Yahoo!広告とは:検索広告とディスプレイ広告の始め方

公開 書いた人 大林 諒

Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANの検索結果やYahoo!ニュースなどに出す広告です。2026年4月1日からは「LINEヤフー広告」という名前になり、ディスプレイ広告はLINE広告と1つの商品にまとまりました。この記事では、今の区分とGoogle広告との違い、アカウントの作り方と審査、検索広告とディスプレイ広告それぞれの始め方を、最初の配信まで順に書きます。例は、月の広告費のうち8万円をYahoo!に置いている「サンプル住まいサービス」(水回りと給湯器の交換・小さなリフォーム)です。Google広告をすでに出していて、次にYahoo!にも出すかどうかを決めたい会社を前提にしています。

この記事の内容
  1. 先に知っておくこと:名前と区分が2026年4月に変わった
  2. 先に決めること
  3. Google広告との違い
  4. アカウントの作り方と審査
  5. 検索広告の始め方
  6. ディスプレイ広告の始め方と配信先の考え方
  7. サンプル住まいサービスで8万円をYahoo!に置く理由
  8. 応用
  9. できないことと、その代わり
  10. よく詰まるところ
  11. 次にやること

先に知っておくこと:名前と区分が2026年4月に変わった

Yahoo!広告を調べると、古い記事では「Yahoo!広告 検索広告」「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」、今の公式では「LINEヤフー広告 検索広告」「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」と書かれていて、混乱しやすいところです。2026年10月時点の公式の説明はこうなっています。

2026年3月まで2026年4月1日から中身
Yahoo!広告 検索広告LINEヤフー広告 検索広告Yahoo!検索の結果に出すテキスト広告。名前だけ変わった
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型)LINE広告と統合。Yahoo! JAPANの面とLINEの面の両方に出せる
LINE広告同上上と同じ商品になった
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(予約型)ディスプレイ広告(予約型)掲載枠を買い取る型。販売パートナー経由で申し込む

検索広告とディスプレイ広告は、どちらも同じ広告管理ツールから出稿します。この記事のタイトルや本文で「Yahoo!広告」と書いているのは、検索している人が今もこの名前で探しているからで、画面やヘルプでは「LINEヤフー広告」と出ます。

小さな会社にとって大事なのは、LINE広告とYahoo!のディスプレイ広告が同じ商品になったことです。旧LINE広告に置いていた予算(例では5万円)が統合後も残っている会社は、Yahoo! JAPAN側のディスプレイ広告の予算と合わせて、同じ商品の中で配信面を分けて予算を2つ持っていることになります。予算の置き方は後の節で書きます。

先に決めること

アカウントを作る前に、次の4つを決めておくとやり直しが減ります。

  1. 検索広告だけで始めるか、ディスプレイ広告も出すか。月10万円以下なら検索広告だけで始めます。ディスプレイ広告は配信量が多く、少ない予算だと学習に必要なデータがたまりません。公式も、最低出稿金額はないが予算が少なすぎるとデータが十分にたまらず効果が出にくいと書いています
  2. 誰のビジネスIDで作るか。会社のメールアドレス(共有のアドレスが望ましい)で作ります。担当者個人のメールで作ると、その人が辞めたときに管理者がいなくなります
  3. LINE公式アカウントをどれに紐づけるか。今は申し込みの途中でLINE公式アカウントの作成か選択を求められます。すでに友だち追加用のLINE公式アカウントを運用しているなら、それを選びます。新しく作ると、友だちが分散します
  4. コンバージョンをどこで数えるか。見積り依頼フォームの送信・電話タップ・LINE友だち追加の3つを、Google広告と同じ定義で数えます。定義がずれると、Google広告とLINEヤフー広告 検索広告のCPAを並べて比べられません

4つ目は、広告の良し悪しを最後に決める場所の話でもあります。サンプル住まいサービスでは、媒体の管理画面のコンバージョンではなく、kintoneの顧客台帳で流入元・見積額・成約・粗利まで追って判断します。そのために、LPのURLにUTMパラメータを付け、フォームの送信内容に流入元が残るようにしておきます。

