広告のコンバージョン計測の設計:問い合わせ・電話・LINEを媒体ごとに数える

公開 書いた人 大林 諒

広告のコンバージョン計測は、広告を出す前に終わらせておく作業です。自動入札は数えた成果に向かって配信を寄せるので、何を数えるかを間違えると、間違ったものを増やすために予算が使われます。ここでは、見積り依頼フォーム・電話・LINEの友だち追加を、Google広告・LINEヤフー広告 検索広告(旧Yahoo!広告)・Microsoft広告・Meta広告・LINEヤフー広告(LINEに出す広告。旧LINE広告)のそれぞれで数える設計を、水回りと給湯器の交換をしている「サンプル住まいサービス」を例に書きます。各媒体の細かい設定手順は媒体ごとの記事に渡し、ここでは「何を、どの仕組みで、何回数えるか」を決めます。読み終わると、全媒体の計測の設計図を1枚にまとめられます。媒体の仕組みと名前は2026年10月時点の公式ヘルプで確かめています。

この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. 何をコンバージョンにするか
  3. 媒体ごとの計測の仕組み
  4. GA4とGTMで全媒体に同じ出来事を送る設計
  5. 手順
  6. 電話の数え方と限界
  7. 重複して数えない・媒体ごとの数字が合わない理由
  8. 計測が正しいか確かめる手順
  9. 応用
  10. できないことと、その代わり
  11. よく詰まるところ
  12. 次にやること

先に決めること

1. 主と副を分ける

コンバージョンには、入札に使う「主」と、参考として数えるだけの「副」があります。見積りに直結する行動だけを主にし、軽い行動は副にします。全部を主にすると、自動入札はいちばん取りやすい行動に寄って配信します。サンプル住まいサービスでは、見積り依頼フォームの送信と電話を主、LINEの友だち追加を副にしています。

Google広告では、これを「メイン」と「サブ」で分けます。公式ヘルプでは、メインのコンバージョン アクションは入札とレポートに使われ、サブはモニタリング用で「すべてのコンバージョン」の列にだけ出る、と説明されています。GA4から取り込んだコンバージョンは、既定でサブになります。他の媒体にも、入札に使う成果を選ぶ設定があります。

2. 1つの出来事を、1つの媒体で1回だけ数える

1人が見積り依頼を1回送ったら、各媒体で1件ずつ数えます。同じ媒体の中で、サンクスページの表示とボタンのクリックの両方を数えたり、再読み込みで2回数えたりしないように作ります。媒体をまたいで同じ人を数えるのは避けられませんが、それは各媒体の数字を足さないことで扱います(後の節)。

3. 成約は媒体ではなくkintoneで数える

成約は、現地調査と見積りのあと、何週間もしてから決まります。媒体のタグでは数えられません。サンプル住まいサービスは、問い合わせをkintoneの顧客台帳に入れ、問い合わせ日・流入元・見積額・成約・粗利を記録します。媒体のコンバージョンは「問い合わせの入口」までを数えるもの、成約はkintoneで数えるもの、と役割を分けます。

何をコンバージョンにするか

行動数え方主か副か理由
見積り依頼フォームの送信送信完了(サンクスページの表示か、送信完了の出来事)主見積りに直結する
電話番号のタップ(ホームページ)スマホで tel: のリンクが押されたとき主押しただけで発信しない人も混じるが、電話の多い業種では外せない
広告の電話(電話アセット)広告から一定の秒数以上通話したとき主実際につながった通話を数えられる
LINEの友だち追加ホームページの友だち追加ボタンが押されたとき(Google広告・Meta広告など)/LINEヤフー広告の友だち追加の広告では媒体が数える副とりあえず登録も混じる。見積りまでの距離が遠い
資料ダウンロード・施工事例の閲覧ダウンロードの完了、特定のページの表示副(または数えない)検討の入口。小さな会社では件数が少なく判断に使いにくい

