Yahoo!広告の運用:Google広告との違いと、インポートで作るときの注意

公開 書いた人 大林 諒

Google広告で成果が出ている会社が次にLINEヤフー広告 検索広告(旧Yahoo!広告)を出すとき、いちばん早いのはGoogle広告のキャンペーンをもとに作ることです。ただし、キーワードのマッチタイプや入札戦略、アセットの名前と挙動が少しずつ違うので、そのまま写すと配信の広がり方や計測がずれます。この記事では、2026年10月時点のLINEヤフー広告 検索広告(2026年3月までの名前はYahoo!広告 検索広告)を、Google広告から作って毎週回すところまでを書きます。例は月8万円を検索広告に置く「サンプル住まいサービス」です。アカウントの作り方と、検索広告とディスプレイ広告の区分は「Yahoo!広告とは:検索広告とディスプレイ広告の始め方」を先に読んでください。

この記事の内容
  1. 先に決めること
  2. Google広告との違い
  3. Google広告のデータを持ってくる方法
  4. インポートで崩れるところ
  5. コンバージョン測定とサイトリターゲティングのタグ
  6. 入札戦略の進め方
  7. Yahoo!の検索広告が効きやすい場面・効きにくい場面
  8. 毎週の運用で見るところ
  9. 応用
  10. できないことと、その代わり
  11. よく詰まるところ
  12. 次にやること

先に決めること

作り始める前に、次の4つを決めます。

  1. どのキャンペーンを持ってくるか。Google広告の全キャンペーンではなく、kintoneで成約が出ているキャンペーンだけを持ってきます。サンプル住まいサービスなら「給湯器の交換」「トイレのリフォーム」「浴室のリフォーム」の3つの検索キャンペーンで、P-MAXやデマンドジェネレーションのようなGoogleにしかない種類は持ってきません
  2. どの道具で作るか。キーワードが数十個なら広告管理ツールの画面で手で作るほうが早く、数百個あるならキャンペーンエディターを使います。キャンペーンエディターの推奨OSはWindowsだけなので、Macしか無い会社は画面で作る前提にします
  3. 計測の定義をGoogle広告とそろえるか。見積り依頼フォームの送信・電話タップ・LINE友だち追加の3つを、Google広告と同じページ・同じ条件で数えます。ここがずれると、2つの媒体のCPAを比べる意味がなくなります
  4. 流入元をどう残すか。LPのURLに付けるUTMパラメータを utm_source=yahoo に変えます。Google広告の広告をそのまま写すと utm_source=google が残り、kintoneの流入元が全部Googleになります

Google広告との違い

運用で触る項目ごとに、2026年10月時点の違いを表にしました。

項目Google広告LINEヤフー広告 検索広告
マッチタイプ完全一致・フレーズ一致・インテント マッチ(以前の部分一致)完全一致・フレーズ一致・インテントマッチ
キーワード以外への広がりAI 最大化設定(AI Max)の検索語句とのマッチング「検索クエリーマッチング」(2026年9月提供開始。旧称AIキーワード拡張)
広告の形レスポンシブ検索広告レスポンシブ検索広告
追加情報アセット(サイトリンク・コールアウト・構造化スニペット・画像など)広告表示アセット(クイックリンク・テキスト補足・カテゴリ補足・画像・ファビコン・ビジネス名など)
自動で作られるアセット自動作成アセット「広告表示アセットの自動化機能」でクイックリンクを自動作成(2026年9月から全アカウントで有効)
入札戦略自動入札が中心自動入札が中心。新しいキャンペーンには「クリック数の最大化」が勧められている
除外キーワード除外キーワードリストで複数キャンペーンに共有キャンペーンエディターでは共有ライブラリで管理できる
予算1日の平均予算1日の予算(100円単位・最低100円)
支払い後払い(旧・自動支払い)か前払い(旧・手動支払い)前払い(クレジットカードは即時反映、銀行振込は約3営業日)
審査入稿のたびに審査入稿のたびに審査。新しい広告は配信開始まで1〜3営業日前後かかることがある
一括編集の道具Google広告エディター(Windows・Mac)キャンペーンエディター(推奨OSはWindows 10・11)
サーバーからの計測拡張コンバージョン・オフラインコンバージョンの取り込みなどコンバージョンAPI(2025年9月提供開始、2026年5月からサーバーサイドGoogleタグマネージャーに対応)

