せます。広告以外の集客の費用を同じ物差しで見たくなったときに、シートを作り直さずに済みます。

広告費シートをデータソースとしてつなぐ

  1. データポータルで「作成」→「データソース」を選ぶ
  2. コネクタの一覧から「Google スプレッドシート」を選ぶ
  3. 「サンプル料理教室_広告費」と、データの入ったワークシートを選ぶ
  4. 「先頭行をヘッダーとして使用」がオンになっていることを確かめる
  5. 右上の「接続」をクリックする
  6. フィールドの一覧で、「日付」のタイプが日付、「費用」と「クリック」のタイプが数値になっていることを確かめる
  7. データソース名を「広告費シート_サンプル料理教室」に変え、「データの認証情報」をオーナーの認証情報にする
Google スプレッドシートのデータソースで、日付・費用・クリックのタイプを確かめているところ
Google スプレッドシートのデータソースで、日付・費用・クリックのタイプを確かめているところ

スプレッドシートのデータは、初期値では15分ごとに取り直されます。シートに貼った数字は、遅くとも15分ほどで1枚に出ます。

日付が文字として読み込まれて期間で絞れないときは、データソースに計算フィールドを足して日付に変えます。シートの日付が 2026/10/01 の形なら、次の式です。

PARSE_DATE("%Y/%m/%d", 日付)

名前を「日付_変換後」にし、グラフの期間のディメンションにこちらを使います。根本の直し方は、シートの日付を 2026-10-01 の形にそろえることです。

申込一覧のシート「サンプル料理教室_申込一覧」(列: 申込日・申込経路・レッスン種別・体験日・入会したか)も、同じ手順でデータソースにします。申込日を日付のタイプにしておきます。

GA4の申込を広告の媒体で分ける

GA4から「Google広告から来た申込」「Meta広告から来た申込」を取り出すには、セッションの参照元とメディアで分けます。Google広告は自動タグ設定がオンなら google / cpc になります。Meta広告は自動では分かれないので、広告のリンク先URLにutmパラメータを付けておきます。サンプル料理教室では次の形にしています。

https://sample-cooking.example/lesson/trial/?utm_source=instagram&utm_medium=paid_social&utm_campaign=taiken_aki

Facebookに出す広告は utm_source=facebook にします。utmパラメータは、Meta広告マネージャの広告の設定の「URLパラメータ」の欄に入れておくと、すべての広告に付きます。

GA4のデータソースに、媒体を日本語でまとめる計算フィールドを足します。

  1. GA4のデータソースの編集画面で「フィールドを追加」をクリックする
  2. 名前を「広告の媒体」にし、次の式を入れる
  3. 「保存」をクリックする
CASE
  WHEN セッション参照元 / メディア = "google / cpc" THEN "Google広告"
  WHEN REGEXP_MATCH(セッション参照元 / メディア, ".*/ paid_social") THEN "Meta広告"
  ELSE "広告以外"
END
GA4のデータソースで計算フィールド「広告の媒体」の式を入れたところ
GA4のデータソースで計算フィールド「広告の媒体」の式を入れたところ

この「広告の媒体」をディメンション、「キーイベント」を指標にし、フィルタで「イベント名」が generate_lead の行だけにすると、媒体ごとの体験申込の数が出ます。電話タップやLINE追加も足すなら、フィルタのイベント名を増やします。

1枚に広告の段を並べる

毎月の1枚に、媒体ごとの段を2行置きます。

  1. 1枚の編集画面で、ページの下に「広告」と見出しのテキストを置く
  2. 「グラフを追加」から「スコアカード」を選び、データソースを「Google広告_サンプル料理教室」、指標を「費用」にする
  3. 右に、同じデータソースで指標を「クリック数」にしたスコアカードを置く
  4. その右に、データソースを「GA4_サンプル料理教室」、指標を「キーイベント」にしたスコアカードを置き、フィルタで「広告の媒体」が「Google広告」かつ「イベント名」が generate_lead の行だけにする
  5. その右に、データソースを「サンプル料理教室_申込一覧」、指標を「Record Count」にしたスコアカードを置き、フィルタで「申込経路」が「Google広告」の行だけにする
  6. 2行目は同じ4つを、広告費シート(フィルタは「媒体」が「Meta」)・GA4(「広告の媒体」が「Meta広告」)・申込一覧(「申込経路」が「Instagram広告」)で作る
広告の段にGoogle広告とMeta広告のスコアカードが4つずつ並んでいるところ
広告の段にGoogle広告とMeta広告のスコアカードが4つずつ並んでいるところ

スコアカードの上に小さく「広告費」「クリック」「GA4の体験申込」「申込一覧の件数」と列の名前を置き、左に「Google広告」「Meta広告」と行の名前を置くと、表のように読めます。

期間はレポート全体の「先月」に従わせ、スコアカードごとに期間を変えません。上部の期間設定のコントロールは、Google広告・スプレッドシート・GA4のすべてのグラフに効きます。スプレッドシートのデータソースは、期間に使える日付の列が1つあれば期間設定に従います。申込一覧は申込日、広告費シートは日付が期間の列になっていることを、スコアカードの「期間のディメンション」の欄で確かめます。