Google広告との違い

Google広告を出している会社が最初に知っておくべき違いを表にしました。2026年10月時点の公式の説明で確かめた範囲です。

項目Google広告LINEヤフー広告(旧Yahoo!広告)
検索広告の掲載先Google検索と検索パートナーYahoo! JAPANの検索結果(2026年7月から上部以外の位置にも出る)
ディスプレイ広告の掲載先Googleのディスプレイネットワーク・YouTubeなどYahoo! JAPANトップページ・Yahoo!ニュース・Yahoo!知恵袋などと、LINEのトークリスト・LINE NEWSなど
ログインGoogleアカウントビジネスID
申し込みで必要なもの支払い情報LINE公式アカウント・ビジネスマネージャー・法人番号・サイトURL
キーワードのマッチタイプ完全一致・フレーズ一致・インテント マッチ(以前の部分一致)完全一致・フレーズ一致・インテントマッチ
検索広告の広告の形レスポンシブ検索広告レスポンシブ検索広告
広告に付ける追加情報アセット(サイトリンク・コールアウトなど)広告表示アセット(クイックリンク・テキスト補足・カテゴリ補足・画像・ファビコン・ビジネス名など)
新しい広告の配信開始まで審査が終わりしだい1〜3営業日前後かかることがある
最低出稿金額なしなし(検索広告の1日の予算は100円から)
支払い後払い(旧・自動支払い)か前払い(旧・手動支払い)を選ぶ検索広告は前払い。クレジットカードは即時反映、銀行振込は約3営業日
初期費用なしなし

Googleの「インテント マッチ(以前の部分一致)」に近いのが、LINEヤフー広告の「インテントマッチ」です。登録したキーワードと意味が近い検索語句にも広告を出す、いちばん広いマッチタイプです。マッチタイプの考え方そのものはGoogle広告と同じで、詳しくは「Yahoo!広告の運用:Google広告との違いと、インポートで作るときの注意」に書きます。

もう1つの違いは、審査と配信開始までの時間です。新しい広告は配信開始まで1〜3営業日前後かかる場合があり、銀行振込を選ぶと入金の確認にさらに約3営業日かかります。月初から出したいなら、前の月の第3週には申し込みを済ませておきます。

アカウントの作り方と審査

申し込みは、公式サイト(LINEヤフー for Business)の「検索広告をはじめる」などのボタンから進めます。手順はこうです。

  1. 公式サイトの申し込みボタンを押す
  2. ビジネスIDに登録する。公式が勧めているのは「メールアドレスで登録」で、会社のメールアドレスで作れます。すでにビジネスIDがあればログインする
  3. LINE公式アカウントを作成するか、すでにあるものを選ぶ。自社のLINE公式アカウントが一覧に出ないときは、そのアカウントの管理権限があるメールアドレスのビジネスIDでログインしているかを確かめる
  4. ビジネスマネージャーを作成するか、すでにあるものを選ぶ。ここで法人番号とサイトURLを入れる
  5. 広告サービス情報を入れ、確認画面で内容を確かめて申し込む
  6. 広告管理画面にログインできれば、アカウント作成は完了
申し込みフローの「ビジネスマネージャーの作成・選択」で、法人番号とサイトURLを入れる欄
申し込みフローの「ビジネスマネージャーの作成・選択」で、法人番号とサイトURLを入れる欄

法人の場合、申し込みで聞かれるのは法人番号・法人名・住所・代表者名・代表電話番号・担当者名・担当者の部署名・担当者の電話番号・担当者のメールアドレスと、ウェブサイトのURLです。法人番号は国税庁の法人番号公表サイトで調べられます。手元に用意してから始めると途中で止まりません。個人事業主はビジネス名・事業主名・電話番号・メールアドレスで申し込みます。