運用で効いてくる違いを、もう少し書きます。

インテントマッチはGoogleのインテント マッチに近く、登録したキーワードと意味が近い検索語句にも広告を出します。さらに2026年9月からは、キーワードとは別に、検索意図・キーワードとの関連性・レスポンシブ検索広告の内容・LPの内容から、関連が高いと判断した検索語句に広告を出す「検索クエリーマッチング」が加わりました。キャンペーンか広告グループの設定で「利用する」にすると動き、広告グループで使うときは上のキャンペーンでも「利用する」にしておく必要があります。検索クエリーマッチングで広告が出た語句は、検索クエリーレポートのマッチタイプ欄に「検索クエリーマッチング」と表示されるので、どこから来た語句かは後から分けて見られます。

広告の掲載位置も2026年7月に変わり、検索結果ページの上部以外にも、利用状況に応じた位置に出るようになりました。Google広告の「上部の表示率」と同じ感覚で、上に出ていないから入札を上げる、という判断はしないほうが安全です。

除外キーワードの効き方には、運用の中で気づいた違いがあります。空白を入れずに登録した除外キーワード(例: 「自分で」)が、「給湯器 交換 自分で」のように空白で区切られた検索語句にも効いた例があります。一方、同じ考え方でMicrosoft広告に入れた除外キーワードは、空白の無い日本語の検索語句に効かないことがありました。媒体ごとに効き方を確かめず、検索語句レポートで実際に止まっているかを見るのが確実です。

検索広告の検索クエリーレポートで、マッチタイプ欄に「検索クエリーマッチング」「インテントマッチ」が並んでいるところ
検索広告の検索クエリーレポートで、マッチタイプ欄に「検索クエリーマッチング」「インテントマッチ」が並んでいるところ

Google広告のデータを持ってくる方法

Google広告の構造をLINEヤフー広告に持ってくる方法は、規模によって2つに分けます。

方法向いている規模必要なもの手間
広告管理ツールの画面で手で作るキーワード50個まで・キャンペーン3つほどブラウザだけ(Macでも可)1〜2時間
キャンペーンエディターにCSVで読み込むキーワード数百個以上・キャンペーン多数Windowsのパソコン・Google広告エディター初回は半日。2回目からは速い

広告管理ツールの検索広告用のCSVインポート機能は2016年9月1日で終わっていて、CSVでまとめて入れるときはキャンペーンエディターを使うよう公式が案内しています。Microsoft広告のようにGoogle広告のアカウントにログインしてそのまま取り込む流れではないので、どちらの方法でも、Google広告のデータを一度手元に出してから入れ直すことになります。

画面で手で作る手順

サンプル住まいサービスの規模(3キャンペーン・キーワード30個ほど)ならこちらです。

  1. Google広告で、持ってくるキャンペーンの「キーワード」の一覧をダウンロードする。マッチタイプの列と、直近90日のコンバージョンが分かる列を入れておく
  2. 同じくGoogle広告の検索語句レポートをダウンロードし、kintoneで成約が出た語句に印を付ける
  3. LINEヤフー広告の広告管理ツールで検索広告のキャンペーンを作る。名前・1日の予算・地域(関東の3県)を入れ、入札戦略は「クリック数の最大化」にする
  4. 広告グループを作り、キーワードを入れる。Googleで完全一致・フレーズ一致だったものは同じマッチタイプで入れ、インテント マッチだったものは最初はフレーズ一致で入れる
  5. レスポンシブ検索広告を作る。Google広告の見出しと説明文を写し、LPのURLのUTMを utm_source=yahoo に直す
  6. 広告表示アセットを作る。サイトリンクはクイックリンク、コールアウトはテキスト補足、構造化スニペットはカテゴリ補足として作り直す
  7. 除外キーワードを入れる。Google広告の除外キーワードリストの中身を写す
  8. 入稿して、審査の状態を「広告一覧画面」で確かめる
検索広告のキャンペーン作成画面で、1日の予算・地域・入札戦略を入れる欄
検索広告のキャンペーン作成画面で、1日の予算・地域・入札戦略を入れる欄