キャンペーン別の表を足す

媒体の合計だけでは、どのキャンペーンにお金を使ったかが分かりません。段の下に、キャンペーン別の表を媒体ごとに1つずつ置きます。

  1. 「表」を追加し、データソースを「Google広告_サンプル料理教室」にする
  2. ディメンションを「キャンペーン」、指標を「費用」「クリック数」にする
  3. 並べ替えを「費用」の降順にする
  4. もう1つ「表」を追加し、データソースを広告費シートにして、ディメンションを「キャンペーン」、指標を「費用」「クリック」にし、フィルタで「媒体」が「Meta」の行だけにする

GA4の側も、ディメンションを「セッション キャンペーン」、指標を「キーイベント」にした表を置くと、キャンペーンごとの申込が並びます。Google広告のキャンペーン名は自動で入り、Meta広告は utm_campaign に入れた名前で出ます。utm_campaignをMetaのキャンペーン名と同じにしておくと、2つの表を目で突き合わせられます。

Google広告とMeta広告のキャンペーン別の表と、GA4のキャンペーン別の申込の表が並んでいるところ
Google広告とMeta広告のキャンペーン別の表と、GA4のキャンペーン別の申込の表が並んでいるところ

数字の定義を1枚に書いておく

広告の段の下に、テキストで定義を3行書いておきます。サンプル料理教室では次の文にしています。

  • 広告費: Google広告・Meta広告の管理画面の費用。請求書の金額とは合わない
  • GA4の体験申込: 体験申込フォームの送信完了の数。広告をクリックして来たセッションで申し込んだもの
  • 申込一覧の件数: 受付が台帳に付けた件数。申込経路はお客様に聞いた内容

数字の横に定義が書いてあると、「Meta広告の管理画面では8件なのに、こっちは5件」と聞かれたときに、理由をその場で説明できます。

応用

申込1件あたりの広告費を出す

広告費とGA4の申込が別のデータソースにあると、そのままでは割り算ができません。2つのスコアカードを統合すると、比率が自動で作られます。

  1. 編集画面で、Google広告の「費用」のスコアカードを先に選ぶ
  2. Shiftキーを押しながら、GA4の「キーイベント」のスコアカードを選ぶ
  3. 右クリックして「データを統合」を選ぶ
費用とキーイベントのスコアカードを選んで右クリックし、「データを統合」を出したところ
費用とキーイベントのスコアカードを選んで右クリックし、「データを統合」を出したところ

最初に選んだほうが分子、2番目が分母になり、「費用 ÷ キーイベント」のスコアカードが1つできます。これが申込1件あたりの広告費です。選ぶ順を逆にすると逆数になるので気をつけます。

月の申込が数件の規模では、1件増えるだけでこの数字は大きく動きます。サンプル料理教室では、1か月の数字ではなく直近3か月の合計で割った値を横に置いています。キャンペーン別や日別に広告費と申込を1つの表にするなら、データを統合を本格的に使います。結合のしかたは「データポータル(Looker Studio)の「データを統合」:広告費とGA4の申込を1つの表にする」に書きます。

Google広告の費用をGA4から取る

GA4とGoogle広告をリンクしていれば、GA4のデータソースにも「広告費用」「広告のクリック数」「キーイベントあたりの費用」という指標が出ます。GA4の「広告費用」には、リンクしたGoogle広告の費用と、データインポートで取り込んだ費用が入ります。Google広告コネクタをつながなくても、GA4のデータソースだけで費用と申込を同じ表に置けます。

この方法の弱いところは、Google広告側のキャンペーンや広告グループの細かい項目が取れないことと、Meta広告の費用は取り込まない限り入らないことです。料理教室の1枚では、費用はGoogle広告コネクタ、申込はGA4と分けておくほうが、どちらかが止まったときに原因を探しやすいです。

Meta広告をAPIで自動でシートに書く

毎月の貼り付けをやめたいときは、Meta広告のデータを取るAPI(マーケティングAPIのインサイト)から費用とクリックを取り、スプレッドシートに書くスクリプトを作る方法があります。APIを使うには、Metaのアプリを作り、広告のデータを読む権限(ads_read)を付ける必要があります。作る手間と、Metaの仕様変更のたびに直す手間がかかるので、社内に直せる人がいない場合はパートナーコネクタのほうが結果的に安く済みます。

パートナーコネクタを選ぶとき

データポータルの「作成」→「データソース」でコネクタの一覧を開き、検索欄に「Facebook」や「Meta」と入れると、ほかの会社が作ったコネクタが出ます。コネクタを公開する会社は、無料・無料お試しあり・有料のどれかを申告することになっています。