初期費用・登録費用はかからず、最低出稿金額もありません。費用は広告がクリックされたとき(ディスプレイ広告は課金方式によって表示や再生のとき)に発生します。

審査は、アカウントの申し込み時だけでなく、広告を入稿するたびに行われます。サイトの内容と広告文が合っているか、表示されている価格や条件がLPと食い違っていないか、といった点が見られます。小さな会社でよく止まるのは、LPに会社の所在地や連絡先が見当たらない、広告文に「地域最安」「満足度No.1」のような最上級の表現を入れている、といったところです。公式のコラム(2026年9月)によると、No.1表示は、何を調べたデータか・調査機関名・調査時期(原則として直近1年以内)・調査の対象と範囲を、LPではなく広告の中に示す必要があり、「最大」「最安」「唯一」「初」も最上級表示として扱われることがあります。検索広告の短い広告文にそれを全部入れるのは難しいので、最上級の表現は使わないのが早道です。「今だけ特別価格」のような安さを強く押し出す表現は、公式のコラムでは医療広告の例として挙がっていますが、同じ考え方で見られることがあります。条件や実際の負担額が分かりにくいと止まりやすくなります。毎月「今月限定」を出し続けるのは、景品表示法の有利誤認になるおそれもあります。広告掲載基準はヘルプの「広告掲載基準」にまとまっているので、入稿前に一度目を通しておきます。なお、アフィリエイトサイトのような成果報酬型のサイトは広告を出せません。

広告管理画面にログインした直後のホーム。検索広告とディスプレイ広告の切り替えが見える位置
広告管理画面にログインした直後のホーム。検索広告とディスプレイ広告の切り替えが見える位置

検索広告は前払いです。先に入金した「前払い金」からクリックの分が差し引かれ、残高は広告管理ツールの「アカウント残高」に出ます。入金はクレジットカードなら残高にすぐ反映され、振込手数料もかかりません。銀行振込は反映まで約3営業日かかります。審査が終わっても残高が無ければ掲載は始まらないので、最初の入金は入稿と同じ日に済ませます。残高が尽きると配信が止まるので、月の予算の1.2倍ほどを入れておくと月末に止まりません(例)。

検索広告の始め方

検索広告の構造はGoogle広告とほぼ同じで、キャンペーン→広告グループ→キーワードと広告、の3段です。サンプル住まいサービスなら、Google広告と同じくLPごとにキャンペーンを分けます。

キャンペーン広告グループキーワードの例LP
給湯器の交換給湯器 交換給湯器 交換・給湯器 交換 費用・エコキュート 交換給湯器の交換
給湯器の交換給湯器 故障給湯器 故障・お湯が出ない 給湯器給湯器の交換
トイレのリフォームトイレ リフォームトイレ リフォーム・トイレ 交換 費用トイレのリフォーム
浴室のリフォーム浴室 リフォーム浴室 リフォーム・ユニットバス 交換浴室のリフォーム

手でゼロから作る手順は次のとおりです。Google広告のキャンペーンがすでにあるなら、インポートで作るほうが早く、その手順と注意は「Yahoo!広告の運用:Google広告との違いと、インポートで作るときの注意」に書きます。

  1. 広告管理画面で検索広告を開き、新しいキャンペーンを作る画面に進む
  2. キャンペーン名を入れる。「給湯器の交換」のように、LPと対応する名前にする
  3. 1日の予算を入れる。100円単位で、最低は100円。月7万円を3つのキャンペーンで分けるなら、給湯器に1日1,300円・トイレと浴室に1日500円ずつ、のように粗く決める(例)
  4. 配信する地域を、施工している関東の3県に絞る。全国のままにすると、施工できない地域のクリックに費用がかかる
  5. 入札戦略を選ぶ。最初はコンバージョンのデータが無いので「クリック数の最大化」で始める。上限などの細かい設定は画面の案内に沿って入れる。コンバージョンが月に十数件たまってから、コンバージョンを増やす自動入札に切り替える
  6. 広告グループを作り、キーワードを入れる。最初はフレーズ一致と完全一致を中心にし、インテントマッチは検索語句を見ながら後から足す
  7. レスポンシブ検索広告を作る。見出しと説明文を複数入れ、LPに書いてあることだけを書く
  8. 広告表示アセットを付ける。最低でもクイックリンク(Googleのサイトリンクにあたる)とテキスト補足を付ける。2026年9月からは入稿した情報からクイックリンクを自動で作る機能が全アカウントで有効になっているので、自動で作られたクイックリンクのリンク先も確かめる
  9. 内容を確かめて入稿する。審査が終わり、残高が反映されると配信が始まる。審査の状況は「広告一覧画面」で見られる
検索広告のキャンペーン作成画面で、予算・地域・入札戦略を入れる欄
検索広告のキャンペーン作成画面で、予算・地域・入札戦略を入れる欄