迷ったら、「この行動が月に10件増えたら、成約は増えるか」で考えます。増えるなら主、増えるか分からないなら副です。

「LINEの友だち追加」は、媒体によって数えられるものが違います。Google広告やMeta広告から見えるのは、ホームページの友だち追加ボタンが押されたところまでで、実際に友だちになったかは分かりません。友だちになったかは、LINE公式アカウントの管理画面か、LINEヤフー広告の友だち追加の広告の成果で見ます。

Google広告の「目標」→「概要」で、コンバージョン アクションの一覧に「メイン」「サブ」の区分が表示されているところ
Google広告の「目標」→「概要」で、コンバージョン アクションの一覧に「メイン」「サブ」の区分が表示されているところ

媒体ごとの計測の仕組み

媒体ごとに、サイトに入れるタグの名前と仕組みが違います(2026年10月時点)。

媒体サイトに入れるものサーバーから送る仕組み入札に使う成果の選び方
Google広告Googleタグ(コンバージョン アクションごとにイベントを送る)。GA4のキーイベントを取り込む方法もある拡張コンバージョン(メールアドレスなどをSHA256でハッシュ化して送る)、オフラインのコンバージョンの取り込み「メイン アクション」と「サブ アクション」
LINEヤフー広告 検索広告コンバージョンのときに動かす「コンバージョン測定タグ」。電話発信の計測もある(検索広告のショッピングは別で、2026年8月から計測タグを使い、計測タグでは電話発信は測れない)インポート(自動タグ設定で付くYCLIDと結び付けてオフラインの成果を取り込む)、コンバージョンAPI(2025年9月提供開始、2026年5月からサーバーサイドのGoogleタグマネージャーに対応)コンバージョン設定ごとに選ぶ
Microsoft広告UETタグ(全ページに置き、コンバージョン目標で数える条件を決める)オフライン コンバージョンの取り込み(MSCLKIDを使い、最後のクリックから90日まで)コンバージョン目標ごとに選ぶ
Meta広告Metaピクセル(標準イベント「Lead」など)コンバージョンAPI(ピクセルと同じ出来事をサーバーから送り、イベントIDで重複を除く)広告セットの最適化の対象に選ぶ
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告「計測タグ」(アカウントに1つ。グローバルスニペットとイベントスニペット)この記事では確かめていないコンバージョン設定を作り、キャンペーンで使う

LINE広告で使っていた「LINE Tag」は、LINEヤフー広告では使えません。LINE広告は2026年10月26日で配信を終えたので、LINEに出す広告の成果は、LINEヤフー広告の「計測タグ」で数え直します。計測タグは「ツール」→「権限・データ」→「計測タグ」から発行します。詳しくは「LINEに出す広告(旧LINE広告):LINEヤフー広告のディスプレイ広告の出し方・費用・友だち追加」に書いています。

MicrosoftのUETタグは、作成してから「未確認」の状態が最大24時間続き、受信が始まると「タグがアクティブ」、過去24時間受信がないと「タグが無効」になります。Google広告からキャンペーンを取り込んでも、UETタグは別にサイトに入れる必要があります。

MetaのコンバージョンAPIは、ブラウザのピクセルで取りこぼした分をサーバーから補う仕組みです。同じ見積り依頼をピクセルとコンバージョンAPIの両方で送り、イベントIDとイベント名が一致したものをMetaが1件にまとめます。作り方は「MetaピクセルとコンバージョンAPI:計測の設定と確かめ方」に書いています。

GA4とGTMで全媒体に同じ出来事を送る設計

考え方

媒体ごとにばらばらにタグを入れると、Google広告では見積り依頼をサンクスページで数え、Meta広告ではボタンのクリックで数える、というずれが起きます。サンプル住まいサービスは、GA4とGoogleタグマネージャー(GTM)を入れているので、次の形にしています。

