広告運用の1週間:毎日・毎週・毎月見る数字と、触ってよいところ

公開 書いた人 大林 諒

広告運用は、毎日長い時間をかける仕事ではありません。毎日10分、毎週1時間、毎月1時間を決まった曜日に回せば、月60万円ほどの広告は社内で回せます。逆に、気になるたびに管理画面を開いて設定を変えると、自動入札の学習が何度もやり直しになり、かえって成果が落ちます。ここでは、毎日・毎週・毎月に見る数字と画面、触ってよいところと触らないところを、水回りと給湯器の交換をしている「サンプル住まいサービス」が代表と販促担当の2人で5つの媒体を回している1週間を例に書きます。異常に気づくためのアラートとスクリプトも載せます。読み終わると、自社の運用の予定表を作れます。画面の名前は2026年10月時点の公式ヘルプで確かめています。

この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. 毎日・毎週・毎月の表
  3. 触りすぎの害
  4. 毎週の検索語句レポートと除外の追加
  5. 月に1回の振り返り
  6. 異常に気づく仕組み
  7. サンプル住まいサービスの1週間の例
  8. 応用
  9. できないことと、その代わり
  10. よく詰まるところ
  11. 次にやること

先に決めること

誰が、どの頻度で見るか

見る人が決まっていないと、誰も見ていない週ができます。サンプル住まいサービスでは次のように分けています。

頻度担当時間何をするか
毎日(平日の朝)販促担当10分配信が止まっていないか、費用が急に増えていないかを見る
毎週(月曜の午前)販促担当1時間検索語句の除外、広告の入れ替え、媒体ごとの件数の確認
毎月(第1月曜)代表と販促担当1時間kintoneで成約と粗利を見て、翌月の配分と直すところを決める
3か月ごと代表1時間試している媒体を続けるか、予算の総額を変えるかを決める

休みの日の担当も決めておきます。販促担当が休む週は、代表が毎日の確認だけを引き受けます。

変えてよい日を決める

設定を変えるのは、毎週の確認の日にまとめます。毎日の確認では、明らかな故障(審査で止まった、LPが表示されない、予算の桁が違う)だけを直します。この線引きを先に決めておくと、「昨日の件数が少ないから入札を変える」という触りすぎを防げます。

毎日・毎週・毎月の表

頻度見る数字見る画面触ってよいところ触らないところ
毎日前日の費用、配信の状態、審査の状態各媒体のキャンペーン一覧、通知不承認の広告の修正、壊れたLPの差し替え、予算の入れ間違いの修正入札戦略、目標アクション単価(目標CPA。Google広告)、予算の増減、キーワードの追加
毎週1週間の費用・クリック・コンバージョン・CPA、検索語句検索語句レポート、広告の一覧、Meta広告の配置別の内訳除外キーワードの追加、成果の悪い広告の停止と新しい広告の追加、明らかに合わない配信面の除外入札戦略の種類、キャンペーンの作り直し、地域の大きな変更
毎月媒体ごとの問い合わせ・成約・粗利、成約1件あたりの広告費kintoneの顧客台帳、各媒体の月のレポート媒体の間の配分、目標アクション単価の調整、キーワードや広告グループの追加3か月の試す期間が終わっていない媒体の停止
3か月ごと媒体ごとの成約と粗利の推移kintone、各媒体のレポート試していた媒体を続けるか止めるか、予算の総額なし
Google広告の「キャンペーン」一覧で、期間を「昨日」にして、費用・ステータス・コンバージョンの列を見ているところ
Google広告の「キャンペーン」一覧で、期間を「昨日」にして、費用・ステータス・コンバージョンの列を見ているところ

触りすぎの害

自動入札の学習が戻る

自動入札は、条件が大きく変わると配り方を探り直します。Google広告の公式ヘルプでは、入札戦略を新しく作ったり再度有効にしたりしたとき、キャンペーン・広告グループ・キーワードを入札戦略に足したり外したりしたとき、コンバージョンの目標を大きく変えたときに、入札戦略のステータスが「学習中」になり、それは最大7日続くと説明されています。予算・目標値・ターゲティング・広告文の変更では「学習中」にはなりませんが、変更の評価は2週間か、問い合わせまでにかかる期間の2回分の長いほうを待つよう勧めています。学習中や評価の途中は成果が揺れやすく、その揺れを見てまた設定を変えると、いつまでも良し悪しが分かりません。

Meta広告も同じです。Metaのヘルプでは、最適化イベント・オーディエンス・クリエイティブの変更と広告セットの一時停止が大きな編集にあたり、入札や予算の変更も幅によっては大きな編集になるとされています。最後の大きな編集から1週間で約50件の最適化イベントが見込めない広告セットは「学習が限られています」になります。

