データポータル(Looker Studio)のグラフとダッシュボード:1枚に何をどこへ置くか

公開 更新 書いた人 大林 諒

データポータル(Looker Studio)は、グラフを置くこと自体は簡単です。難しいのは、何をどのグラフで、どこに置くかを決めるところです。グラフを思いつくままに足すと、代表が開いても「で、先月はよかったのか悪かったのか」が分からない1枚になります。この記事では、サンプル料理教室の代表が毎月5日に開く1枚を例に、グラフの選び方、上から下への並べ方、前年同月比の出し方、色と数字の書式のそろえ方を書きます。前提は、GA4と「サンプル料理教室_申込一覧」「サンプル料理教室_広告費」の2つのスプレッドシートがデータソースとしてつながっていることです。つなぎ方は別の記事に書いています。

この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. グラフの選び方
  3. 1枚の配置
  4. サンプル料理教室の経営者向け1枚を作る
  5. 前年同月比・前期間比の出し方
  6. 色と書式をそろえる
  7. 応用
  8. できないことと、その代わり
  9. よく詰まるところ
  10. 次にやること

先に決めること

グラフを置く前に、次の4つを決めます。ここが決まっていないと、置いたグラフを後から入れ替えることになります。

誰が、いつ、何を決めるために見るか

サンプル料理教室の1枚は、代表が毎月5日ごろに開き、翌月の広告費と体験レッスンの枠数を決めるために見ます。決めることが「広告費を増やすか減らすか」と「体験の枠を増やすか」なら、要る数字は申込の件数、申込の入口、広告費の3つに絞れます。

見る人と決めることが決まらないまま作ると、GA4で見られる数字を全部並べたくなります。ユーザー属性・デバイス・平均エンゲージメント時間は、月に数十件の申込の教室では月ごとの揺れが大きく、見ても次の手が決まりません。この1枚には載せません。

結論の数字をどこから取るか

申込の件数は、GA4のキーイベント(旧コンバージョン)と申込一覧のシートの両方で数えられます。サンプル料理教室では、結論の数字はシートから取り、GA4はサイトの中の動きを見るのに使います。シートには電話や紹介で来た申込も入り、受付が入会の有無まで書いているからです。GA4のキーイベントは、サイトのボタンが押された回数です。両方を同じ大きさで並べると「どっちが本当の件数か」と聞かれるので、上段はシートの数字にそろえます。

何と比べるか

数字は1つだけでは良し悪しが分かりません。料理教室は1月の新年と4月の新生活に申込が増え、8月に減ります。前月と比べると毎年8月は「悪い」と出てしまうので、主に比べる相手は前年同月にします。前月との比較は、13か月の推移のグラフで目で追います。

1ページに収めるか、分けるか

代表が見る1ページ目は、スクロールせずに全体が見える量にします。経路ごとの月別の表や、申込の明細は2ページ目に回します。ページの足し方とナビゲーションの種類は、最初のレポートを作る記事に書いたとおりです。

グラフの選び方

データポータルのグラフは20種類以上あります。毎月の1枚で使うのはそのうち6〜7種類です。

見せたいことグラフサンプル料理教室での例向かない場面
1つの数字と前年との差スコアカード先月の体験申込・入会・広告費内訳を見せたいとき
月ごとの増え方・減り方期間グラフ直近13か月の申込件数項目どうしの比較
項目ごとの大きさの比較横棒グラフ・縦棒グラフ申込経路別の件数項目が2つしかないとき
数字を正確に並べる表チャネル別のセッションとキーイベント傾向をひと目で見せたいとき
全体の中の割合円グラフレッスン種別の割合区分が6つ以上・差が小さいとき
2つの指標を1つの軸で複合グラフ媒体別の費用(棒)とクリック(線)指標どうしの単位がまったく違うとき
地域ごとの差マップチャート・Google マップ1教室ではほぼ使わない来る人の範囲が狭いとき
目標に対する達成度ブレットグラフ・流量計月15件の目標に対する申込件数目標を決めていないとき
「グラフを追加」のメニューでグラフの種類が並んでいるところ
「グラフを追加」のメニューでグラフの種類が並んでいるところ

