Notionの導入手順:会社のワークスペースを作り、メンバーを招待する

公開 書いた人 大林 諒

Notionを会社に入れるとき、最初の1日でやることを間違えると、あとから直すのに何倍も手間がかかります。いちばん多いのは、誰かが個人で使っていたワークスペースにそのまま同僚を招き、持ち主が分からないまま会社の情報が積み上がっていく形です。この記事では、導入の前に決めること、会社のワークスペースを作る手順、メンバーとゲストの招待、メールのドメインで自動参加させる設定、最初に作るチームスペースとページ、スタッフへの説明会の中身、個人で使っていたページの移し方を、順に書きます。読み終わると、会社のワークスペースを作って全員を招待し、初日から仕事に使える状態まで進められます。前提は、どのプランにするかの見当がついていることです。プランの選び方は「Notionの料金プラン:フリー・プラス・ビジネス・エンタープライズの違いと選び方」に書いています。

例は、スタッフ6名ほどの予約制の小さな料理教室「サンプル料理教室」です。代表がワークスペースを作り、講師3名と受付2名をメンバーとして招き、外部のデザイナーとチラシの印刷会社をゲストとして招きます。

導入が終わった直後のワークスペース「サンプル料理教室」。サイドバーにチームスペース「教室全体」「講師」「受付」が並び、「教室全体」の中に「はじめに読む」「今月の連絡事項」「タスク」が見えている状態
導入が終わった直後のワークスペース「サンプル料理教室」。サイドバーにチームスペース「教室全体」「講師」「受付」が並び、「教室全体」の中に「はじめに読む」「今月の連絡事項」「タスク」が見えている状態
この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. 個人のアカウントで作ったワークスペースを会社用にしない理由
  3. 導入でつくるものの一覧
  4. 手順:会社のワークスペースを作る
  5. 手順:チームスペースと最初のページを作る
  6. 手順:メンバーとゲストを招待する
  7. 役割の違い
  8. スタッフへの説明会(30分)でやること
  9. 個人で使っていたページを会社のワークスペースへ移す
  10. 応用:辞める人・入る人の手順を決めておく
  11. できないことと、その代わり
  12. よく詰まるところ
  13. 次にやること

先に決めること

ワークスペースを作る前に、次の5つを決めておきます。どれも、あとから変えると全員に影響が出るものです。

決めること何を決めるかサンプル料理教室の答え
ワークスペースの名前社員が見て会社のものと分かる名前「サンプル料理教室」
ワークスペースのオーナー設定・請求・メンバーの管理をする人。少なくとも1人必要代表。予備のオーナーとして受付Aも追加する
作るアカウントのメールアドレスオーナーがNotionに登録するメールアドレス会社のメール daihyo@sample-cooking.example
メンバーにする人毎日ワークスペースを使う人。料金は1人ずつかかる代表・講師3名・受付2名の6人
ゲストにする人決まったページだけを見る社外の人外部のデザイナー1名とチラシの印刷会社

オーナーを2人にしておくのは、代表が入院したり、ログインできなくなったりしたときに、設定や請求を誰も触れなくなるのを防ぐためです。公式ヘルプでは、すべてのワークスペースに少なくとも1人のオーナーが必要とされています。1人だけにしておくと、その1人に何かあったときに止まります。予備のオーナーは、毎日Notionを開いていて、代表が信頼して設定を任せられる人にします。

メンバーとゲストの分け方は、公式のガイドの考え方がそのまま使えます。定期的にログインしてワークスペースの多くの情報を見る人はメンバー、会社の外の人で特定のページだけを見る人はゲストです。ゲストはチームスペースに入れず、共有されたページの外に新しいページを作ることもできません。社員をゲストにして料金を浮かせようとすると、新しいページが増えるたびに招待し直す手間が出て、結局続きません。

個人のアカウントで作ったワークスペースを会社用にしない理由

すでに代表やスタッフの誰かが、個人のメールアドレスでNotionを使っていることはよくあります。そのワークスペースに同僚を招いて会社用にするのが早く見えますが、次の理由で、会社のメールアドレスで新しく作り直します。