Microsoft広告の公式ヘルプでは、自動入札の学習に約2週間かかり、評価は学習が終わってから2〜4週間で行い、目標CPAを変えるなら1回に10〜15%以内にする、とされています。

媒体学習が戻るきっかけ変えたあとに待つ目安
Google広告入札戦略の作成・再開、キャンペーンやキーワードの追加・削除、コンバージョンの目標の大きな変更学習中は最大7日、評価は2週間かコンバージョンまでの期間の2回分の長いほう(公式)
Meta広告最適化イベント・オーディエンス・クリエイティブの変更、一時停止、大きな予算や入札の変更1〜2週間(運用の目安)
Microsoft広告入札戦略の変更、大きな目標値の変更学習に約2週間、評価は学習後2〜4週間(公式)

1日の変動で判断する

1日の問い合わせは、多い日と少ない日で何倍も違います。サンプル住まいサービスのGoogle広告は、月28件ほどの見積り依頼で、1日あたり1件前後です(例)。0件の日も3件の日もあります。1日0件で入札を上げ、翌日3件で入札を下げる、という動きは、学習を戻すだけで何も良くしません。件数の判断は、少なくとも1週間、できれば2週間の合計で行います。

Google広告では、検索の多い日に1日の費用が1日の平均予算の最大2倍になることがあります。1日の費用が倍になった日も、月の上限(1日の平均予算×30.4)を超えていなければ、仕組みどおりです。

変えたことを記録する

触りすぎを防ぐいちばん簡単な方法は、変えたことを記録することです。Google広告には「変更履歴」があり、誰がいつ何を変えたかが残ります。成果が急に変わったら、まず変更履歴を見て、直前に何を変えたかを確かめます。他の媒体の変更も含めて、日付・媒体・何を・なぜ、を1行ずつ残しておくと、月の振り返りで原因を切り分けられます。

Google広告の「変更履歴」で、日付・ユーザー・変更内容が並んでいるところ
Google広告の「変更履歴」で、日付・ユーザー・変更内容が並んでいるところ

毎週の検索語句レポートと除外の追加

毎週の作業でいちばん効くのが、検索語句の除外です。検索広告は、登録したキーワードそのものではなく、それに近い検索語句にも出ます。Google広告の日本語のヘルプでは、記号を付けないキーワードは「インテント マッチ(以前の部分一致)」として扱われ、意味の近い幅広い検索語句に出ます。関係のない語句に出ていれば、除外キーワードで止めます。

流れ

  1. Google広告で「キャンペーン」→「分析情報とレポート」→「検索語句」を開く
  2. 期間を先週の月曜〜日曜にする
  3. 費用の多い順に並べ替える
  4. 上から順に、施工しない内容(「DIY」「自分で」「部品」「中古」)、求人(「求人」「バイト」)、施工エリアの外の地名が入った語句に印を付ける
  5. 印を付けた語句を除外キーワードとして追加する。複数のキャンペーンで共通の語は除外キーワード リストに入れる
  6. 逆に、成果が出ている語句で、キーワードとして登録していないものがあれば、キーワードに足す
  7. LINEヤフー広告 検索広告(旧Yahoo!広告)の、検索した語句が見られるレポートでも同じ作業をする
  8. Microsoft広告は「キャンペーン」→「キーワード」→「検索語句」から、完全一致の除外で足す
  9. 足した除外と、足したキーワードを記録に残す

Google広告の検索語句レポートでは、検索の少ない語句はプライバシーの基準で表示されません。表示される語句だけで判断し、表示されない分は気にしすぎないことです。

Microsoft広告は、除外キーワードの効き方がGoogle広告と違います。運用の現場では、語のあいだに空白の無い日本語の検索語句(たとえば「給湯器交換安い」)に、除外キーワードが効かないことがありました。そのため、Microsoft広告では検索語句レポートに出た語句をそのまま完全一致で除外する運用にしています。詳しくは「Microsoft広告の運用:除外キーワードの効き方・入札・オーディエンス広告」に書いています。

除外しすぎにも気をつけます。「安い」を除外すると「給湯器 交換 安い」で探している、今すぐ頼みたい人まで止まります。除外するのは、施工しない内容・求人・エリア外のように、成約にならないことがはっきりしている語だけにします。

Google広告の「分析情報とレポート」→「検索語句」で、検索語句にチェックを入れ、「除外キーワードとして追加」を選んでいるところ
Google広告の「分析情報とレポート」→「検索語句」で、検索語句にチェックを入れ、「除外キーワードとして追加」を選んでいるところ

