Meta広告のターゲティング:Advantage+オーディエンス・カスタムオーディエンス・類似オーディエンス

公開 書いた人 大林 諒

Meta広告のターゲティングは、広告セットの「オーディエンス」で決める「誰に出すか」の設定です。数年前までは、年齢・性別・興味を細かく掛け合わせて狭く出すのが定石でしたが、今はAdvantage+オーディエンスが既定になり、Metaが広く探して成果の出そうな人に配る作りに変わりました。この記事では、Advantage+オーディエンスが何を任せて何を守る設定なのか、サイトの訪問者・顧客リスト・動画の視聴者からカスタムオーディエンスを作る手順、類似オーディエンスの今の扱い、既存の顧客と申込み済みの人を外す設定までを、月10万円をMeta広告に回している「サンプル住まいサービス」の例で通します。前提として、広告アカウントとMetaピクセルが入っていて、見積り依頼が「リード」として数えられているものとします。キャンペーンの作り方そのものは「Meta広告マネージャの使い方:キャンペーン・広告セット・広告の作り方」で扱います。

この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. Advantage+オーディエンスとは
  3. 一覧:作るオーディエンス
  4. 手順
  5. サンプル住まいサービスの設定
  6. 応用
  7. できないことと、その代わり
  8. よく詰まるところ
  9. 次にやること

先に決めること

ターゲティングの設定を開く前に、次の4つを決めておきます。ここが決まっていないと、広告セットを何度も作り直すことになります。

決めることサンプル住まいサービスの答え決めないとどうなるか
必ず守る条件は何か施工できる関東3県の市区町村。それ以外の地域には出さない行けない地域から問い合わせが来て、断る手間と広告費が無駄になる
提案でよい条件は何か年齢(持ち家の世代に寄せたい)、リフォームへの興味全部を「必ず守る」にして配る相手が狭くなり、費用が上がる
外す相手は誰か工事済みの既存の顧客、ここ30日に見積り依頼を送った人申込み済みの人に広告が出続け、同じ人の重複の問い合わせや苦情になる
広告セットを分けるか月の見積り依頼が数十件になるまでは1つ分けすぎて、どの広告セットも学習中のまま終わる

一番大事なのは、「必ず守る条件」と「提案でよい条件」を分けて考えることです。今のMeta広告は、この2つで設定の効き方がはっきり違います。地域のように外れると困るものだけを守らせ、それ以外は広告の中身(写真・文・LP)で寄せる、というのが今の基本の組み方です。

Advantage+オーディエンスとは

Advantage+オーディエンスは、広告セットの「オーディエンス」の既定の設定です。広告主が入れた条件を出発点にして、Metaが成果の出そうな人を条件の外側まで探して配ります。Metaの開発者向け資料では、2026年10月時点でAPIのv23.0以降、新しく作る広告セットではAdvantage+オーディエンスがオンの状態が初期値になっています。広告マネージャで普通に作れば、何もしなくてもAdvantage+オーディエンスで動いていると考えてください。

守られる条件と、提案として扱われる条件

Advantage+オーディエンスでは、入れた条件が2種類に分かれます。Metaの開発者向け資料では、地域・最低年齢・言語・カスタムオーディエンスの除外の4つは「広げない条件」とされ、Metaはこの外には配りません。一方で、年齢の幅・性別・カスタムオーディエンスの指定・類似オーディエンス・詳細ターゲティング(興味や行動)は提案として扱われ、成果が出そうならその外側にも配られます。

条件Advantage+オーディエンスでの扱いサンプル住まいサービスでの使い方
地域守られる(外には出ない)施工できる市区町村を入れる
最低年齢守られる。ただし18〜25歳の間でしか設定できない25歳にする
言語守られる入れない(日本語の広告なので不要)
カスタムオーディエンスの除外守られる既存の顧客・申込み済みの人を外す
年齢の上限設定できない(65歳以上まで固定)触らない
年齢の幅・性別提案(外側にも配られる)年齢の提案を35〜65歳以上にする
カスタムオーディエンス・類似オーディエンスの指定提案サイト訪問者を提案として入れてもよい
詳細ターゲティング(興味・行動)提案入れなくてよい