  1. サイトで起きた出来事を、GTMの「データレイヤー」に1回だけ書く
  2. GTMで、その出来事を合図(トリガー)にして、GA4と各媒体のタグを一斉に動かす
  3. どの媒体も同じトリガーを使うので、「何を1件とするか」がそろう

出来事とトリガーの一覧

出来事データレイヤーのイベント名GTMのトリガー動かすタグ
見積り依頼の送信完了generate_leadカスタムイベント generate_leadGA4・Google広告・LINEヤフー広告 検索広告のコンバージョン測定タグ・UET・Metaピクセル(Lead)・LINEヤフー広告のイベントスニペット
電話番号のタップなし(クリックで拾う)リンクのクリックで、Click URL が tel: で始まるGA4・Google広告・LINEヤフー広告 検索広告・UET・Metaピクセル(Contact)
LINE友だち追加ボタンのクリックなし(クリックで拾う)リンクのクリックで、Click URL に lin.ee を含むGA4・Google広告・LINEヤフー広告 検索広告・UET・Metaピクセル(副の成果として数えるカスタムイベント)
全ページの表示なしAll PagesGoogleタグ・UET・Metaピクセル(PageView)・LINEヤフー広告のグローバルスニペット

見積り依頼フォームがWordPressのContact Form 7なら、送信が成功したときに出る wpcf7mailsent を拾って、データレイヤーに書きます。フォームの送信ボタンのクリックで数えると、入力の不備で送れなかった人まで数えてしまうので、送信が成功したときに書きます。

<script>
document.addEventListener('wpcf7mailsent', function (e) {
  window.dataLayer = window.dataLayer || [];
  window.dataLayer.push({
    event: 'generate_lead',
    form_id: String(e.detail.contactFormId),
    lead_type: 'estimate'
  });
}, false);
</script>

送信後にサンクスページへ移るフォームなら、サンクスページの表示をトリガーにしても構いません。その場合は、サンクスページをブックマークして開き直した人や、再読み込みした人を数えないように、フォームから来たときだけ動く作りにします。

GA4のキーイベントと媒体のタグの関係

GA4で generate_lead をキーイベントにしておくと、GA4のレポートで媒体ごとの見積り依頼を比べられます。Google広告には、GA4のキーイベントを取り込む方法と、Google広告のコンバージョン タグで直接数える方法があります。サンプル住まいサービスは、入札に使う見積り依頼と電話はGoogle広告のタグで直接数え、GA4は媒体を横に並べて見る用にしています。GA4から取り込んだものは既定でサブになりますが、両方をメインにすると、同じ見積り依頼が2件として入札に使われるので、どちらか一方だけをメインにします。

Googleタグマネージャーの「タグ」一覧で、generate_lead のトリガーに紐づいたGA4・Google広告・UET・Metaピクセルのタグが並んでいるところ
Googleタグマネージャーの「タグ」一覧で、generate_lead のトリガーに紐づいたGA4・Google広告・UET・Metaピクセルのタグが並んでいるところ
Googleタグマネージャーの「トリガー」の編集で、リンクのクリックの条件に「Click URL」「先頭が一致」「tel:」を入れているところ
Googleタグマネージャーの「トリガー」の編集で、リンクのクリックの条件に「Click URL」「先頭が一致」「tel:」を入れているところ

手順

  1. 何をコンバージョンにするか(主と副)を表にして決める
  2. 各媒体で、コンバージョンの入れ物(Google広告のコンバージョン アクション、LINEヤフー広告 検索広告のコンバージョン設定、Microsoft広告のコンバージョン目標、Metaのイベント、LINEヤフー広告のコンバージョン設定)を作る
  3. 各媒体のタグのIDを控える
  4. GTMで、全ページ用のタグ(Googleタグ・UET・Metaピクセル・LINEヤフー広告のグローバルスニペット)を入れる
  5. フォームの送信完了をデータレイヤーに書くコードを入れる
  6. GTMで、見積り依頼・電話タップ・LINE友だち追加のトリガーを作る
  7. トリガーごとに、各媒体のコンバージョン用のタグを入れる
  8. GTMのプレビューで、フォームの送信と電話タップでタグが1回ずつ動くことを確かめる
  9. GTMを公開する
  10. 各媒体の画面で、テストのコンバージョンが反映されたかを確かめる(後の節)
  11. 主の成果だけが入札に使われる設定になっているかを、媒体ごとに確かめる