起きること個人のワークスペースを会社用にした場合会社のメールで新しく作った場合
作った人が辞めるオーナーが個人のアカウントのままで、会社がワークスペースを管理できない会社のアカウントがオーナーなので、辞めた人をメンバーから外すだけで済む
個人のページと会社のページ手帳や家計のメモと、会社の議事録が同じワークスペースに混ざる会社の情報だけが入る
請求個人のクレジットカードで払っていて、経費の処理が面倒になる会社のカードと会社の名義で払える
メールのドメインでの自動参加個人のメール(gmail.comなど)のドメインでは使えない会社のドメイン sample-cooking.example を登録できる
説明会での見え方「代表の個人のNotion」に見え、スタッフが遠慮して書かない「会社のNotion」として扱われる

代表が個人で使っていたページのうち、会社で使いたいものは、あとで会社のワークスペースへ移します。移し方はこの記事の後半に書いています。

導入でつくるものの一覧

この記事の手順で、初日に作るものは次のとおりです。全部で1〜2時間ほどです。

つくるもの中身誰が見るか
ワークスペース「サンプル料理教室」会社の情報の入れ物メンバー6人
チームスペース「教室全体」全員が見る連絡・タスク・マニュアル。全員が自動で入る設定にする全員
チームスペース「講師」講師のシフト・レシピの試作メモ講師3名と代表
チームスペース「受付」受付の「今日やること」・体験申込受付2名と代表
経営メモ採用・月ごとの数字のメモ代表だけ
ページ「はじめに読む」Notionの使い方の決まり。説明会で使う全員
ページ「今月の連絡事項」LINEのグループで流していた連絡の置き場全員
データベース「タスク」担当・期限・状態全員
ページ「チラシの制作」デザイナーと印刷会社とのやり取り代表・受付とゲスト2人

手順:会社のワークスペースを作る

1. 会社のメールアドレスでNotionに登録する

  1. パソコンのブラウザで notion.com を開き、新しく登録する
  2. 登録に使うメールアドレスに、会社のメールアドレス daihyo@sample-cooking.example を入れる
  3. 画面の案内に沿って本人確認を済ませる
  4. 名前を入れる。メンバーの一覧に出るので、社内で呼ばれている名前にする

登録の方法がいくつか出てきても、使うメールアドレスは会社のものにします。個人のGmailで登録しないことが、この手順のいちばん大事なところです。

2. ワークスペースを作る

初めて登録したときは、画面の案内に沿って進むとワークスペースを作る流れになります。使い方を聞かれたら、会社やチームで使う側を選び、ワークスペースの名前に「サンプル料理教室」と入れます。

すでに別のワークスペースを持っているアカウントで、もう1つ会社のワークスペースを作るときは、公式ヘルプの手順どおりに進めます。

  1. サイドバーの下にあるワークスペース名を押し、切り替えのメニューを開く
  2. 使いたいメールアドレスの右にある「•••」を押す
  3. 「ワークスペースへの参加・新規作成」を選ぶ
  4. 一覧を下までスクロールし、「ワークスペースを作成」を押す
  5. 画面の案内に沿って、名前に「サンプル料理教室」と入れて作る

ワークスペースを複数持っている場合は、サイドバーの下のワークスペース名から切り替えます。公式ヘルプには、デスクトップアプリで ctrl + shift + 数字キー でも切り替えられると書かれています(Macでのキーの組み合わせは記載がありません)。

3. 言語とワークスペースの基本を確かめる

  1. サイドバーの「設定」を開く
  2. 「環境設定」で、「言語と時間」の「言語」が日本語になっているかを確かめる
  3. 「一般」で、ワークスペースの名前とアイコンを確かめる。アイコンは教室のロゴにしておくと、ほかのワークスペースと見分けやすい

言語の設定は人ごとです。スタッフにも、それぞれの「設定」で日本語になっているかを確かめてもらいます。スマホのアプリは、スマホ本体の言語設定に従います。

「設定」→「一般」で、ワークスペースの名前「サンプル料理教室」とアイコン、その下の「許可されたメールドメイン」の欄が見えているところ
「設定」→「一般」で、ワークスペースの名前「サンプル料理教室」とアイコン、その下の「許可されたメールドメイン」の欄が見えているところ

4. 有料プランにする

メンバーが2人以上になると、フリープランはワークスペース全体で1,000ブロックまでになります。6人で使うなら、メンバーを招待する前に有料プランにしておきます。

  1. サイドバーの「設定」を開く
  2. 「プランをアップグレード」または「プランを見る」を選ぶ
  3. 選んだプランの下の「アップグレード」を押す
  4. 注文の概要を確かめ、会社のクレジットカードを入れて「アップグレード」を押す