つまずきやすいのは最低年齢です。Advantage+オーディエンスのままだと、最低年齢として守らせられるのは25歳までで、35歳以上に必ず絞ることはできません。35歳という数字は提案として渡すことになり、成果が出そうなら20代後半にも配られます。

広告セットの「オーディエンス」で、Advantage+オーディエンスがオンになり、「オーディエンスの提案」の欄と「オーディエンスコントロール」の欄(地域・最低年齢・除外)が分かれて表示されているところ
広告セットの「オーディエンス」で、Advantage+オーディエンスがオンになり、「オーディエンスの提案」の欄と「オーディエンスコントロール」の欄(地域・最低年齢・除外)が分かれて表示されているところ

35歳以上に必ず絞りたいとき

施工の依頼を受けられるのは持ち家の人がほとんどで、20代からの問い合わせはほぼ現地調査に進まない、という会社は多いはずです。それでも、最初はAdvantage+オーディエンスのまま、最低年齢25歳・年齢の提案35〜65歳以上で始めるのが基本です。理由は2つあります。1つは、Metaは年齢の提案を出発点に配るので、実際には35歳以上に寄って配られることが多いこと。もう1つは、絞るほど配る相手が減り、1件あたりの費用が上がりやすいことです。

2〜4週間出したあと、広告マネージャの「内訳」で年齢別の結果を見て、kintoneの流入元と突き合わせます。20代の問い合わせが多く、しかもkintoneで見るとそこから現地調査にほとんど進んでいない、という形がはっきり出たら、そこで初めて年齢を守らせる設定に切り替えます。

  1. 広告セットの「オーディエンス」を開く
  2. Advantage+オーディエンスの設定を、元のオーディエンスの設定に切り替える
  3. 年齢を「35」〜「65+」にする
  4. 地域と除外は、Advantage+オーディエンスのときと同じものを入れ直す
  5. 詳細ターゲティングは入れずに保存する

切り替えると、そのキャンペーンはAdvantage+キャンペーン(予算・オーディエンス・配置の3つがすべてオンのもの)ではなくなり、手動のキャンペーンとして動きます。配信の仕組みは変わらず使えるので、問題はありません。

広告セットの「オーディエンス」で、元のオーディエンスの設定に切り替え、年齢を35〜65+にしたところ
広告セットの「オーディエンス」で、元のオーディエンスの設定に切り替え、年齢を35〜65+にしたところ

一覧:作るオーディエンス

サンプル住まいサービスで実際に作るのは、次の6つです。全部を最初から使うわけではなく、作っておいて、必要になったら広告セットに入れます。

オーディエンス種類中身使い方
サイト訪問者_180日カスタムオーディエンス(ウェブサイト)sample-sumai.example を180日以内に訪れた人提案として入れる。あとで分けるときの元
LP訪問者_30日カスタムオーディエンス(ウェブサイト)3つのLPのどれかを30日以内に見た人見たが問い合わせなかった人に出す広告の対象
見積り依頼済み_30日カスタムオーディエンス(ウェブサイト)30日以内に「リード」のイベントがあった人除外
既存の顧客カスタムオーディエンス(顧客リスト)kintoneで成約になった人のメールと電話除外。類似オーディエンスの元
動画視聴者カスタムオーディエンス(エンゲージメント)施工事例の縦動画を見た人動画を見た人を、LPに送る広告で追いかける
既存の顧客の類似類似オーディエンス既存の顧客に似た日本の人提案として入れて試す

名前は、何を元にして何日分かが一目で分かるように付けます。広告セットの画面では名前しか見えないので、「顧客リスト_2026-11」のように作った月を入れておくと、古いリストを使い続ける事故を防げます。