ステップ5の入札戦略は、2026年10月時点で自動入札が中心です。公式の無料の初期設定サポートでも、新しいキャンペーンには「クリック数の最大化」を提案していると書かれています。コンバージョンの計測がまだ入っていない段階で、コンバージョンを増やす自動入札を選んでも、学習のもとになるデータがありません。

ステップ6のキーワードは、Google広告で成約につながった検索語句を優先して入れます。Google広告の検索語句レポートとkintoneの成約を突き合わせて、「給湯器 交換 費用」のように成約が出ている語句から始めると、最初の1か月の空振りが減ります。

広告グループのキーワード追加画面で、マッチタイプを選ぶところ
広告グループのキーワード追加画面で、マッチタイプを選ぶところ

ステップ7の広告文は、Google広告の広告文をそのまま使ってかまいません。ただし、広告文に書く価格・工期・保証の年数は、LPの表記と完全に合わせます。審査で止まる原因の多くは、広告とLPの食い違いです。

レスポンシブ検索広告の作成画面で、見出しと説明文を入れる欄とプレビュー
レスポンシブ検索広告の作成画面で、見出しと説明文を入れる欄とプレビュー

検索広告を出したら、コンバージョン測定も同時に入れます。LINEヤフー広告にはサイトに置く計測用のタグがあり、Googleタグマネージャーから設置できます。設置の手順と、Google広告のコンバージョンと定義をそろえるやり方は「Yahoo!広告の運用:Google広告との違いと、インポートで作るときの注意」に書きます。

ディスプレイ広告の始め方と配信先の考え方

ディスプレイ広告(運用型)は、Yahoo! JAPANの面とLINEの面に画像や動画の広告を出す商品です。2026年10月時点の公式の説明では、配信面はこうなっています。

面主な配信先
Yahoo! JAPANトップページ・Yahoo!ニュース・Yahoo!天気・スポーツナビ・Yahoo!ファイナンス・Yahoo!知恵袋・Yahoo!乗換案内
LINEトークリスト・LINE NEWS・LINEスタンプショップ・LINEポイントクラブ・LINEチラシ・LINEクーポン・LINEマイカード・ホームタブ
そのほか関連サービス・提携サイト

キャンペーンの目的は「コンバージョン」「サイト誘導」「友だち追加」「動画再生」「ブランド認知」「アプリ訴求」から選びます。課金方式は、クリック課金・友だち追加課金(友だち追加1件を1クリックとして扱う)・動画再生課金・ビューアブルインプレッション課金(表示1,000回ごと)の4つです。

始める手順は次のとおりです。

  1. 広告管理画面でディスプレイ広告を開き、キャンペーンを作る
  2. 目的を選ぶ。見積り依頼を取りたいなら「コンバージョン」、LINE公式アカウントの友だちを増やしたいなら「友だち追加」
  3. 予算と配信期間を入れる
  4. 広告グループで、地域(関東の3県)・曜日と時間帯・ターゲティングを決める
  5. 配信先を決める。最初は絞らずに出し、配信先ごとの成果が見えてから外す
  6. 画像か動画の広告を作る。画像には給湯器の実物や施工の写真を使い、文字は少なめにする
  7. 入稿して審査を待つ
ディスプレイ広告のキャンペーン作成で、キャンペーン目的を選ぶ画面
ディスプレイ広告のキャンペーン作成で、キャンペーン目的を選ぶ画面

ターゲティングは、配信時の情報から成果につながりやすい人へ自動で寄せる「スマートターゲティング」、曜日・時間帯・地域、自社サイトの訪問者などに絞る「データ活用」、デバイス・興味関心の4系統です。小さな会社の最初の一手は、自社サイトを訪れた人にもう一度広告を出す、いわゆるリターゲティングです。給湯器の交換は「調べてすぐ決める」人と「見積りを比べてから決める」人がいて、後者に思い出してもらう用途に向いています。

配信先は、プレイスメント機能で指定と除外ができます。配信先の考え方で大事なのは、Yahoo!ニュースのような目立つ面に出したいかどうかではなく、配信先ごとに成約まで追えるかです。