ステップ4でGoogleのインテント マッチをそのままインテントマッチにしないのは、最初の数週間はどの語句で広告が出ているかを見たいからです。インテントマッチや検索クエリーマッチングは、成約が出ている語句の傾向が見えてから足します。

キャンペーンエディターで読み込む手順

キーワードが多いとき、または同じ作業を何アカウントもするときはキャンペーンエディターを使います。公式が示している流れは、ダウンロード→設定→エラー判定→アップロード→配信の5段階です。

  1. 公式サイトのキャンペーンエディターのページで利用条件に同意し、Windowsのパソコンにダウンロードしてインストールする
  2. キャンペーンエディターを開き、自社のアカウントを追加して、最新の入稿データをダウンロードする
  3. 空のキャンペーンを1つ作ってエクスポートし、列の並びを確かめる。これをCSVの雛形にする
  4. Google広告エディターで、持ってくるキャンペーンを書き出す
  5. 表計算ソフトで、Google広告のCSVの列を雛形の列に並べ替える。マッチタイプの表記・キャンペーン名・広告グループ名・最終ページURLを、雛形の書式に合わせる
  6. キャンペーンエディターにCSVを読み込む。エラーがあれば箇所が知らされるので、エラーで絞り込んでエクスポートし、直して読み込み直す
  7. 予算・入札戦略・地域・広告表示アセットを、キャンペーンエディターの上で1つずつ確かめる
  8. アップロードする。審査が終わると配信が始まる
キャンペーンエディターでCSVを読み込んだあと、エラーのある行に絞り込んだ一覧
キャンペーンエディターでCSVを読み込んだあと、エラーのある行に絞り込んだ一覧

キャンペーンエディターには、広告管理ツールでは出せない項目(広告グループの入札価格・対象外キーワード・配信設定・審査状況など)を含むレポートの出力や、「入力値エラー」「審査非承認の広告」をワンクリックで探す機能もあります。インポートで作ったあとの点検にはこちらが向いています。

雛形の列の名前と順番はキャンペーンエディターの版で変わることがあるので、毎回、自分のアカウントからエクスポートしたものを雛形にします。古いブログに載っているCSVの例を使うと、列がずれて読み込みで止まります。

インポートで崩れるところ

Google広告から持ってきたあとに、必ず直すところを表にしました。

崩れるところ起きること直し方
インテント マッチインテントマッチとして入ると、Googleより広い語句に出ることがある最初はフレーズ一致で入れ、検索語句を見てから広げる
入札戦略Google広告の目標アクション単価(目標CPA)の値は持ってこられない「クリック数の最大化」から始め、コンバージョンがたまってから切り替える
予算Google広告の1日の予算のままになるLINEヤフー広告 検索広告の月予算から1日の予算を計算し直す(例: 月8万円なら1日約2,600円を3キャンペーンで分ける)
UTM・トラッキングutm_source=google が残る最終ページURLのUTMを utm_source=yahoo に直す
アセットサイトリンク・コールアウトがそのまま移らない、文字数の上限が違うクイックリンク・テキスト補足として作り直す
自動のクイックリンク入稿した情報から勝手にクイックリンクが作られるリンク先を確かめ、不要なら設定で「クイックリンク」のチェックを外す
除外キーワード共有の除外リストが移らない中身を写し、共有ライブラリかキャンペーンに入れる
地域・時間帯地域の指定方法と時間帯の設定を一から入れることになる施工している県だけに絞り、深夜の配信を止めるかどうかを決める
オーディエンスGoogleのリマーケティングリストは移らないサイトリターゲティングタグでリストを作り直す
コンバージョンGoogle広告のコンバージョンタグは使えないLINEヤフー広告のタグを入れ直す(次の節)