手順

カスタムオーディエンスと類似オーディエンスは、広告マネージャの「オーディエンス」の画面で作ります。

  1. 広告マネージャの左のメニュー(またはメニューの一覧)から「オーディエンス」を開く
  2. 「オーディエンスを作成」を押す
  3. 「カスタムオーディエンス」か「類似オーディエンス」を選ぶ

初めてカスタムオーディエンスを作るときは、カスタムオーディエンスの利用規約への同意を求められます。会社のビジネスポートフォリオの管理者が同意しておかないと、作成の途中でエラーになります。

広告マネージャの「オーディエンス」で「オーディエンスを作成」を押し、「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」「保存済みのオーディエンス」が並んでいるところ
広告マネージャの「オーディエンス」で「オーディエンスを作成」を押し、「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」「保存済みのオーディエンス」が並んでいるところ

サイトの訪問者

ピクセルが入っていれば、ホームページを訪れた人からオーディエンスを作れます。Metaの開発者向け資料では、期間は1〜180日で選べるとされています(同じ資料のよくある質問には365日の記載もあるため、画面で選べる最大日数に合わせます)。作ったときに過去の訪問も180日までさかのぼって入ります。

  1. 「カスタムオーディエンス」→ソースで「ウェブサイト」を選ぶ
  2. 「ソース」で会社のピクセル(データセット)を選ぶ
  3. 「イベント」で「すべてのウェブサイト訪問者」を選び、期間に 180 日を入れる
  4. 名前を サイト訪問者_180日 にして「オーディエンスを作成」を押す

LPだけの訪問者は、イベントで「特定のウェブページを訪問した人」を選び、URLに次の条件を入れます。3つのLPのどれかを含む、という「いずれか」の条件にします。

URLに次を含む: /lp/water-heater/
URLに次を含む: /lp/toilet/
URLに次を含む: /lp/bath/
期間: 30日
名前: LP訪問者_30日

見積り依頼済みの人は、イベントで「リード」(ピクセルの標準イベント)を選び、期間を30日にします。「リード」がイベントの一覧に出てこない場合は、ピクセルにイベントが届いていません。先に「MetaピクセルとコンバージョンAPI:計測の設定と確かめ方」で計測を直します。

カスタムオーディエンスの作成で、ソースが「ウェブサイト」、イベントが「特定のウェブページを訪問した人」、URLの条件と期間30日を入れたところ
カスタムオーディエンスの作成で、ソースが「ウェブサイト」、イベントが「特定のウェブページを訪問した人」、URLの条件と期間30日を入れたところ

顧客リスト

kintoneの顧客台帳から、成約した人のメールアドレスと電話番号を書き出して、CSVで取り込みます。Metaは届いたデータをFacebookやInstagramの利用者と照らし合わせ、一致した人だけをオーディエンスに入れます。

  1. kintoneの顧客台帳で、成約が「済」のレコードを絞り込み、メールアドレスと電話番号の列だけをCSVで書き出す
  2. 電話番号を国番号つきの形に直す(下の例)
  3. 「カスタムオーディエンス」→ソースで「顧客リスト」を選ぶ
  4. CSVを取り込み、列の対応(メール・電話番号)を確かめる
  5. 名前を 既存の顧客_2026-11 にして作成する

Metaの開発者向け資料では、メールアドレスは前後の空白を取って小文字に、電話番号は記号と先頭の0を取り、国番号を付ける形が決まっています。日本の携帯電話なら、090-1234-5678 は 819012345678 になります。CSVはこう作ります。

email,phone
taro@example.com,819012345678
hanako@example.com,818098765432

APIで送るときは、この値をSHA256でハッシュ化してから送る決まりです。広告マネージャの画面から取り込む場合の扱いは画面の説明に従います。どちらの場合も、取り込みの反映には通常24時間ほどかかります。

顧客リストを使うには、お客さまの個人情報を広告に使うことを、ホームページのプライバシーポリシーに書いておく必要があります。見積り依頼のフォームの近くに、広告の配信に利用することがある旨を書いておきます。kintoneの台帳には、問い合わせだけで終わった人や、電話でお断りした人も入っているはずです。そういう人を「顧客」として取り込まないように、成約が「済」のレコードだけに絞ります。