新しく登録したチームは、ビジネスプランを30日間試せる場合があります(2026年10月時点のヘルプセンターの記載)。条件は、プロフェッショナルドメイン(会社のドメイン)のメールアドレスを使っていること、すでにビジネスやエンタープライズを使っていないことで、個人のメールアドレスや教育機関のドメインは対象外です。始めるのはウェブ版かデスクトップアプリからです。支払い情報を入れて始めると、終わったときにそのまま契約に切り替わるので、試すなら終わる日を予定表に入れておきます。

手順:チームスペースと最初のページを作る

メンバーを招く前に、置き場所を作っておきます。空のワークスペースに招くと、各自がプライベートにページを作り始め、最初から散らかります。

5. チームスペース「教室全体」を作り、全員が入る設定にする

  1. サイドバーのチームスペースの見出しにカーソルを合わせ、「+」を押す
  2. 名前に「教室全体」、説明に「全員が見る連絡・タスク・マニュアル」と入れる
  3. 「チームスペースを作成」を押す
  4. 「教室全体」の「メンバーを追加」のメニューか、チームスペース設定の「メンバー」タブで、「デフォルトチームスペースにする」をオンにする

デフォルトチームスペースにすると、今のメンバーがすぐに入り、これから招待する人も自動で入ります。ただし、制限されたメンバーは自動では入らないので、個別に追加します。公式ヘルプでは、ワークスペースには全メンバーが入るチームスペースが少なくとも1つ必要とされています。

6. 「講師」「受付」のチームスペースを作る

  1. 同じ手順で「講師」を作る
  2. 設定で、参加の方法をクローズドにする。存在は全員に見えますが、オーナーかメンバーが招待しないと入れません
  3. 「受付」も同じように作る

チームスペースには3つの種類があります。

種類意味使えるプランサンプル料理教室での使い方
オープン誰でも参加でき、中身を見られるすべて使わない(教室全体はデフォルトにする)
クローズド存在は全員に見えるが、招待がないと入れないすべて講師・受付
プライベート招待された人以外には存在自体が見えないビジネス・エンタープライズ経営メモ(ビジネスの場合)

「経営メモ」は、ビジネスプラン以上ならプライベートのチームスペースにして、代表だけを入れます。プラスプランならプライベートのチームスペースは作れないので、代表のサイドバーの「プライベート」に「経営メモ」というページを作り、その下に採用や数字のメモを置きます。

7. 最初のページを作る

チームスペースごとに、初日に使うページだけを作ります。マニュアルや台帳は、全員が毎日開くようになってから足します。

置き場所ページ・データベース中身
教室全体はじめに読むNotionの使い方の決まり(後で書く5項目)
教室全体今月の連絡事項LINEのグループで流していた連絡をここに書く
教室全体タスク(データベース)名前・担当・期限・状態の4列
講師講師のシフト当面は今のシフト表の写真かリンクを貼るだけ
受付今日やること受付の朝・昼・閉める前の作業のチェックリスト
経営メモ経営メモ代表だけのメモ

「はじめに読む」には、次の5つを書いておきます。説明会でこのページを画面に映して話します。

  • 会社の情報はチームスペースに置く。プライベートは下書きだけ
  • 連絡は「今月の連絡事項」に書く。LINEのグループにはページの案内だけを流す
  • 頼みごとはタスクに入れ、担当と期限を必ず入れる
  • ページの名前は「何の・いつの」が分かるようにする(例:議事録 2026-10-28)
  • 分からないことはページにコメントを付けて代表か受付Aに聞く
チームスペース「教室全体」の設定の「メンバー」タブで、「デフォルトチームスペースにする」のスイッチをオンにしているところ
チームスペース「教室全体」の設定の「メンバー」タブで、「デフォルトチームスペースにする」のスイッチをオンにしているところ

手順:メンバーとゲストを招待する

8. メンバーを招待する

  1. サイドバーの「設定」を開く
  2. 「メンバー」を開き、「メンバー」タブにする
  3. 「メンバーを追加する」を押す
  4. 講師と受付の会社のメールアドレスを入れる
  5. ロールで「メンバー」を選ぶ(予備のオーナーにする受付Aは「ワークスペースオーナー」を選ぶ)
  6. 「招待」を押す

招待されたスタッフには、Notionから招待のメールが届きます。メールのリンクから登録すると、ワークスペース「サンプル料理教室」に入り、デフォルトチームスペースの「教室全体」が最初から見えます。「講師」「受付」には、それぞれのチームスペースの「•••」から「メンバーを追加」で入れます。