Google広告での作り方は「Google広告のコンバージョン設定:タグ・電話・拡張コンバージョン・オフラインの取り込み」、Metaでの作り方は「MetaピクセルとコンバージョンAPI:計測の設定と確かめ方」に書いています。

電話の数え方と限界

電話は、水回りのように急ぎの依頼が多い業種では、フォームより多いこともあります。ところが、電話はタグで数えにくい成果です。数え方は3つあります。

数え方何を数えるか長所限界
ホームページの電話番号のタップスマホで電話番号のリンクを押した回数どの媒体でもGTMで数えられる押しただけで発信しない人、つながらなかった電話も数える。パソコンで番号を見て固定電話からかけた人は数えない
広告の電話(Google広告の「広告経由の通話数」)広告の電話アセットから、設定した秒数以上通話した回数実際の通話を数えられるGoogle広告専用転送電話番号が使われる。通話レポートを有効にする必要がある
電話を受けた人が流入元を聞いて記録kintoneに入れた電話の問い合わせ成約まで追える聞き忘れや、お客さんの記憶違いがある

Google広告の電話の計測は、公式ヘルプでは、Google広告専用転送電話番号を使い、最小の通話時間を決めて、その長さに達した電話をコンバージョンとして数える仕組みです。転送電話番号は日本でも使えます。一方、他のシステムで記録した通話のコンバージョンを取り込む機能は、日本では対象外とされています。

何秒以上を1件とするかは、自社の電話の中身で決めます。営業の電話や間違い電話は短く、見積りの相談は数分かかることが多いので、短すぎる通話を数えない秒数にします。

どの数え方も、電話を完全には数えられません。サンプル住まいサービスは、媒体の画面では「電話タップ」と「広告経由の通話数」を主の成果として入札に使い、成約まではkintoneに手で入れた流入元で追っています。電話を受けたら「何をご覧になってお電話いただきましたか」と聞き、流入元の選択肢(Google検索の広告・Yahoo!・Instagram・LINE・チラシ・紹介)から選んで入れます。

Google広告のコンバージョン アクションの作成で、「通話に由来するコンバージョン」を選び、通話時間の最小値を入れているところ
Google広告のコンバージョン アクションの作成で、「通話に由来するコンバージョン」を選び、通話時間の最小値を入れているところ

重複して数えない・媒体ごとの数字が合わない理由

全媒体に同じタグを入れても、各媒体の管理画面のコンバージョンを足すと、kintoneの問い合わせより多くなります。故障ではなく、数え方の違いです。

合わない理由中身扱い方
複数の媒体が同じ人を数えるMeta広告で施工事例を見て、あとでGoogleで検索して問い合わせた人は、両方の媒体が1件と数えることがある媒体の数字は足さない。合計はkintoneで数える
広告を見ただけの人も数えるMeta広告などは、クリックせずに広告を見ただけの人の申込みを数えることがある媒体の画面で数え方(アトリビューションの設定)を確かめる
計上する日が違うGoogle広告はクリックした日に成果を計上し、kintoneは問い合わせた日に記録する月をまたぐ問い合わせはずれる前提で見る
数える期間が違う広告をクリックしてから何日後までの問い合わせを数えるかが媒体ごとに違う媒体の設定を一覧にしておく
1人が2回送る同じ人が日を変えてもう一度送ると、媒体は2件と数えることがあるkintoneでは名前と電話番号で1件にまとめる
タグが動かない広告ブロック、ブラウザの制限、同意の拒否媒体の数字はkintoneより少なくなることもある。コンバージョンAPIや拡張コンバージョンで補う
テストの送信確かめるために送ったテストが入っているテストの日付と件数を記録し、集計から外す