もう1つ、Metaは2025年9月から、特定の健康状態や金融の状況(借入れの有無、収入の高さなど)をうかがわせるカスタムオーディエンスと類似オーディエンスに印を付け、広告に使えなくしています。リフォームローンの利用者だけのリストのように、金融の状況を示すリストは作らないほうが安全です。

カスタムオーディエンスの作成で、ソースが「顧客リスト」、取り込んだCSVの列がメールと電話番号に対応づけられているところ
カスタムオーディエンスの作成で、ソースが「顧客リスト」、取り込んだCSVの列がメールと電話番号に対応づけられているところ

動画の視聴者

施工事例の縦動画を出していれば、動画を見た人からオーディエンスを作れます。

  1. 「カスタムオーディエンス」→ソースで「動画」を選ぶ
  2. 画面に出る視聴の条件から、入れる人の範囲を選ぶ
  3. 対象の動画を選ぶ(広告に使った動画と、Facebookページ・Instagramに投稿した動画を選べる)
  4. 期間を入れ、名前を 動画視聴者_施工事例_90日 にして作成する

入れる人の範囲は、短く見ただけの人まで入れると数は増えますが、リフォームに関心の薄い人も混ざります。選べる条件の種類は画面で確かめ、しっかり見た人に近い条件を選びます。

カスタムオーディエンスの作成で、ソースが「動画」、視聴の条件の選択肢と動画の選択の画面
カスタムオーディエンスの作成で、ソースが「動画」、視聴の条件の選択肢と動画の選択の画面

類似オーディエンス

類似オーディエンスは、元にしたオーディエンス(ソース)に似た人をMetaが探して作るオーディエンスです。Metaの開発者向け資料では、元のオーディエンスは選んだ国の中に少なくとも100人必要で、作ってから人が入るまで1〜6時間ほどかかり、広告セットで使っている間は3日ごとに入れ替わります。

  1. 「オーディエンスを作成」→「類似オーディエンス」を選ぶ
  2. ソースで 既存の顧客_2026-11 を選ぶ
  3. 地域で「日本」を選ぶ
  4. オーディエンスのサイズで、もっとも近い1%を選ぶ
  5. 作成する

サイズは、%の数字が小さいほど元のオーディエンスに近く、大きいほど広くなります。最初は1%で作ります。

今の扱いで知っておくことが3つあります。

  • Advantage+オーディエンスのままで類似オーディエンスを入れると、提案として扱われ、外側にも配られる。類似オーディエンスの中だけに絞りたいなら、元のオーディエンスの設定に切り替える
  • 元にするリストは、問い合わせした人ではなく成約した人にする。問い合わせのリストを元にすると、問い合わせするが成約しない人に似た人を探してしまう
  • 成約した人が100人に満たないうちは作れない。創業から間もない会社や、年に数十件しか成約がない会社は、ピクセルで集めた「サイト訪問者_180日」を元にするか、類似オーディエンスを使わずにAdvantage+オーディエンスに任せる

運用の現場では、Advantage+オーディエンスが既定になってから、類似オーディエンスを入れても入れなくても成果がほとんど変わらない、という形がよく出ます。Metaが自分で似た人を探すようになったためです。類似オーディエンスは作っておき、広告セットを2つ並べて比べるときに試す、くらいの位置付けで十分です。

類似オーディエンスの作成で、ソースに顧客リスト、地域に日本、サイズに1%を選んだところ
類似オーディエンスの作成で、ソースに顧客リスト、地域に日本、サイズに1%を選んだところ

除外を入れる

作ったオーディエンスのうち、「見積り依頼済み_30日」と「既存の顧客」を、広告セットで除外に入れます。

  1. 広告セットの「オーディエンス」を開く
  2. 「オーディエンスコントロール」の「除外するカスタムオーディエンス」(元のオーディエンスの設定では「カスタムオーディエンス」の「除外」)を開く
  3. 見積り依頼済み_30日 と 既存の顧客_2026-11 を選ぶ
  4. 保存する