広告の入れ替え

検索語句の次に、広告を見ます。Google広告のレスポンシブ検索広告は、見出しと説明文の組み合わせを媒体が選んで出すので、1本ずつの成果を細かく比べるより、2週間ごとに成果の悪い見出しを入れ替える程度で十分です。Meta広告は、同じ広告を出し続けると見る人が飽きて反応が落ちるので、2週間ごとに問い合わせにつながっていない広告を止め、新しい施工事例を1本足します。新しい広告は、新しい広告セットではなく、今の広告セットの中に足します。広告セットを増やすと件数が割れて学習が進まないからです。

月に1回の振り返り

毎月の第1月曜に、代表と販促担当で前月を振り返ります。ここで見るのは媒体の管理画面ではなく、kintoneの顧客台帳です。

  1. kintoneの顧客台帳で、前月の問い合わせを流入元ごとに数える
  2. 流入元ごとに、現地調査・見積り・成約の件数と粗利を出す
  3. 各媒体の前月の広告費を並べ、成約1件あたりの広告費と、広告費に対する粗利を出す
  4. 媒体の管理画面のコンバージョンと、kintoneの問い合わせの件数を並べ、大きなずれがないか見る
  5. 成約が出ていない検索語句や配信先がないか、成約した問い合わせの流入元の細かい値(utm_campaign・utm_content)で見る
  6. 翌月の配分と、直すところ(LP・広告・除外)を3つまでに絞って決める

たとえば前月の数字が次のようだったとします(例)。

媒体広告費問い合わせ(kintone)成約粗利
Google広告35万円25件6件54万円
LINEヤフー広告 検索広告8万円4件1件9万円
Microsoft広告2万円2件0件0円
Meta広告10万円8件1件40万円
LINEヤフー広告5万円6件3件24万円

この月なら、Google広告は広告費35万円に粗利54万円で十分に元が取れています。Meta広告は1件の成約が浴室のリフォームで粗利が大きく、件数は少なくても続ける価値があります。Microsoft広告は成約0件ですが、1か月で決めず、3か月の試す期間が終わるまで続けます。1か月の数字は件数が少なく、たまたまの影響が大きいからです。

運用の現場では、管理画面のコンバージョンは多いのに、kintoneで成約まで追うと受注がほぼゼロの検索語句があり、数か月で数十万円を使っていた例があります。毎月の振り返りで、成約した問い合わせの流入元まで見ていれば、1〜2か月で気づけます。レポートの型は「広告レポートの作り方:媒体の数字と受注をつなげて見る」に書いています。

kintoneの顧客台帳で、前月の問い合わせを流入元ごとに集計し、成約と粗利の合計を並べたグラフ
kintoneの顧客台帳で、前月の問い合わせを流入元ごとに集計し、成約と粗利の合計を並べたグラフ

異常に気づく仕組み

毎日10分の確認でも、週末や祝日は誰も見ません。異常は、人が見に行くのではなく、媒体から知らせてもらう形にします。

気づきたい異常

異常よくある原因気づく方法
予算の急な消化予算の入れ間違い、関係のない検索語句への急な広がりGoogle広告スクリプトで前日の費用を過去の平均と比べる
コンバージョンが続けて0件フォームの故障、タグが外れた、LPのリニューアルスクリプトで直近の費用とコンバージョンを見る。kintoneの問い合わせの件数も見る
広告の停止審査の不承認、支払いの失敗、前払いの残高切れ媒体からの通知メールを担当者に届くようにする
配信面の偏りMeta広告で一部の配置に予算が寄る毎週の配置別の内訳

媒体のルールで止める

Google広告とMeta広告には、条件を決めて自動で知らせたり止めたりする機能があります。Google広告には自動化ルール、Meta広告には自動ルールがあります。たとえばMeta広告で「1日の消化金額が5,000円を超えて結果が0件なら広告セットを止める」という条件を入れると、週末に壊れたLPへ予算を流し続けるのを防げます。ただし、自動で止めると学習がやり直しになるので、止めるよりメールで知らせる設定から始めます。

Google広告スクリプトで知らせる

Google広告スクリプトは、Google広告の中でJavaScriptを決まった時刻に動かせる機能です。次のスクリプトは、前日の費用が過去6日の平均の1.8倍を超えたキャンペーンと、直近3日でコンバージョンが0件のまま2万円以上使ったキャンペーンを、メールで知らせます。数値はサンプル住まいサービスの例なので、自社の予算に合わせて変えます。