いちばん事故になりやすいのはUTMです。サンプル住まいサービスでは、kintoneの顧客台帳の「流入元」はフォームに渡されたUTMで決まるので、ここを直し忘れると、Yahoo!の問い合わせが全部Google広告の成果として数えられます。広告のURLはこう書きます。

https://sample-sumai.example/kyutoki/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=kyutoki_kokan

utm_campaign はGoogle広告と同じ値にしておくと、kintoneでLP別に2つの媒体を並べて比べられます。

コンバージョン測定とサイトリターゲティングのタグ

LINEヤフー広告の検索広告のコンバージョン測定は、公式ではウェブページ・電話発信・アプリ(Androidのみ)・インポートの4種類です。ウェブページはサイトに置くタグで数えます。コンバージョンが起きたページで動かすのが「コンバージョン測定タグ」です。サイトを訪れた人にもう一度広告を出すためのリストも、タグで作ります。タグの名前と置き方は、広告管理ツールの案内に沿って確かめます。サンプル住まいサービスのようにGoogleタグマネージャーを入れているサイトなら、タグマネージャーから設置します。

  1. 広告管理ツールの検索広告で、コンバージョン測定の設定画面を開く
  2. コンバージョンを3つ作る。「見積り依頼フォーム送信」「電話タップ」「LINE友だち追加」
  3. それぞれのコンバージョンの数え方と、自動入札に使うかどうかを決める。見積り依頼と電話は自動入札に使い、LINE友だち追加は成約までの距離が遠いので最初は使わない
  4. 表示されたタグの情報(IDなど)を控える
  5. 広告管理ツールの案内で全ページに置くタグが示されていれば、Googleタグマネージャーで全ページで動くタグとして入れる
  6. 見積り依頼の完了ページ・電話番号のタップ・LINEの友だち追加ボタンのクリックをトリガーにして、それぞれのコンバージョン測定タグを入れる。トリガーはGoogle広告のコンバージョンと同じものを使う
  7. サイトに来た人のリストを作るなら、案内に沿ってリスト用のタグを全ページで動くように入れる

ステップ2のうち「電話タップ」は、公式の「電話発信」の種類で数えられます(クリックまたはタップで計測)。「LINE友だち追加」をどの種類で数えるかは、設定の画面の案内に沿って選びます。

  1. プレビューで、完了ページや電話タップでタグが動くことを確かめて公開する
  2. 翌日以降、広告管理ツールでコンバージョンが記録されているかを確かめる
Googleタグマネージャーのタグ一覧で、Google広告とLINEヤフー広告のコンバージョンタグが同じトリガーに並んでいるところ
Googleタグマネージャーのタグ一覧で、Google広告とLINEヤフー広告のコンバージョンタグが同じトリガーに並んでいるところ

タグマネージャーの中で、タグの設定はたとえばこう分けます(IDは伏せています)。

タグ名: LYA_全ページ用                トリガー: All Pages
タグ名: LYA_CV_見積り依頼             トリガー: ページURL に /thanks/ を含む
タグ名: LYA_CV_電話タップ             トリガー: クリックURL が tel: で始まる
タグ名: LYA_CV_LINE友だち追加         トリガー: クリックURL に lin.ee を含む
タグ名: LYA_リスト用                  トリガー: All Pages
コンバージョンID: xxxxxxxx  コンバージョンラベル: xxxxxxxx

Google広告と同じトリガーを使うのは、2つの媒体で数え方をそろえるためです。トリガーを別に作ると、片方だけ電話タップが2回数えられる、といったずれが起きます。

ブラウザの制限や広告ブロックでタグが動かない分を補う手段として、検索広告には2025年9月からコンバージョンAPIがあり、2026年5月からはサーバーサイドのGoogleタグマネージャーからも使えます。ただしサーバーを用意して動かす必要があるので、月8万円の検索広告のためだけに作るものではありません。サーバーサイドのタグマネージャーをすでに運用しているなら足す、という順番で考えます。

コンバージョンの数が管理画面とkintoneで合わないのは普通です。媒体はクリックした日で数え、kintoneは問い合わせが来た日で数えることが多く、重複の扱いも違います。ずれを計測の故障と決めつける前に、数え方の違いを確かめます。

入札戦略の進め方

入札戦略は、コンバージョンのデータがどれだけあるかで選びます。ヘルプの表記で、検索広告の主な入札戦略はこうです。

入札戦略何を増やすか使う場面
クリック数の最大化予算内のクリック数始めたばかりで、コンバージョンのデータが無いとき
コンバージョン数の最大化予算内のコンバージョン数(目標のコンバージョン単価を入れることもできる)コンバージョンがたまったあと。公式の目安はキャンペーン単位で直近30日に30件以上
コンバージョン価値の最大化予算内のコンバージョンの価値コンバージョンに金額を付けているとき。小さな会社では使わなくていい
ページ最上部掲載検索結果の最上部に出ることを優先する社名で検索されたときに必ず上に出したいとき