カスタムオーディエンスの除外は、Advantage+オーディエンスのままでも守られる条件です。除外を入れたからといって、Advantage+オーディエンスが外れることはありません。

除外の期間は30日にしています。見積り依頼のあと30日たっても成約に進まなかった人には、もう一度別の施工事例を見せてもよいからです。既存の顧客のリストは、kintoneから月に1回書き出して入れ替えます。古いリストのままだと、先月成約したお客さまに、同じ工事の広告が出続けます。

広告セットの「オーディエンスコントロール」で、除外するカスタムオーディエンスに2つのオーディエンスを入れたところ
広告セットの「オーディエンスコントロール」で、除外するカスタムオーディエンスに2つのオーディエンスを入れたところ

地域を入れる

地域は、Advantage+オーディエンスのままでも守られる条件です。ここが一番大事です。

  1. 広告セットの「オーディエンス」→「地域」を開く
  2. 施工している3県を県単位で入れる
  3. 実際に現地調査に行けない市区町村を除外する(または、行ける市区町村だけを1つずつ入れる)
  4. 地域の対象を、その地域に住んでいる人、または最近その地域にいた人のどちらにするか確かめる

サンプル住まいサービスでは、県単位で入れたうえで、営業所から片道2時間を超える市町村を除外しています。地図で入れた範囲を確かめ、営業所の住所から半径で入れたほうが実態に近ければ半径にします。

サンプル住まいサービスの設定

ここまでの話を、広告セット1つの設定にまとめるとこうなります。

項目設定
Advantage+オーディエンスオン
地域(守られる)関東3県。行けない市町村を除外
最低年齢(守られる)25歳
除外(守られる)見積り依頼済み_30日、既存の顧客_2026-11
年齢の提案35〜65歳以上
性別指定しない
詳細ターゲティング入れない
カスタムオーディエンスの提案サイト訪問者_180日

持ち家の人だけを確実に選ぶ設定には頼りません。持ち家の世代に寄せるのは、年齢の提案と、広告の中身でやります。浴室のビフォーアフターの写真に「築20年の浴室を1日で」「費用の目安」と書けば、賃貸に住む20代は押しません。ターゲティングで絞るより、広告を見た人が自分で選ぶ形にするほうが、Metaの学習にも邪魔をしません。

広告セットの「オーディエンス」の右側に出る、オーディエンスの規模の目安と、設定の要約
広告セットの「オーディエンス」の右側に出る、オーディエンスの規模の目安と、設定の要約

応用

見た人を追いかける広告セットを分けるとき

月の見積り依頼が数十件集まるようになったら、新しい人に出す広告セットと、LPを見た人に出す広告セットを分けることがあります。

広告セットオーディエンス広告予算の目安(例)
新しい人Advantage+オーディエンス。LP訪問者_30日と見積り依頼済み_30日を除外施工事例の写真・縦動画全体の8割
LPを見た人LP訪問者_30日だけ(元のオーディエンスの設定で、提案ではなく指定)。見積り依頼済み_30日を除外「見積りだけでも可」「現地調査は無料」など、迷っている人の背中を押す内容全体の2割

LPを見た人の広告セットは、人数が少ないので、同じ人に何度も出やすくなります。広告マネージャで「フリークエンシー」(1人あたりの表示回数)の列を出し、週に何回も出ているようなら予算を下げるか、広告を差し替えます。

分ける前は、Advantage+オーディエンスが、サイトを見た人にも自然に配っています。件数が少ないうちに分けると、どちらの広告セットも学習が進まないので、急いで分ける必要はありません。

Google広告やLINEヤフー広告との違い

同じ「ターゲティング」でも、媒体によって考え方が違います。検索広告は検索語句が誰に出すかを決めるので、Meta広告のような人の絞り込みは脇役です。

媒体誰に出すかを決めるもの見た人を追いかける方法
Meta広告地域・最低年齢・除外だけ守らせ、あとはMetaが広げて探すピクセルのカスタムオーディエンス
Google広告(検索)検索語句(キーワード)と地域リマーケティング(データ セグメント)
Google広告(ディスプレイ)オーディエンス セグメント・コンテンツ・最適化されたターゲティングリマーケティング(データ セグメント)
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告スマートターゲティング・地域・曜日と時間帯・データ活用・興味関心計測タグで集めたオーディエンス