スコアカード

1つの指標を大きく出すグラフです。比較期間を設定すると、下に前年との差が出ます。ディメンションを入れないので、「何の数字か」はタイトルで伝えます。スコアカードは1枚に3〜5個までにします。8個並べると、どれが大事かが分からなくなります。

期間グラフ

横軸が日付の線グラフです。データソースに日付のディメンションがあると使えます。1つのグラフに指標は5つまで置けます。毎月の1枚では、期間のディメンションを「年、月」の粒度にして月ごとの点にします。日ごとにすると、平日と土日の差で線がギザギザになり、月の流れが読めません。

似たグラフに「折れ線グラフ」があります。折れ線グラフは横軸に日付以外のディメンションも使えますが、データの無い日で線が途切れます。日付が横軸なら期間グラフを使います。

横棒グラフと縦棒グラフ

項目ごとの大きさを比べるグラフです。申込経路のように名前が長い項目は横棒にすると、ラベルが斜めにならずに読めます。縦と横は「スタイル」タブの「棒グラフ」で切り替えます。

内訳ディメンションを入れると、1本の棒を色で分けられます。月ごと(ディメンション)に媒体別(内訳)の広告費を積み上げる、という使い方です。内訳を入れると指標は1つに限られます。

表

数字を正確に読ませたいときは表です。指標の表示を「棒グラフ」や「ヒートマップ」にすると、表のまま大小が目で分かります。チャネル別のキーイベントは、数字と棒を並べた表にすると、棒グラフと表を2つ置かずに済みます。GA4のデータソースではディメンション10個・指標20個まで入りますが、毎月の1枚なら列は5つまでにします。

円グラフ

全体の中の割合を見せるグラフです。ディメンションと指標は1つずつで、スライスは10個までです。区分が多いと残りは「その他」にまとめられます。サンプル料理教室ではレッスン種別(和食・洋食・パン・お菓子)の4区分だけに使っています。申込経路のように6つ以上ある区分や、割合が近い区分は、円グラフだと差が読めません。横棒グラフにします。

マップチャートとGoogle マップ

地域ごとの値を地図の色で見せるグラフです。マップチャートは国・都道府県の単位で塗り分け、Google マップは住所や郵便番号の単位まで出せます。

1教室の料理教室は、来る人のほとんどが教室から電車で30分ほどの範囲にいます。都道府県で塗っても1色になるだけなので、この1枚には地図を置きません。GA4の地域は閲覧した端末の位置を推定した値で、市区町村の単位では当てになりません。どの駅から通っているかを知りたいなら、申込フォームに最寄り駅の項目を足して、シート側で数えるほうが確かです。

複数の店舗があり、県をまたいで広告を出している会社なら、マップチャートは役に立ちます。

ブレットグラフと流量計

目標に対してどこまで来たかを見せるグラフです。流量計は目標1つ、ブレットグラフは複数の目標(最低ラインと目標など)を出せます。月の申込目標を決めている教室なら、スコアカードの代わりに使えます。目標が無いのに置くと、目盛りの最大値が自動で決まり、意味のない針になります。

1枚の配置

上から「結論→内訳→推移」

1枚は上から下へ、結論・内訳・推移の順に並べます。人は左上から読み始め、上で「よかったか悪かったか」が分かれば、下は理由を探すために読みます。

サンプル料理教室の1ページ目は次の配置です。キャンバスは「画面(16:9)」です。

┌──────────────────────────────────────────────┐
│ サンプル料理教室 毎月の数字 [期間設定]      │
├──────────┬──────────┬──────────┬──────────┤
│ 体験申込  │ 入会      │ 広告費    │ サイトの申込│
│ 前年比    │ 前年比    │ 前年比    │ (GA4)   │
├──────────┴──────────┼──────────┴──────────┤
│ 申込経路別(横棒)           │ チャネル別(表・棒付き)     │
├──────────────────────┼──────────────────────┤
│ レッスン種別(円)           │ 媒体別の広告費(積み上げ縦棒)│
├──────────────────────┴──────────────────────┤
│ 直近13か月の申込(期間グラフ・前年の線つき)          │
└──────────────────────────────────────────────┘
段置くものデータソース読み取ること
ヘッダータイトル・期間設定なしいつの数字か
上段スコアカード4つ申込一覧・広告費・GA4先月はよかったか
中段左申込経路別・レッスン種別申込一覧どこから、何に申し込んだか
中段右チャネル別・媒体別の広告費GA4・広告費サイトと広告のどこが効いたか
下段直近13か月の推移申込一覧季節の波の中で今どこか