// 前日の費用の急増と、コンバージョンが続けて0件のキャンペーンをメールで知らせる
const EMAIL = 'ad-team@example.com';  // 通知先
const SPIKE_RATIO = 1.8;              // 前日の費用が過去6日平均の何倍を超えたら知らせるか
const ZERO_CONV_COST = 20000;         // 直近3日でコンバージョン0件のまま使った費用の下限(円)

function main() {
  const tz = AdsApp.currentAccount().getTimeZone();
  const day = function (n) {
    return Utilities.formatDate(new Date(Date.now() - n * 86400000), tz, 'yyyy-MM-dd');
  };
  const yesterday = day(1);
  const recent3 = [day(1), day(2), day(3)];

  const query =
    'SELECT campaign.name, segments.date, metrics.cost_micros, metrics.conversions ' +
    'FROM campaign ' +
    "WHERE segments.date DURING LAST_7_DAYS AND campaign.status = 'ENABLED'";

  const stats = {};
  const rows = AdsApp.search(query);
  while (rows.hasNext()) {
    const r = rows.next();
    const name = r.campaign.name;
    const date = r.segments.date;
    const cost = Number(r.metrics.costMicros || 0) / 1000000;
    const conv = Number(r.metrics.conversions || 0);
    if (!stats[name]) stats[name] = { y: 0, others: 0, recentCost: 0, recentConv: 0 };
    const s = stats[name];
    if (date === yesterday) { s.y += cost; } else { s.others += cost; }
    if (recent3.indexOf(date) >= 0) { s.recentCost += cost; s.recentConv += conv; }
  }

  const alerts = [];
  Object.keys(stats).forEach(function (name) {
    const s = stats[name];
    const avg = s.others / 6;
    if (avg > 0 && s.y > avg * SPIKE_RATIO) {
      alerts.push('費用の急増: ' + name + ' 前日 ' + Math.round(s.y) + '円 / 過去6日平均 ' + Math.round(avg) + '円');
    }
    if (s.recentConv === 0 && s.recentCost >= ZERO_CONV_COST) {
      alerts.push('コンバージョン0件: ' + name + ' 直近3日の費用 ' + Math.round(s.recentCost) + '円');
    }
  });

  if (alerts.length > 0) {
    MailApp.sendEmail(EMAIL, '【Google広告】確認が必要なキャンペーン', alerts.join('\n'));
  }
}

入れ方は次のとおりです。

  1. Google広告で「ツール」→「一括操作」→「スクリプト」を開く
  2. プラスのボタンから新しいスクリプトを作り、上のコードを貼り付ける
  3. EMAIL を通知先のメールアドレスに変える
  4. 「承認」でスクリプトがアカウントとメールを使うことを許可する
  5. 「プレビュー」で動かし、ログにエラーが出ないことを確かめる
  6. 実行の頻度を「毎日」、時刻を朝7時にする

Google広告のコンバージョンはクリックした日に計上され、問い合わせがクリックの数日後に来ると、あとから前の日に足されます。そのため、直近の日のコンバージョンは少なめに出ます。「直近3日で0件」で知らせが来たら、まずkintoneの問い合わせとフォームが動いているかを見て、本当に止まっているかを確かめます。スクリプトの使い方は「広告運用のツール:Google広告エディター・スクリプト・レポートの自動化」に書いています。

Google広告の「ツール」→「一括操作」→「スクリプト」で、スクリプトの頻度を「毎日」にしているところ
Google広告の「ツール」→「一括操作」→「スクリプト」で、スクリプトの頻度を「毎日」にしているところ

サンプル住まいサービスの1週間の例

月60万円・5媒体を、代表と販促担当で回している1週間です(例)。

曜日担当時間やること
月曜販促担当午前1時間先週の数字の確認、Google広告・LINEヤフー広告 検索広告・Microsoft広告の検索語句の除外、Meta広告の配置別の内訳
月曜(第1週)代表と販促担当午後1時間前月の振り返り。kintoneで成約と粗利を見て、翌月の配分を決める
火曜販促担当朝10分前日の費用と配信の状態、スクリプトの通知の確認
水曜販促担当朝10分+30分毎日の確認。隔週で広告の入れ替え(成果の悪い見出しの差し替え、Meta広告の新しい施工事例の追加)
木曜販促担当朝10分毎日の確認。LINE公式アカウントの友だちの増え方とブロックの数を見る
金曜販促担当朝10分+15分毎日の確認。週末に向けて、予算と前払いの残高、審査の状態を見る
土日なしなしスクリプトとMeta広告の自動ルールの通知だけ受ける