コネクタの一覧でMeta広告のパートナーコネクタを検索したところ
コネクタの一覧でMeta広告のパートナーコネクタを検索したところ

選ぶときは次の4つを見ます。

  • 料金の単位(データソースの数・広告アカウントの数・利用者の数のどれで決まるか)
  • 認証の方式(Metaのログインで承認するOAuthか、トークンを貼る形か)
  • 取れる項目(リンクのクリック・消化金額・キャンペーン名が日別に取れるか)
  • サポートの連絡先とプライバシーポリシーが載っているか

パートナーコネクタはGoogleが作ったものではありません。承認すると、Meta広告のデータはそのコネクタの会社を通ってデータポータルに入ります。どんなデータをどう扱うかは、その会社の説明で確かめます。使わなくなったら、データポータルの「データソース」の一覧でコネクタのカードの「その他のオプション」から「アクセス権を取り消します」を選びます。Google Workspaceを使っている教室では、組織でApps Scriptが無効だとパートナーコネクタのグラフにエラーが出るので、管理者に確かめます。

できないことと、その代わり

できないこと代わりの手
Meta広告をGoogle製のコネクタでつなぐパートナーコネクタか、スプレッドシート経由で入れる
Google広告の数字をリアルタイムで見る更新は12時間ごとで変えられない。当日の動きは管理画面で見る
表示回数0のキャンペーンを表に出す止まっているキャンペーンは管理画面で確かめる
オークション分析(インプレッション シェアなど)を載せるどのコネクタでも取れない。管理画面で見る
別のデータソースの数字をそのまま割り算するスコアカードを統合して比率を作る。表にするならデータを統合
広告の管理画面のコンバージョンとGA4の申込を一致させる一致しない前提で、1枚ではGA4に統一し、定義を書き添える
共有ドライブのスプレッドシートをつなぐマイドライブのフォルダに置いたシートをつなぐ

よく詰まるところ

症状原因直し方
Google広告コネクタでアカウントが一覧に出ないデータポータルを開いたアカウントにGoogle広告の権限が無い・別のアカウントでログインしている共用アカウントをGoogle広告に招待し、同じアカウントでデータポータルを開き直す
代表が開くとGoogle広告のグラフだけエラーになる閲覧者の認証情報になっている。MCC経由なら、見る人にMCCと教室のアカウント両方の権限が要るデータソースをオーナーの認証情報にする
古いレポートのグラフがある日からエラーになった住所表示オプションやオークション分析の項目が使えなくなったその項目をグラフから外す。住所は「アセットの場所」の項目に置き換える
広告費シートの費用が合計できない円記号やカンマが入り、文字として読まれているシートの費用を数字だけにし、データソースでタイプを数値にしてデータソースのフィールドを更新する
広告費シートが期間で絞れない日付が文字のまま読まれているシートの日付を 2026-10-01 の形にそろえるか、PARSE_DATE で日付に変える
シートに列を足したのにフィールドに出ないデータソースを作った後に列を変えたデータソースの編集画面で「データソースのフィールドを更新」を押す
スプレッドシートが選べない・つながらない共有ドライブに置いている・ドライブと別のアカウントで開いているマイドライブに置き直し、同じアカウントでつなぐ
Meta広告から来た申込がGA4で0件になる広告のURLにutmパラメータが付いていない広告の「URLパラメータ」にutmを入れる。付ける前の月の分は戻らない
Meta広告の申込が「広告以外」に入るutm_mediumが paid_social 以外(cpc や social など)になっている計算フィールドの式とutmの値をそろえる
Google広告の申込が「広告以外」に入る自動タグ設定がオフで、google / cpc にならないGoogle広告の自動タグ設定をオンにする
管理画面のコンバージョンとGA4の申込が合わない数える仕組み・手柄の付け方・日付の付け方が違う合わせようとせず、1枚はGA4で統一し、定義を書き添える
月末の1日分だけ広告費がずれる広告アカウントとGA4のタイムゾーンが違うタイムゾーンをそろえる。変えられないならずれを1枚に書き添える
申込1件あたりの広告費が逆数になった統合するスコアカードを選ぶ順が逆費用を先に、申込を後に選び直して統合を作り直す
Metaのクリックが GA4のセッションよりずっと多い「クリック(すべて)」を貼っている「リンクのクリック」を貼る

次にやること

Google広告から来た申込を、Google広告の管理画面でもコンバージョンとして数えたいときは「GA4とGoogle広告を連携する:問い合わせを広告のコンバージョンにする」で、GA4のキーイベントをGoogle広告に渡します。Meta広告の管理画面で申込を数えるピクセルをまだ入れていないなら「GTMで広告のタグを入れる:Google広告のコンバージョンタグとMeta ピクセル」が先です。キャンペーン別に広告費と申込を1つの表で割り算したくなったら「データポータル(Looker Studio)の「データを統合」:広告費とGA4の申込を1つの表にする」に進みます。広告の段を足す前の、毎月の1枚そのものの作り方は「データポータル(Looker Studio)でGA4のレポートを作る:毎月の数字を1枚にまとめる」に書いています。

あわせて読む