左の列は申込一覧、右の列はGA4と広告費にそろえています。同じ列に同じデータソースを置くと、期間設定のコントロールで数字が動いたときに、どのグラフが連動したかが追いやすくなります。

大きさと間隔をそろえる

グラフの大きさと間隔がばらばらだと、内容より先に雑な印象が残ります。

  1. ツールバーの「テーマとレイアウト」をクリックし、「レイアウト」タブを開く
  2. 「配置先」を「グリッド」にし、「グリッドの設定」でサイズを決める(初期は「スマートガイド」で、ほかのグラフの端に合わせて吸い付く)
  3. スコアカードを1つ作って大きさを決め、残りはそれをコピーして指標だけ変える

グリッドの設定は、変えた後に追加・移動したグラフにだけ効きます。先にグリッドを決めてから置きます。

「テーマとレイアウト」の「レイアウト」タブでグリッドの設定を開いたところ
「テーマとレイアウト」の「レイアウト」タブでグリッドの設定を開いたところ

タイトルに期間と比較相手を書く

スコアカードの初期のタイトルは指標名(「Record Count」など)です。「体験申込(先月・前年同月比)」のように、何の数字で、何と比べているかをタイトルに書きます。期間グラフには「直近13か月」と書きます。ヘッダーのテキスト ボックスには「毎月5日以降に見る(Search Consoleと広告の数字が固まるため)」の1行を置いています。

サンプル料理教室の経営者向け1枚を作る

申込一覧には、最初のレポートを作る記事で足した計算フィールド「入会数」があるものとして書きます。

上段のスコアカード

  1. 「グラフを追加」から「スコアカード」を選び、左上に置く
  2. 「設定」タブでデータソースを「サンプル料理教室_申込一覧」にし、指標を「Record Count」にする
  3. 「期間のディメンション」を「申込日」にする
  4. 「デフォルトの期間のフィルタ」を「カスタム」にして先月を選び、「比較期間」を「前年」にする
  5. 指標の左の鉛筆の形のアイコンから、表示名を「体験申込」に変える
  6. このスコアカードをコピーして右に3つ並べ、指標とデータソースを入れ替える

2つ目は申込一覧の「入会数」、3つ目は広告費のシートの「費用」、4つ目はGA4の「キーイベント」です。広告費のシートでは期間のディメンションを「日付」にします。

上段にスコアカードが並び、それぞれに前年同月との差が出ているところ
上段にスコアカードが並び、それぞれに前年同月との差が出ているところ

「1件あたりの広告費」を上段に置きたくなりますが、広告費と申込が別々のデータソースにあるので、1つのグラフの中で割り算ができません。2つを結合する「データを統合」が要ります。統合は数字が黙ってずれる原因になりやすいので、最初の1枚では広告費と申込件数を横に並べ、割り算は代表の頭の中でしてもらいます。

中段の内訳

  1. 「横棒グラフ」を追加し、ディメンションを「申込経路」、指標を「Record Count」にする
  2. 「棒グラフの数」を申込経路の数(サンプル料理教室では7)にし、「残りを「その他」としてグループ化する」をオフにする
  3. 「円グラフ」を追加し、ディメンションを「レッスン種別」、指標を「Record Count」にする
  4. 右側に「表」を追加し、データソースをGA4、ディメンションを「セッションのデフォルト チャネル グループ」、指標を「セッション」「キーイベント」にする
  5. 表の「スタイル」タブで、「キーイベント」の列の表示を「棒グラフ」にする
  6. 「積み上げ縦棒グラフ」を追加し、データソースを広告費、ディメンションを「日付」(年、月)、内訳ディメンションを「媒体」、指標を「費用」にする