運用の現場でも、媒体の管理画面とkintoneの件数が合わないのを計測の故障と思って調べたら、計上日とビュースルー(広告を見ただけの人)の数え方の違いだった、ということがよくあります。ずれを見たら、まず数え方の違いを確かめ、それでも説明がつかないときにタグを疑います。

同じ媒体の中での重複は防げます。Google広告では、見積り依頼のコンバージョン アクションのカウント方法を、1回のクリックにつき1件だけ数える設定にしておくと、同じ人が2回送っても1件になります。Meta広告では、ピクセルとコンバージョンAPIのイベントIDをそろえて重複を除きます。

計測が正しいか確かめる手順

タグを入れたら、本当に数えられているかを、テストの送信で確かめます。広告を出す前に必ずやります。

  1. GTMのプレビューを開き、サンプル住まいサービスのLPを表示する
  2. 見積り依頼フォームに、テストと分かる名前(「テスト送信」など)で送信する
  3. プレビューで、generate_lead のイベントが1回だけ出て、各媒体のタグが1回ずつ動いたことを確かめる
  4. スマホで電話番号をタップし、電話タップのタグが動いたことを確かめる(発信はしなくてよい)
  5. LINEの友だち追加ボタンを押し、タグが動いたことを確かめる
  6. GA4の「リアルタイム」で、generate_lead が届いたことを確かめる
  7. MetaのイベントマネージャのテストイベントでLeadが届いたことを確かめる
  8. MicrosoftのUETタグの状態が「タグがアクティブ」になっているかを確かめる
  9. 数時間〜1日後に、Google広告・LINEヤフー広告 検索広告・LINEヤフー広告のコンバージョンの状態を見る
  10. テストの送信をkintoneから消すか、テストと分かる印を付ける

媒体によって、反映までの時間が違います。Google広告のコンバージョン アクションの状態は、タグが動いてから表示が変わるまで時間がかかることがあります。MicrosoftのUETタグは「未確認」が最大24時間続きます。翌日になっても反映されないときに、タグを疑います。

GTMのプレビュー(Tag Assistant)で、generate_lead のイベントを選び、「Tags Fired」に各媒体のタグが並んでいるところ
GTMのプレビュー(Tag Assistant)で、generate_lead のイベントを選び、「Tags Fired」に各媒体のタグが並んでいるところ
GA4の「レポート」→「リアルタイム」で、イベント名に generate_lead が表示されているところ
GA4の「レポート」→「リアルタイム」で、イベント名に generate_lead が表示されているところ

応用

拡張コンバージョンとコンバージョンAPI

ブラウザの制限や広告ブロックで、タグが動かない人が増えています。その分を補うのが、Google広告の拡張コンバージョンと、MetaのコンバージョンAPIです。どちらも、フォームに入ったメールアドレスや電話番号を、そのままではなくSHA256でハッシュ化して送り、媒体側の利用者と照合します。Google広告の公式ヘルプでは、前後の空白を消す、小文字にする、電話番号を国番号付きの形式にする、といった正規化をしてからハッシュ化すると説明されています。

入れる順番は、まずタグでの計測を正しくしてからです。タグがずれているのに拡張コンバージョンを足しても、ずれが大きくなるだけです。個人情報を扱うので、プライバシーポリシーに、広告の計測のために情報を使うことを書いておきます。