招待のリンクを使う方法もあります。「メンバー」タブで「コピー」を押すと招待のリンクがコピーされ、それを知っている人は誰でも有料のメンバーとして自動で入れます。リンクがLINEのグループなどで外に漏れると、知らない人がメンバーになって料金がかかります。招待はメールで行い、リンクは使わないなら「招待リンク」のスイッチをオフにしておきます。

9. メールのドメインで自動参加させる

人の入れ替わりがある会社では、会社のメールアドレスで登録した人が自動でメンバーとして入れるようにしておくと、招待の手間が減ります。

  1. サイドバーの「設定」を開く
  2. 「一般」の「許可されたメールドメイン」を開く
  3. sample-cooking.example を追加する

これで、sample-cooking.example のメールアドレスでNotionに登録した人には、登録の途中でワークスペース「サンプル料理教室」に参加する選択肢が出ます。参加するとゲストではなくメンバーとして扱われ、料金の対象になります。登録できるのは、今のメンバーのメールアドレスに含まれるドメインだけです。gmail.com のような誰でも作れるメールのドメインは登録しません。

6人の教室なら、メールで1人ずつ招待するだけでも困りません。自動参加は、アルバイトの入れ替わりが多い、拠点が複数ある、といった会社で役に立ちます。

10. ゲストを招待する

社外の人は、ワークスペースのメンバーにせず、ページ単位で招きます。

  1. チームスペース「教室全体」に「チラシの制作」のページを作る
  2. ページの右上の「共有」を押す
  3. デザイナーと印刷会社のメールアドレスを入れる
  4. ワークスペースのメンバーに加えるかを聞かれたら「今はスキップ」を選ぶ。これでゲストとしてそのページに追加される
  5. それぞれの権限を、画面に出る選択肢から選ぶ。デザイナーは書き換えられる権限、印刷会社は見てコメントできる程度の権限にする

ゲストは招かれたページとその下のページだけを見られ、ワークスペースのほかの場所は見えません。フリープランではゲストは10名までです。権限の選び方は「Notionの共有と権限:メンバーとゲストの違い、ページごとの権限の決め方」に書いています。

「設定」→「メンバー」で「メンバーを追加する」を押し、メールアドレスの入力欄とロールの選択(ワークスペースオーナー・メンバー)が出ているところ
「設定」→「メンバー」で「メンバーを追加する」を押し、メールアドレスの入力欄とロールの選択(ワークスペースオーナー・メンバー)が出ているところ

役割の違い

ワークスペースの役割は、公式ヘルプでは次のように分かれています。小さな会社で使うのは、上の3つです。

役割できることできないことプラン
ワークスペースオーナーワークスペースの設定、ワークスペースの削除、オーナー・メンバー・ゲストの管理―すべて。少なくとも1人必要
メンバーワークスペースの多くのページを見る・書く・コメントするワークスペースの設定の変更すべて。有料プランは1人ずつ料金がかかる
ゲスト招かれたページとその下のページを見る・書く(与えられた権限の範囲)チームスペースやグループへの参加、設定や請求の変更、メンバーの追加すべて。フリーは10名まで
メンバーシップ管理者メンバーの追加・削除ワークスペースの設定の変更エンタープライズだけ
一時メンバー承認済みのNotionマーケットプレイスのコンサルタントに、期限までメンバーと同じアクセスを与える(最大1年)。有料の枠を使わない。追加できるのはワークスペースの管理者だけ期限が来ると自動でアクセスがなくなる。アルバイトなど一般の短期スタッフ向けの役割ではない対象プランの記載なし
制限されたメンバー個別に追加されたチームスペースやページだけを使うチームスペースの作成、外のアプリの接続料金はメンバーと同じ扱い

サンプル料理教室では、代表と受付Aがワークスペースオーナー、講師3名と受付Bがメンバー、デザイナーと印刷会社がゲストです。オーナーを増やしすぎると、誰が設定を変えたか分からなくなります。オーナーは2人までにします。

スタッフへの説明会(30分)でやること

招待のメールを送っただけでは、スタッフは一度開いて終わります。招待の当日か翌日に、全員を集めて30分の説明会を開きます。サンプル料理教室では、レッスンのない平日の昼に、教室の大きな画面にパソコンをつないで行います。