サンプル住まいサービスでは、最初の1か月を「クリック数の最大化」で回し、入札の上限を設定する場合はGoogle広告の平均クリック単価くらいに置きます。見積り依頼と電話タップが合わせて月に十数件たまった時点で「コンバージョン数の最大化」に切り替えます(例。経験則です。公式の目安はキャンペーン単位で直近30日に30件以上で、30件未満ならまずクリック数の最大化で成果を増やす案内です)。目標のコンバージョン単価を入れるのは、さらに1か月回して実績のCPAが見えてからです。最初から低い目標を入れると、配信が細って学習が進みません。

検索広告のキャンペーン設定で、入札戦略を「クリック数の最大化」から切り替える選択肢の一覧
検索広告のキャンペーン設定で、入札戦略を「クリック数の最大化」から切り替える選択肢の一覧

自動入札に任せる前に、除外キーワード・地域・1日の予算の上限・コンバージョンの定義の4つがそろっているかを確かめます。任せたあとは、毎週の検索クエリーレポートで外れた語句が出ていないかを人が見ます。

Yahoo!の検索広告が効きやすい場面・効きにくい場面

効きやすい効きにくい
Google広告で成約が出ているキーワードがはっきりしているGoogle広告でも成約がほとんど出ていない
「給湯器 交換」のように、検索する人が多い言葉で集客している専門用語のように検索する人がごく少ない言葉だけで集客している
同じLP・同じ広告文で作れて、管理の手間が少ない媒体ごとに別のLPや別の訴求を作らないといけない
季節で問い合わせが増える商材で、繁忙期に取りこぼしを拾いたい予算が月数万円に満たず、Google広告の予算を削ってまで出すことになる

LINEヤフー広告 検索広告は、Google広告で答えが出ているものを別の検索窓で拾う道具です。Google広告で成約が出ていないキーワードをLINEヤフー広告 検索広告で出しても、結果が良くなることはほとんどありません。先にGoogle広告で勝ち筋を作り、それをLINEヤフー広告 検索広告に持ってくる順番にします。

成果が落ちたときも、予算を削って逃げると取れていた分まで失います。取れていた時期の検索語句・広告文・時間帯を分解して、何が効いていたかをまず確かめます。

毎週の運用で見るところ

毎週30分で回せるように、見る順番を決めておきます。

順番見るところ何を判断するか
1アカウント残高前払いの残高が月末まで持つか。足りなければ入金する
2広告一覧画面の審査の状態審査で止まった広告が無いか
3キャンペーンごとの費用・クリック・コンバージョン急な増減が無いか、予算で配信が止まっていないか
4検索クエリーレポート成約しない語句(DIY・自分で・部品・求人など)を除外する。検索クエリーマッチングとインテントマッチで出た語句は特に見る
5自動で作られたクイックリンク意図しないページに飛んでいないか
6kintoneの流入元=Yahoo!の問い合わせ管理画面のコンバージョンと大きくずれていないか、成約が出ているか
アカウント残高と、予算消化の見込みが表示されている広告管理ツールのホーム
アカウント残高と、予算消化の見込みが表示されている広告管理ツールのホーム

月に1回は、kintoneの顧客台帳でLINEヤフー広告 検索広告から来た問い合わせの成約と粗利を集計します。管理画面ではコンバージョンが多いのに、kintoneで追うと成約がほぼゼロの語句が何か月も費用を使い続けていた例があります。媒体の画面のCPAだけで判断せず、成約が出ていない語句は除外するか、そのキーワードを止めます。

kintoneの顧客台帳で、流入元をYahoo!に絞り、成約と粗利を集計した一覧
kintoneの顧客台帳で、流入元をYahoo!に絞り、成約と粗利を集計した一覧