  • Yahoo!ニュースやYahoo! JAPANのトップページは、表示回数が多く、クリック単価も安く見えやすい。ただし記事を読みに来た人なので、すぐ見積りに進む人は多くない
  • LINEのトークリストは、スマートフォンでの表示が中心で、LINE公式アカウントの友だち追加と組み合わせやすい
  • 提携サイトはサイトによって成果の差が大きい。配信先ごとの成果が見られるレポートで、クリックはあるのにコンバージョンが無いサイトを見つけて除外していく
ディスプレイ広告の配信先(プレイスメント)レポートで、配信先ごとのクリックとコンバージョンを並べた表
ディスプレイ広告の配信先(プレイスメント)レポートで、配信先ごとのクリックとコンバージョンを並べた表

なお、Yahoo! JAPANのトップページなど目立つ枠を決まった期間買い取る「予約型」もありますが、販売パートナー経由での申し込みで、ブランドの認知を目的にした商品です。地域で施工している会社が問い合わせを取る目的なら、使わなくていい商品です。

サンプル住まいサービスで8万円をYahoo!に置く理由

サンプル住まいサービスの月の広告費は約60万円で、Google広告35万円・LINEヤフー広告 検索広告8万円・Microsoft広告2万円・Meta広告10万円・LINEヤフー広告のディスプレイ広告(LINEに出す枠。旧LINE広告)5万円に分けています。Yahoo!に8万円を置いている理由は3つです。

1つ目は、Google検索を使わずにYahoo!検索で調べる人に届くからです。給湯器が壊れたときに検索する人は、普段使っているブラウザのホームや検索窓から調べます。Google広告だけでは、その人たちに広告が出ません。

2つ目は、Google広告と同じキーワード・同じ広告文・同じLPでほぼそのまま作れるので、手間に対して取りこぼしを拾いやすいからです。Google広告で成約が出ているキャンペーンだけを持ってくれば、ゼロから考えることはほとんどありません。

3つ目は、上限を小さく決めて試せるからです。最低出稿金額が無く、1日の予算で止められます。

8万円の内訳は、検索広告に7万円、残り1万円を予備にしています(例)。ディスプレイ広告はYahoo!の8万円からは出しません。2026年4月の統合で、旧LINE広告の予算(例では5万円)と、Yahoo!のディスプレイ広告は同じ商品になりました。いまは「LINEヤフー広告のディスプレイ広告(LINEに出す枠。旧LINE広告)5万円」として持っています。Yahoo!ニュースなどYahoo! JAPANの面に出したいときは、この5万円の中で配信先にYahoo! JAPANの面を含めて試し、配信先ごとの成果を見て予算を寄せます。同じ商品に予算を2つ置くと、どちらの予算で成果が出たのかが見えにくくなります。

成果の見方は、Google広告と同じ物差しにします。たとえば月に検索広告7万円でコンバージョンが10件(CPA 7,000円)でも、kintoneで追って成約が1件も無ければ、その月は成果ゼロです。逆に、コンバージョンが5件(CPA 14,000円)でも、成約2件・粗利が合わせて30万円なら、広告費7万円に対して十分に元が取れています。媒体の管理画面のCPAではなく、成約1件あたりの広告費と粗利で判断します。

見る数字どこで見るか判断の目安(例)
費用・クリック・コンバージョン広告管理画面配信が止まっていないか、急に増減していないか
問い合わせ件数(流入元=Yahoo!)kintoneの顧客台帳管理画面のコンバージョンと大きくずれていないか
成約件数・粗利kintoneの顧客台帳3か月で、成約1件あたりの広告費が粗利の何割か

管理画面のコンバージョンとkintoneの件数は一致しません。媒体はクリックした日で数え、kintoneは問い合わせが来た日で数えることが多く、数え方と計上日が違うからです。ずれを計測の故障と決めつける前に、数え方の違いを確かめます。

3か月回して成約1件あたりの広告費が粗利に見合わなければ、LINEヤフー広告 検索広告の予算はGoogle広告に戻します。逆に見合うなら、Yahoo!で成約が出ている語句のキャンペーンだけ予算を上げます。

応用

検索広告とディスプレイ広告の基本が回り始めたら、次のことを足していきます。

  • 検索語句の除外。検索語句のレポートから「DIY」「自分で」「部品だけ」のように成約しない語句を除外キーワードに入れる。毎週見る
  • 電話のコンバージョン。給湯器の故障は電話で問い合わせる人が多いので、LPの電話番号タップを計測する
  • サイトを訪れた人へのディスプレイ広告。見積りページまで来て送信しなかった人に絞ると、少ない予算でも配信先を絞れる
  • LINE公式アカウントの友だち追加。ディスプレイ広告の目的「友だち追加」は、友だち追加1件ごとに課金される。すぐ見積りに進まない人を、LINEのメッセージで後から呼び戻す
  • 季節の予算。給湯器は冬に故障と問い合わせが増える。冬の前に、成約が出ている検索広告のキャンペーンの予算を上げる