時間やること話すこと・やってもらうこと
0〜5分なぜNotionを入れるかLINEで流れて見つからない連絡と、ホワイトボードのタスクをここに集める。お客様の予約は今までどおり予約システム
5〜10分ログインと言語の確認全員がスマホとパソコンでログインし、日本語になっているかを確かめる
10〜15分「はじめに読む」を一緒に読む5つの決まりを読み上げる。特に「会社の情報はチームスペースに置く」
15〜25分全員で1つずつ書いてみる「今月の連絡事項」に一言書く。「タスク」に自分の担当を1件入れて、期限を付ける。スマホで状態を完了に変える
25〜30分質問と次の決まり次の週から連絡はNotionだけに書く日を決める。分からないことはページにコメントで聞く

説明会でNotionの機能を全部見せる必要はありません。見せるのは、連絡を読む・書く、タスクを入れる・完了にする、の2つだけです。データベースの作り方やビューの切り替えは、使い始めて必要になった人にだけ教えます。

説明会のあと1週間は、代表が毎朝「今月の連絡事項」に連絡を書き、LINEのグループには「Notionに書きました」とだけ流します。Notionを開かないと連絡が分からない状態を1週間続けると、全員が毎日開くようになります。定着の決まりの作り方は「Notionが使いにくいと言われる理由と、社内に定着させる運用の決まり」に詳しく書いています。

「はじめに読む」のページ。コールアウトに5つの決まりが箇条書きで並んでいるところ
「はじめに読む」のページ。コールアウトに5つの決まりが箇条書きで並んでいるところ

個人で使っていたページを会社のワークスペースへ移す

代表が個人のワークスペースに書きためていたレシピのメモや、教室の開業のころの手順書を、会社のワークスペースに移します。同じアカウントで両方のワークスペースに入っていれば、ページを移動できます。

  1. 個人のワークスペースを開く
  2. サイドバーで移したいページ(いちばん上の階層のページ)の「•••」を押すか右クリックする
  3. 「別ページへ移動」を選ぶ
  4. 移動のメニューの下にあるワークスペースの選択で「サンプル料理教室」を選ぶ
  5. 会社のワークスペースを開き、サイドバーの「プライベート」に移ったページがあるのを確かめる
  6. そのページをつかんで、チームスペース「講師」など、置きたい場所へ動かす

下の階層のページも一緒に移ります。移ったページは、最初は自分の「プライベート」に入るので、チームスペースへ動かすまでは同僚には見えません。

公式ヘルプでは、ワークスペースをまたいで移したページは複製の扱いになり、問題が出る場合があるとされています。移したあとに、ページの中のリンク・画像・データベースが元どおりに表示されるかを確かめます。実際に移していると、ほかのページへのリンクが切れたり、データベースの関連付けが外れたりすることがあります。中身を確かめてから、個人のワークスペースの元のページを消します。消すのは、移したページを1か月ほど使って問題がないと分かってからでも遅くありません。

スタッフが個人のメールアドレスでNotionを使っていて、会社のメールアドレスで新しく入り直す場合は、その人の個人のアカウントと会社のアカウントが別になります。会社のアカウントで個人のワークスペースにも入れないとページを移せないので、移したいページが少なければ、中身をコピーして会社のワークスペースに貼るほうが早いこともあります。

移したいもの移し方
個人のワークスペースのページ(同じアカウントで両方に入っている)「別ページへ移動」でワークスペースを選ぶ
別のアカウントのワークスペースのページで、数が少ない中身をコピーして会社のワークスペースのページに貼る
Excelやスプレッドシートの台帳会社のワークスペースでCSVを取り込む(「NotionのCSVインポートとエクスポート:Excelやスプレッドシートから移す」)
EvernoteやConfluenceのページ「Notionへの移行:Evernote・Confluence・Excelから引っ越す手順」の手順で移す
個人のワークスペースのサイドバーでページの「•••」から「別ページへ移動」を開き、メニュー下のワークスペースの選択で「サンプル料理教室」を選んでいるところ
個人のワークスペースのサイドバーでページの「•••」から「別ページへ移動」を開き、メニュー下のワークスペースの選択で「サンプル料理教室」を選んでいるところ

応用:辞める人・入る人の手順を決めておく

導入した日に、人の出入りの手順も決めておきます。決めておかないと、辞めた人がいつまでもメンバーに残り、料金を払い続けることになります。

入る人の手順は次のとおりです。

  1. 会社のメールアドレスを作る(Google Workspace)
  2. 「設定」→「メンバー」→「メンバーを追加する」で招待する。ドメインでの自動参加にしていれば、本人に登録してもらう
  3. 担当のチームスペース(「講師」か「受付」)に追加する
  4. 「はじめに読む」を読んでもらう