成約を媒体に戻す

kintoneの成約を媒体に戻すと、自動入札が「問い合わせが多い人」ではなく「成約する人」に向けて配信できるようになります。Google広告ならオフラインのコンバージョンの取り込み(今の公式ヘルプでは、まだ仕組みがなければ「リードの拡張コンバージョン」から始めることが勧められています)、Meta広告ならコンバージョンAPIで成約の出来事を送ります。ただし、成約は月に数件で、自動入札が学ぶには少なすぎることが多いです。まずはkintoneで成約まで追って人が判断し、件数が増えてから戻す仕組みを作ります。作り方は「広告の成果を受注まで追う:kintone・CRMとつないで媒体を評価する」に書いています。

フォームに流入元を持たせる

媒体の数字とkintoneをつなぐには、問い合わせごとに「どの広告から来たか」を残します。広告のリンク先にUTMパラメータを付け、見積り依頼フォームの隠し項目で受け取ってkintoneに入れます。Google広告の自動タグ設定で付く gclid も隠し項目で受け取っておくと、あとでオフラインのコンバージョンの取り込みに使えます。

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できないことと、その代わり

できないこと理由代わりの手
成約を媒体のタグで数える成約は何週間もあとに、サイトの外で決まるkintoneで数え、必要なら取り込みで戻す
電話をすべて正確に数えるタップしても発信しない人、パソコンで見て固定電話からかける人がいるタップと広告の通話を入札に使い、成約は受けた人が流入元を記録する
他のシステムの通話記録をGoogle広告に取り込む通話のコンバージョンの取り込みは日本では対象外Google広告の「広告経由の通話数」と、kintoneの記録で見る
Google広告やMeta広告で、LINEで実際に友だちになったかを数える友だち追加はLINEのアプリの中で起きるボタンのクリックを副の成果にし、友だちの数はLINE公式アカウントで見る
媒体の数字を足して問い合わせの合計にする同じ人を複数の媒体が数える合計はkintoneで数える
LINE広告のLINE Tagを使い続けるLINEヤフー広告では使えない計測タグを発行して入れ直す
タグが動かない人を完全に取り戻す同意の拒否やブラウザの制限がある拡張コンバージョンやコンバージョンAPIで一部を補う

よく詰まるところ

症状原因直し方
コンバージョンが0のままタグが公開されていない、トリガーが動いていない、UETが全ページに入っていないGTMのプレビューで、フォーム送信時にタグが動くかを確かめる
見積り依頼が実際の2倍に数えられるサンクスページの表示とボタンのクリックの両方で数えている、GA4の取り込みとGoogle広告のタグの両方をメインにしている1つの出来事は1つの数え方にし、メインは一方だけにする
送信できなかった人まで数えている送信ボタンのクリックで数えている送信成功の出来事(wpcf7mailsent など)か、サンクスページで数える
電話タップが急に増えたスマホのページで電話番号の位置が変わり、誤タップが増えたボタンの位置を見直し、広告の通話とkintoneの電話の件数を並べて見る
P-MAXや自動入札が友だち追加ばかり取る友だち追加をメインにしている友だち追加をサブにする
Meta広告のコンバージョンがkintoneより多い広告を見ただけの人の申込みも数えている、他の媒体と同じ人を数えている数え方を確かめ、成約はkintoneで比べる
MicrosoftのUETタグが「タグが無効」過去24時間受信していない。タグが外れた、GTMの公開漏れGTMで全ページに入っているか確かめる
LINEヤフー広告で成果が数えられないLINE Tagのまま、または計測タグのイベントスニペットが入っていない計測タグを発行し、グローバルスニペットとイベントスニペットを入れる
テストの送信がレポートに残っているテストを集計から外していないテストの日付と件数を記録し、kintoneで印を付ける
サイトをリニューアルしたら計測が止まったフォームやサンクスページのURLが変わり、トリガーが合わなくなったリニューアルの前後でテストの送信をやり直す

次にやること

計測の設計ができたら、媒体ごとの設定と、成約までつなぐ仕組みに進みます。

GA4のキーイベントやGTMの設定の細かいところは、コーポレートのコラムの「GA4のキーイベント」「GTM」の記事にもまとめています。

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