できないことと、その代わり

できないこと理由代わりの手
Google広告とまったく同じ設定で動かすマッチタイプや入札戦略の名前と挙動が違うインポートしたあと、マッチタイプ・入札戦略・除外を1つずつ確かめ直す
申し込みした日に配信を始める新しい広告の審査に1〜3営業日前後かかることがある出したい日の1週間前には入稿を済ませる
ディスプレイ広告でYahoo!ニュースだけに必ず出す運用型はオークションで、枠を確保する商品ではない枠の確保が必要なら予約型を販売パートナーに相談する。小さな会社なら運用型で配信先を指定するだけで足りる
管理画面のコンバージョン数で成約を判断する管理画面は問い合わせまでしか見えないkintoneなど顧客台帳で流入元・成約・粗利を追う
少額のディスプレイ広告ですぐ成果を出すデータがたまらず自動の最適化が効きにくい検索広告から始め、ディスプレイ広告はサイト訪問者への配信に絞る
アフィリエイトサイトに誘導する成果報酬型のサイトは出稿できない自社のLPに誘導する

もう1つ、予算が大きい会社や、検索広告・ディスプレイ広告・LINE公式アカウントの配信まで一体で設計したい会社は、運用代行に頼むほうが早い場面があります。月数十万円以上をLINEヤフー広告に置くなら、計測の作り込みと配信先の除外の手間が増えるからです。月8万円規模なら、この記事の範囲で社内で回せます。

よく詰まるところ

症状原因直し方
申し込みの途中でLINE公式アカウントが一覧に出ないそのLINE公式アカウントの管理権限が無いビジネスIDでログインしている管理権限のあるメールアドレスのビジネスIDでログインし直す
ビジネスマネージャーの作成で止まる法人番号が手元に無い国税庁の法人番号公表サイトで調べてから入れる
広告を入稿したのに配信が始まらない審査中、または入金が終わっていない審査の状態と入金の状態を確かめる。銀行振込は入金の反映まで約3営業日
広告が審査で止まった価格・条件がLPと食い違っている、または「No.1」「最安」の根拠が広告の中に無い価格・条件をLPの表記に合わせる。最上級の表現は外す
古い記事の手順どおりにメニューが見つからない2026年4月の統合で名前と画面が変わった今の公式ヘルプで手順を確かめる。「Yahoo!広告」ではなく「LINEヤフー広告」で探す
クリックは出るのにコンバージョンが0コンバージョンの計測が入っていない、または定義が違うタグの設置とコンバージョンの設定を確かめる。Google広告と同じ定義にする
施工していない地域からの問い合わせが来る配信地域が全国のままキャンペーンの地域を施工エリアに絞る
ディスプレイ広告の費用が提携サイトに偏る配信先を絞らずに出している配信先ごとの成果が見られるレポートで、コンバージョンの無いサイトを除外する
旧LINE広告の予算とLINEヤフー広告 ディスプレイ広告のYahoo! JAPAN側の成果が重なって見える統合後の同じ商品に予算を2つ置いている予算を1つにまとめ、配信先の別で成果を見る
管理画面とkintoneで件数が合わない数え方(クリック日か問い合わせ日か)と計上日が違う数え方の違いを先に確かめ、月単位で傾向を比べる

次にやること

検索広告をGoogle広告からインポートして作る手順と、コンバージョン測定・毎週の運用は「Yahoo!広告の運用:Google広告との違いと、インポートで作るときの注意」に書きました。検索広告の仕組みや費用の考え方そのものは「Google広告とは:検索広告の仕組み・費用と、始める前に決めること」が土台になります。ディスプレイ広告と統合されたLINEの面の出し方と友だち追加の広告は「LINE広告(LINEヤフー広告)とは:出し方・費用・友だち追加の広告」で扱います。Bingに出す広告は「Microsoft広告とは:Bingに出す広告の始め方とGoogle広告からのインポート」を見てください。

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