媒体別の広告費だけは、このグラフに限って期間を直近6か月にしています。先月1か月だけだと棒が1本になり、積み上げの意味がないからです。

中段に申込経路別の横棒グラフを置いたところ
中段に申込経路別の横棒グラフを置いたところ

下段の推移

  1. 「期間グラフ」を追加し、ページの下に横長に置く
  2. データソースを申込一覧、期間のディメンションを「申込日」にし、粒度を「年、月」にする
  3. 指標を「Record Count」にする
  4. このグラフだけ期間を「カスタム」で直近13か月にする
  5. 「比較期間」を「前年」にする

前年の線が別の色で重なり、季節の波の中で今年が上か下かが分かります。

直近13か月の申込件数の線に、前年の線が薄い色で重なっているところ
直近13か月の申込件数の線に、前年の線が薄い色で重なっているところ

前年同月比・前期間比の出し方

比較期間は、期間グラフ・表・面グラフ・スコアカードで使います。経路ごとの前年との差を見たいときは、横棒より表にしたほうが、差の列と増減の矢印が出て読みやすくなります。設定できるのは編集者だけで、閲覧者は期間設定のコントロールでグラフの現在の期間を変えられます。

比較期間の選び方

種類比べる相手先月が2026年9月のとき
前の期間直前の同じ長さの期間9月と同じ日数の、その直前の期間
前年1年前の同じ日付2025年9月1日〜30日
絶対指定カレンダーで選んだ期間選んだ日付
詳細設定「今日」から何日・何か月前と決めた期間「今日」「負」「13」「月」など

「前の期間」は、月ではなく日数で遡ります。31日の月と30日の月が並ぶと、比較の範囲が前月の1日〜末日とぴったり合わないことがあります。前月と正確に比べたいときは、表に月のディメンションを入れて並べるか、13か月の期間グラフで読みます。毎月の1枚では、スコアカードと表は「前年」にそろえ、前月との差は推移のグラフに任せています。

表で経路ごとの前年との差を出す

  1. 表を追加し、ディメンションを「申込経路」、指標を「Record Count」にする
  2. 「比較期間」を「前年」にする
  3. 「上位 N 行」を使っているなら、「「その他」グループに含める」をオフにする

表には今年の値の横に、前年との差の列が増減の印つきで出ます。「その他」へのまとめと比較は一緒に使えません。比較の列が出ないときは、まずここを見ます。

申込経路別の表に、前年との差の列が増減の矢印つきで出ているところ
申込経路別の表に、前年との差の列が増減の矢印つきで出ているところ

件数が少ないときは差の数で出す

月に十数件の教室では、前年比が「+50%」でも4件が6件になっただけ、ということがよくあります。スコアカードの「スタイル」タブで「絶対的な変化を表示」をオンにすると、割合ではなく「+2」のような差の数で出ます。サンプル料理教室の上段は、体験申込と入会を差の数、広告費を割合にしています。

入会率のような割合の指標は、比較を割合で出すと「30%が36%になった」が「+20%」と出て、代表が混乱します。割合の指標こそ「絶対的な変化を表示」にして、差で見せます(ポイントの表記になるかは画面で確かめます)。

全体に対する割合を出す

申込経路の構成比を見たいときは、円グラフを使わず、表や棒の指標に「比較計算」を付けます。

  1. 表を選び、「設定」タブで指標「Record Count」の鉛筆の形のアイコンをクリックする
  2. 「比較計算」で「全体に対する割合」を選ぶ
  3. 件数も並べたいときは、左の「使用可能なフィールド」から「Record Count」をもう一度ドラッグして足す

「Instagram 12件・全体の35%」のように、件数と割合を1行で読めます。

色と書式をそろえる

色はテーマで決め、個別に塗らない

テーマは、レポート全体のグラフ・背景・文字の色をまとめた設定です。テーマの選び方とロゴからの抽出は、最初のレポートを作る記事に書いています。ここで書くのは、テーマを決めた後に色が崩れる場面です。