Googleのディスプレイ広告でサイトを見た人を追いかける作り方は「Googleディスプレイ広告とリマーケティング:作り方とターゲティング」に書きました。どの媒体でも、見た人を追いかける広告は、新しい人に出す広告より件数は少なく、1件あたりの費用は安くなりやすい、という形になります。

できないことと、その代わり

できないこと理由代わりの手
Advantage+オーディエンスのままで最低年齢を26歳以上にする守らせられる最低年齢は18〜25歳25歳+年齢の提案で始め、内訳とkintoneで必要と分かってから元のオーディエンスの設定に切り替える
年齢の上限を決める(Advantage+オーディエンス)上限は65歳以上で固定上限が必要な商材は元のオーディエンスの設定にする
持ち家の人だけに確実に出すそのための確実な条件に頼れない年齢の提案と広告の中身(築年数・費用の目安)で寄せる
成約が100人未満で類似オーディエンスを作る元のオーディエンスは国内に100人以上必要サイト訪問者を元にするか、Advantage+オーディエンスに任せる
顧客リストを取り込んだ全員に出す照らし合わせで一致した人だけが入るメールと電話番号の両方を入れて一致を増やす
特別な広告カテゴリを選んだ広告で類似オーディエンスを使う住宅・雇用・金融の商品とサービスの広告では類似オーディエンスが使えないカテゴリに当たるかを先に確かめる。考え方は「Meta広告の審査とアカウント停止:落ちる理由と異議申し立て」
広告マネージャの年齢別の件数とkintoneを1件ずつ合わせる数え方と計上日が違う傾向を見る。成約はkintoneで判断する

よく詰まるところ

症状原因直し方
35歳以上にしたのに20代に配られているAdvantage+オーディエンスで年齢が提案として扱われている内訳とkintoneで成約に進まないと分かったら、元のオーディエンスの設定で年齢を35〜65+にする
最低年齢に35が入らないAdvantage+オーディエンスでは最低年齢は25歳まで25歳にして年齢の提案を使う。どうしても守るなら元のオーディエンスの設定に切り替える
カスタムオーディエンスの作成でエラーになるカスタムオーディエンスの利用規約に同意していない広告アカウントの管理者が規約に同意してから作り直す
「リード」のイベントで訪問者のオーディエンスが作れないピクセルに「リード」のイベントが届いていないイベントマネージャで届いているかを確かめ、GTMの設定を直す
顧客リストを取り込んだのに人数が少ない電話番号が国番号なし・記号ありのまま、メールの表記揺れ電話は 81 から始まる数字だけにする。メールは小文字にして空白を取る
顧客リストの人数が「少なすぎる」と出て使えない照らし合わせで一致した人が少ないメールと電話の両方を入れる。少ないうちは除外にだけ使う
類似オーディエンスが作れない元のオーディエンスが国内100人に満たないサイト訪問者を元にするか、類似オーディエンスを使わない
成約したお客さまに広告が出ている顧客リストが古いままkintoneから月に1回書き出して入れ替える
オーディエンスが使えなくなった健康や金融の状況をうかがわせるリストとして印が付いたリストの元と名前を見直し、金融の状況などを示すリストは使わない
行けない地域から問い合わせが来る地域を県単位のまま入れている行けない市町村を除外するか、半径で入れ直す
LPを見た人の広告セットに何度も同じ人が出る人数が少なく、フリークエンシーが上がっている予算を下げる・広告を差し替える・期間を延ばす

次にやること

誰に出すかが決まったら、何を見せるかを詰めます。ターゲティングで絞るより、広告の中身で相手を選ぶほうが、今のMeta広告では効きます。

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