応用

  • 曜日・時間帯の調整。電話の問い合わせが多い時間帯がkintoneで見えたら、電話が取れない時間の配信を絞る
  • サイトリターゲティング。見積りページまで来て送信しなかった人のリストを作る。検索広告でこのリストを入札調整に使えるかは画面で確かめる
  • 季節の予算。冬の前に、成約が出ている給湯器のキャンペーンの予算を上げる。前払いの残高も先に積んでおく
  • LINEヤフー広告 スクリプト。予算の消化や残高を毎朝確かめる処理を、広告管理ツールの中で動かせる。2026年8月に旧ランタイムの提供が終わっているので、古いスクリプトの例をそのまま使わない
  • ディスプレイ広告との組み合わせ。サイトを訪れた人に、LINEやYahoo!ニュースの面で広告を出す。予算はLINEヤフー広告のディスプレイ広告(LINEに出す枠。旧LINE広告)の枠で持つ

できないことと、その代わり

できないこと代わりの手
Google広告のアカウントにつないで自動で同期するGoogle広告で変えたら、LINEヤフー広告 検索広告側も手で直す。月1回、2つの媒体のキーワードと除外を見比べる
Macでキャンペーンエディターを使う(推奨はWindowsだけ)小さな規模なら広告管理ツールの画面で作る。大きな規模ならWindowsのパソコンを1台用意する
広告管理ツールの画面でCSVを一括で入れるキャンペーンエディターを使う
Google広告の目標アクション単価や学習の結果を引き継ぐLINEヤフー広告 検索広告側で「クリック数の最大化」から学習させ直す
検索広告の掲載位置を上部に固定する掲載位置ではなく、成約1件あたりの費用で判断する
管理画面のコンバージョン数で成約を判断するkintoneで流入元・成約・粗利を追う

検索広告とディスプレイ広告、LINE公式アカウントまでを1つの設計で回したい、アカウントが複数ある、キーワードが数千個ある、という規模になったら、キャンペーンエディターとスクリプトを使いこなせる運用代行に頼むほうが早い場面があります。月8万円の検索広告なら、この記事の範囲で社内で回せます。

よく詰まるところ

症状原因直し方
kintoneの流入元がGoogleばかりで、Yahoo!が0件広告のURLに utm_source=google が残っている最終ページURLのUTMを utm_source=yahoo に直す
入稿したのに配信されない審査中、または前払いの残高が無い広告一覧画面の審査の状態と、アカウント残高を確かめる
キャンペーンエディターがMacにインストールできない推奨OSはWindows 10・11だけ画面で作るか、Windowsのパソコンで作業する
CSVの読み込みでエラーが大量に出る古い例のCSVを使っていて列がずれている自分のアカウントからエクスポートしたCSVを雛形にする
思っていない語句に広告が出ているインテントマッチか検索クエリーマッチングで広がっている検索クエリーレポートのマッチタイプ欄で出どころを見て、除外するかフレーズ一致に戻す
見覚えのないクイックリンクが出ている広告表示アセットの自動化機能でクイックリンクが自動で作られたリンク先を確かめ、不要なら設定で「クイックリンク」のチェックを外す
コンバージョンが0のままタグのトリガーが動いていない、または全ページ用のタグが入っていないタグマネージャーのプレビューで、完了ページでタグが動くか確かめる
電話のコンバージョンがGoogle広告の2倍あるトリガーを別に作り、二重に数えているGoogle広告と同じトリガーを使う
自動入札に切り替えたら配信が減ったコンバージョンが少ないうちに切り替えた、または目標の単価が低すぎるクリック数の最大化に戻すか、目標の単価を実績に近づける
月末に配信が止まった前払いの残高が尽きた月の予算より多めに入金しておく。クレジットカードならすぐ反映される

次にやること

アカウントの作り方と、ディスプレイ広告を含めた今の区分は「Yahoo!広告とは:検索広告とディスプレイ広告の始め方」にあります。マッチタイプと除外キーワードの考え方の土台は「Google広告のキーワード設定:マッチタイプと除外キーワードの運用」、タグと電話の計測の作り方は「Google広告のコンバージョン設定:タグ・電話・拡張コンバージョン・オフラインの取り込み」で詳しく書いています。同じようにGoogle広告から作るBingの広告は「Microsoft広告とは:Bingに出す広告の始め方とGoogle広告からのインポート」を見てください。

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