月曜の1時間の中身

  1. 各媒体のキャンペーン一覧で、先週の費用・コンバージョン・CPAを見る(10分)
  2. Google広告の検索語句レポートで除外を足す(20分)
  3. LINEヤフー広告 検索広告とMicrosoft広告の検索語句で除外を足す(10分)
  4. Meta広告の配置別の内訳と、広告ごとの結果を見る(10分)
  5. kintoneで先週の問い合わせの件数と流入元を見て、管理画面の件数と大きくずれていないか確かめる(5分)
  6. 変えたことを記録に残す(5分)

金曜の確認を入れる理由

週末は誰も見ないので、金曜に止まりそうなものを先に潰しておきます。前払いのLINEヤフー広告 検索広告は残高が尽きると止まるので、週末分の残高があるかを見ます。審査中の広告があれば、週末のあいだに不承認になっても、他の広告で配信が続くかを確かめます。

LINEヤフー広告 検索広告の広告管理ツールで、「アカウント残高」と、広告一覧の審査状況の列を見ているところ
LINEヤフー広告 検索広告の広告管理ツールで、「アカウント残高」と、広告一覧の審査状況の列を見ているところ

応用

繁忙期の運用

冬の給湯器のように問い合わせが跳ねる時期は、毎日の確認を朝と夕方の2回にします。施工の枠が埋まりそうになったら、粗利の小さい商品の広告グループから止めます。予算を上げるのは、繁忙期に入る2〜3週間前に分けて行い、繁忙期の最中は入札戦略を変えません。

代理店に任せている場合

運用を代理店に頼んでいても、毎月の振り返りだけは社内でやります。代理店のレポートは媒体の数字が中心で、成約と粗利は会社の中にしかないからです。代理店には、毎月の振り返りの結果(媒体ごとの成約と粗利)を渡し、検索語句の除外や配分の変更に使ってもらいます。

できないことと、その代わり

できないこと理由代わりの手
毎日の数字で入札を細かく直して成果を上げる1日の件数は少なく揺れが大きい。学習も戻る判断は1〜2週間の合計で行う
媒体の管理画面だけで月の振り返りをする成約と粗利は媒体にないkintoneで流入元ごとの成約と粗利を出す
週末の異常を人の目で拾う誰も見ていないスクリプトと自動ルールで知らせる
除外キーワードを1回入れて終わりにする新しい検索語句は毎週出てくる毎週の作業として回す
Microsoft広告の除外をGoogle広告と同じ入れ方で済ませる空白の無い日本語の語句に効かないことがある検索語句をそのまま完全一致で除外する
直近の日のコンバージョンを確定の数字として見るクリックした日にあとから足される数日たってから見る。急ぎのときはkintoneの問い合わせで見る

よく詰まるところ

症状原因直し方
設定を変えるたびに成果が揺れる自動入札の学習が戻っている変更は毎週の確認の日にまとめ、変えたあと1〜2週間は待つ
昨日の件数が0件で慌てる1日の件数は揺れる。直近の日はあとから足される1〜2週間の合計で見る
除外したら件数まで減った「安い」「費用」など、今すぐ頼みたい人も使う語を除外した除外は施工しない内容・求人・エリア外に絞る
Microsoft広告で除外したはずの語句に費用が付く空白の無い日本語の語句に除外が効いていない検索語句をそのまま完全一致で除外する
スクリプトのメールが来ない承認していない、頻度が設定されていない、条件に当たる日がないプレビューでログを見る。条件の数値を一時的に下げて試す
スクリプトの「0件」の通知が多すぎる直近の日のコンバージョンがあとから足されるため判定の日数を延ばすか、費用の下限を上げる
金曜に見落として週末に広告が止まった前払いの残高切れ、審査の不承認金曜の確認に残高と審査を入れる
Meta広告がずっと「学習が限られています」広告セットが多い、広告を入れ替えるたびに新しい広告セットを作っている広告セットを1つにまとめ、新しい広告は今の広告セットに足す
誰が何を変えたか分からない変更の記録がないGoogle広告の変更履歴を見て、他の媒体の変更も記録に残す
担当が休んだ週に何も見ていなかった代わりの担当が決まっていない毎日の確認だけは代わりの人を決めておく

次にやること

運用の予定が決まったら、レポートの型と、各媒体での直し方を覚えます。

最初の1か月は、表のとおりに回せたかを毎週の終わりに見直します。時間が足りない作業があれば、頻度を下げるのではなく、スクリプトや自動ルールで置き換えられないかを考えます。

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