辞める人の手順は次のとおりです。

  1. 辞める前に、その人のプライベートのページに仕事の情報が残っていないかを本人と確かめ、チームスペースへ移してもらう
  2. その人が担当になっているタスクの担当を、引き継ぐ人に変える
  3. 最終日に「設定」→「メンバー」で、その人のロールのメニューから「ワークスペースから削除」を選ぶ
  4. 会社のメールアドレスを止める

公式ヘルプでは、外した人が30日以内に再参加すると、プライベートのページなどが戻るとされています。裏返すと、外した人のプライベートのページは、ほかの人からは見えません。1の確認を最終日より前にやっておくことが大事です。

料金は、メンバーを外しても今の請求期間のうちは下がりません。そのかわり、払い済みの枠は期間が終わるまで残るので、翌月に新しい人が入るなら、その枠を使えます。

できないことと、その代わり

導入の段階で相談の多い、できそうでできないことです。

やりたいことNotionでは代わりの手
ワークスペースのオーナーを0人にするすべてのワークスペースに少なくとも1人のオーナーが必要代表と予備のオーナーの2人を置く
プラスプランで、代表だけの見えないチームスペースを作るプライベートのチームスペースはビジネス以上代表の「プライベート」にページを作る
ゲストをチームスペースに入れるゲストはチームスペースに入れないゲストに見せるページを1枚作り、そのページだけを共有する
個人のGmailのドメインで自動参加させる許可されたメールドメインは今のメンバーのメールに含まれるドメインだけ。誰でも作れるドメインを登録すると外の人まで入れる会社のドメインを使う。個人のメールの人はメールで招待する
スマホアプリでワークスペースの設定やプランを変えるスマホではできないパソコンのブラウザかデスクトップアプリでやる
メンバーごとに違うプランにするプランはワークスペース単位毎日使わない社外の人はゲストにする
ワークスペースをまたいでページを完全に同じ状態で移す移したページは複製の扱いで、リンクなどが崩れることがある移したあとに中身を確かめ、崩れた部分を直す

よく詰まるところ

導入の最初の1週間で実際によく起きることを、症状から並べます。

症状原因直し方
招待したスタッフに「教室全体」が見えない「デフォルトチームスペースにする」をオンにしていないチームスペース設定の「メンバー」タブでオンにするか、「メンバーを追加」で入れる
招待のメールが届かないと言われた迷惑メールに入っている、またはメールアドレスの打ち間違い迷惑メールを見てもらう。「設定」→「メンバー」で招待したアドレスを確かめ、送り直す
スタッフが個人のGmailで登録してしまい、別人として入っている会社のメールではなく個人のメールで登録した個人のアカウントをメンバーから外し、会社のメールで招待し直す
知らない人がメンバーになっている招待のリンクが外に漏れたその人を「ワークスペースから削除」し、「招待リンク」をオフにする
ワークスペースが2つできてしまったスタッフが登録の途中で自分用のワークスペースを作った会社のワークスペースに入っているかを確かめ、自分用のほうは使わないように伝える
社外のデザイナーがワークスペース全体を見られるメンバーとして招待した「設定」→「メンバー」でメンバーから外し、チラシのページだけをゲストとして共有し直す
「講師」のチームスペースに受付が入れてしまうオープンのままにしているチームスペースの設定でクローズドにする
有料プランにしたのに請求が増え続ける辞めた人や試しに招いた人がメンバーのまま残っている3か月に1回、「設定」→「メンバー」の一覧を見直す
移したページのリンクが切れているワークスペースをまたいで移すと複製の扱いになるリンクを張り直す。元のページは確かめ終わるまで消さない
説明会のあと誰も書かない連絡がLINEのグループにも流れていて、Notionを開かなくても困らない連絡はNotionだけに書き、LINEには案内だけを流す週を作る
画面が英語になっているスタッフがいる言語は人ごとの設定各自の「設定」→「環境設定」→「言語と時間」で日本語にする。スマホは本体の言語設定に従う

次にやること

全員が入れたら、次はページの置き方と名前の決まりを作り、権限を整えます。定着の決まりも早めに決めておくと、散らからずに続きます。

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