グラフを1つ選んで「スタイル」タブで色を変えると、そのグラフはテーマの対象から外れます。後でテーマを変えても、そのグラフだけ古い色のまま残ります。色を変えたくなったら、まずテーマのほうを直します。外れてしまったグラフは、「レポートの既存のテーマに戻す」ボタンで戻ります。

同じ申込経路はどのグラフでも同じ色にする

横棒グラフで「Instagram」が紫、別のページの表の棒で「Instagram」が緑だと、代表は別のものだと思います。色の決まり方には3つあります。

配色色の決まり方向く場面
ディメンションの値値ごとに色が決まり、順位が変わっても同じ色申込経路・媒体のように毎月同じ項目が出るもの
系列の順序1位・2位の順に色が決まる順位そのものを見せたいとき
単一色1色の濃淡項目の区別より大小だけを見せたいとき

申込経路と媒体は「ディメンションの値」にします。

  1. グラフを選び、「スタイル」タブの「配色」で「ディメンションの値」(画面では「ディメンション値」と出ることもあります)を選ぶ
  2. 「テーマとレイアウト」の「テーマ」タブで「ディメンション値の色の管理」を開く(「リソース」メニューの「ディメンションの値の色の管理」からも開ける)
  3. 「Instagram」「Google広告」「Meta広告」「LINE」など、それぞれの値の色見本をクリックして色を決める
ディメンションの値の色の管理で、申込経路ごとに色を決めているところ
ディメンションの値の色の管理で、申込経路ごとに色を決めているところ

カラーマップには、レポートのどこかのグラフに表示された値だけが入ります。まだ一度も出ていない「紹介」のような値は、「値を追加」で先に入れておきます。マップに無い値は、見る人ごとに違う色が付くことがあります。カラーマップから値を1つだけ消すことはできず、「デフォルトの色を復元」で全部戻すしかありません。手で決めた色も消えるので、押す前に色の一覧を控えておきます。

増えると困る数字の色を逆にする

スコアカードの前年との差は、初期だと増えれば緑、減れば赤で出ます。広告費は増えると緑で出て、代表には「よいこと」に見えます。広告費のスコアカードだけ、「スタイル」タブの「プラスの変化の色」を赤、「マイナスの変化の色」を緑に入れ替えます。

数字の書式

数字書式設定する場所
件数整数・桁区切り初期のままでよい
広告費通貨(円)データソースで「費用」のタイプを通貨にする
入会率パーセント・小数1桁計算フィールドのタイプをパーセントにする
スコアカードの大きな数字短縮表示をオフスコアカードの「スタイル」タブ

スコアカードの「数値を短縮表示」は、553,939を「553.9K」のように英語の単位で縮めます。広告費が「123.4K」と出ても代表には伝わらないので、オフにします。

通貨のタイプは数字に記号を付けるだけで、換算はしません。グラフの中だけで「12件」のように単位を付けたいときは、フィールドのタイプのアイコンから「カスタム値形式」を使います。

#,##0'件'

カスタム値形式はそのグラフだけに効き、レポート全体には広がりません。短縮表示とも一緒に使えません。何個ものグラフに同じ書式を付けるなら、データソース側のタイプで決めます。

書式をほかのグラフに写す

整えたグラフを右クリックして「コピー」を選び、写したいグラフを右クリックして「特殊貼り付け」→「スタイルのみ貼り付け」を選ぶと、データの設定はそのままで見た目だけが写ります。表を何個か置くときは、1つを整えてから写すと早く済みます。

条件付き書式は1枚に1〜2か所まで

表・ピボット テーブル・スコアカード・横棒グラフには、条件で色を変える「条件付き書式」を付けられます。「スタイル」タブの「条件付き書式」で「書式を追加」をクリックし、条件と色を決めます。

サンプル料理教室では、2ページ目の経路別の表で、入会率が20%を下回った行だけ文字を赤にしています。あちこちに付けると赤と緑だらけになり、どれが本当に悪いのかが分からなくなります。

応用

推移のグラフに目標の線を引く

月15件の申込目標があるなら、期間グラフの「スタイル」タブで「基準線を追加」をクリックし、定数値に15を入れます。ラベルを「月の目標」にすると、どの月が目標に届いたかが線の上下で分かります。基準線は1つのグラフに10本まで引けます。

スコアカードに小さな推移を付ける

スコアカードの「設定」タブで「スパークライン」に日付のディメンションを入れると、数字の下に小さな線が出ます。先月の中で月初に集中したのか、月末に伸びたのかが分かります。

2ページ目に経路×月の表を置く

ピボット テーブルで、行を「申込経路」、列を「申込日」(年、月)、指標を「Record Count」にし、指標の表示をヒートマップにできるか画面で確かめ、できれば、どの経路がどの月に強かったかが色の濃さで見えます。1ページ目に置くには細かすぎるので、2ページ目に置いています。

できないことと、その代わり

できないこと代わりの手
別々のデータソースの指標を1つのグラフで割り算するデータを統合を使う。最初はグラフを横に並べる
円グラフで前年と比べる(2つの期間の割合を1つの円では並べられない)比較期間を付けた表かスコアカードにする
カスタムテーマを別のレポートで使い回す整えたレポートをコピーして使う
カラーマップから値を1つだけ消す消さずに残す。全部戻すなら「デフォルトの色を復元」
教室の周りの町ごとに来た人を地図で見るフォームに最寄り駅の項目を足し、シート側で数える
比較計算・累積の関数の式を書き換える計算フィールドで式を書く
グラフごとのカスタム値形式をレポート全体に広げるデータソース側でフィールドのタイプを決める

よく詰まるところ

症状原因直し方
表に前年との差の列が出ない「「その他」グループに含める」がオンオフにする。比較とまとめは一緒に使えない
横棒グラフだと前年との差が読み取りにくい2本の棒の長さを目で比べるしかない比較期間を付けた表に変えて差の列を出す
前月比の範囲が前月の1日〜末日とずれる「前の期間」は同じ日数で遡る月のディメンションで並べるか、推移のグラフで読む
円グラフに「その他」が出るスライスの数が区分の数より少ない区分が多いなら横棒グラフにする
申込経路の色がグラフごとに違う配色が「系列の順序」で、順位で色が決まっている「ディメンションの値」にし、カラーマップで色を決める
テーマを変えたのに1つのグラフだけ色が変わらないそのグラフを個別に塗った「レポートの既存のテーマに戻す」ボタンを押す
広告費が増えたのに緑で出る初期の変化の色が「増える=緑」広告費のスコアカードだけ色を入れ替える
広告費が「123.4K」と出る「数値を短縮表示」がオンオフにする
入会率が「2,500%」や「0.25」と出るシートの値が25で入っている、またはタイプが数値のまま値を0.25で入れ、タイプをパーセントにする
スコアカードの件数がシートの全件と同じ期間のディメンションが設定されていない「期間のディメンション」を申込日にする
推移のグラフが今月のところで急に落ちる期間に今月の途中が含まれている期間を先月までにする
推移のグラフがギザギザで読めない期間のディメンションが日ごとの粒度「年、月」にする
ある月だけ線が0になるデータの無い月が「ゼロとして扱う」になっている本当に0件ならそのまま。抜けなら「線形補間」か「改行」にする
見る人によって経路の色が違うその値がカラーマップに入っていない「値を追加」で入れておく

次にやること

上段の数字の期間を代表が自分で変えられるようにするなら、「データポータル(Looker Studio)のフィルタと期間:見る人が絞り込めるコントロールの置き方」で、期間設定とプルダウンのコントロールを足します。入会率や広告費1件あたりのような比率を自分で作るときは「データポータル(Looker Studio)の計算フィールド:CASE文・比率・日付の関数」が続きです。GA4の数字を中心にした1枚の作り方は「データポータル(Looker Studio)でGA4のレポートを作る:毎月の数字を1枚にまとめる」に書いています。

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